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新羅
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しらぎ
ふりがな文庫
“
新羅
(
しらぎ
)” の例文
「わたしは
新羅
(
しらぎ
)
の
国
(
くに
)
からはるばる
渡
(
わた
)
って
来
(
き
)
た
天日矛命
(
あまのひぼこのみこと
)
というものです。どうぞこの
国
(
くに
)
の中で、わたしの
住
(
す
)
む
土地
(
とち
)
を
貸
(
か
)
して
頂
(
いただ
)
きたい。」
赤い玉
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
神功皇后の
新羅
(
しらぎ
)
征伐は、熊襲の背後を成す新羅を
伐
(
う
)
つと共に、この任那を新羅の圧迫より救援されるための
出師
(
すゐし
)
であつたとも云はれる。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
ここにその御杖を
新羅
(
しらぎ
)
の
國主
(
こにきし
)
の
門
(
かなと
)
に衝き立てたまひ、すなはち
墨江
(
すみのえ
)
の大神の
荒御魂
(
あらみたま
)
一五
を、國守ります神と祭り鎭めて還り渡りたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
この天皇の
御代
(
みよ
)
には、
新羅
(
しらぎ
)
の国の人がどっさり
渡
(
わた
)
って来ました。
武内宿禰
(
たけのうちのすくね
)
はその人々を使って、方々に田へ水を取る池などを
掘
(
ほ
)
りました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
本邦の釈道照は
新羅
(
しらぎ
)
に入って
役行者
(
えんのぎょうじゃ
)
化身と語ったなど、虎が人となって予言し、術者が虎に化けて人と談じた物語少なからず。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
さて、
南朝鮮
(
みなみちようせん
)
には、あちらこちらに
多數
(
たすう
)
の
古墳
(
こふん
)
がありますが、
中
(
なか
)
でも
一番
(
いちばん
)
たくさん
遺
(
のこ
)
つてゐるのは、
元
(
もと
)
の
新羅
(
しらぎ
)
の
都
(
みやこ
)
慶州
(
けいしゆう
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
新羅
(
しらぎ
)
に使に行く入新羅使以下の人々が、出帆の時には
別
(
わかれ
)
を惜しみ、海上にあっては故郷を
懐
(
おも
)
い、時には船上に宴を設けて「古歌」を吟誦した。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その頃は
新羅
(
しらぎ
)
や
百済
(
くだら
)
の使者が立てつづけに来朝して、内臣の役目はなかなか忙しかつた。王女も結局は笑つて恕すほかはなかつた。つまりは敗けたのである。
春泥:『白鳳』第一部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
天平時代
(
てんぴょうじだい
)
の日本の都の男女はやはりこういうふうにして
唐
(
とう
)
や
新羅
(
しらぎ
)
のタイプに化して行ったのかもしれない。
Liber Studiorum
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
時代は
新羅
(
しらぎ
)
に
溯
(
さかのぼ
)
るであろうか。これに
如
(
し
)
く寺宝はあるまい。寺の歴史は古いと見える。幾基かの新羅の石塔が昔の信仰を語っている。境内には堂宇が少くない。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
佐渡では
新羅
(
しらぎ
)
王書と署名した奇異なる草体の書が、多くの家に蔵せられ、私もそのいくつかをみた。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「たまたま産み月にあたる。祈っていわれるには、討伐の仕事がおわって還ってきたとし、この地で生まれますように、と。そうして、軍隊を舟にのせて、
新羅
(
しらぎ
)
にいった。」
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
皇室の御上について申さば、神功皇后の御母方は、
新羅
(
しらぎ
)
の王子
天日槍
(
あめのひぼこ
)
の後だとあります。また桓武天皇の御生母なる高野皇太夫人は、
百済
(
くだら
)
王家から出られたお方であります。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
并
(
あは
)
せて皇子大津が為めに、
詿誤
(
あざむ
)
かれたる
直広肆八口朝臣音橿
(
ぢきくわうしやくちのあそみおとかし
)
、
小山下壱伎連博徳
(
せうせんげいきのむらじはかとこ
)
と、
大舎人中臣朝臣臣麻呂
(
おほとねりなかとみのあそみおみまろ
)
、
巨勢朝臣多益須
(
こせのあそみたやかす
)
、
新羅
(
しらぎ
)
の
沙門行心
(
ほふしぎやうじん
)
、及び
張内礪杵道作
(
とねりときのみちつくり
)
等卅余人を捕ふ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
陶器をペルシア、ギリシア、ワコ、
新羅
(
しらぎ
)
、
南京古赤画
(
なんきんこあかゑ
)
、
白高麗
(
はくかうらい
)
等を蔵すれども、
古織部
(
こおりべ
)
の
角鉢
(
かくばち
)
の
外
(
ほか
)
は言ふに足らず。
古玩
(
こぐわん
)
を愛する天下の士より見れば、恐らくは
嗤笑
(
しせう
)
を
免
(
まぬか
)
れざるべし。
わが家の古玩
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
頡利
(
きつり
)
は盟に背いて
擒
(
とりこ
)
にせられ、
普賛
(
ふさん
)
は鵞を鑄って誓を入れ、
新羅
(
しらぎ
)
は繊錦の頌を奏し、
天竺
(
てんじく
)
は能言の鳥を致し、
沈斯
(
ちんし
)
は捕鼠の蛇を献じ、
払林
(
ふつりん
)
は曳馬の狗を進め、白鸚鵡は
訶陵
(
かりょう
)
より来り
岷山の隠士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
不弥
(
うみ
)
の国から一人の偵察兵が
奴国
(
なこく
)
の宮へ帰って来た。彼は、
韓土
(
かんど
)
から
新羅
(
しらぎ
)
の船が、
宝鐸
(
ほうたく
)
と銅剣とを載せて不弥の宮へ来ることを報告した。
長羅
(
ながら
)
は直ちに出兵の準備を
兵部
(
ひょうぶ
)
の
宿禰
(
すくね
)
に促した。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
新羅
(
しらぎ
)
に遣はさるる使人等の一行は、ここ志賀の浦波に照りかへす月光を看て、遠くも来にける懐郷の涙をしぼり、志摩郡の
唐泊
(
からどまり
)
より
引津泊
(
ひくつどまり
)
に移り、
可也
(
かや
)
の山べに
小男鹿
(
さをしか
)
の声の
呦々
(
えう/\
)
たるを聴き
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
今日か明日、
新羅
(
しらぎ
)
問罪の為、筑前へ下る官使の一行があった。難波に留っている帥の殿も、次第によっては、再太宰府へ出向かれることになっているかも知れぬ。手遅れしては一大事である。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
よし
新羅
(
しらぎ
)
百済
(
くだら
)
の海の果てへ流さるるも、死を賜うも、
大聖釈尊
(
だいしょうしゃくそん
)
をはじめ無量
諸菩薩
(
しょぼさつ
)
が、われら凡愚
煩悩
(
ぼんのう
)
の
大衆生
(
だいしゅじょう
)
のために、光と、
証
(
あかし
)
とを、ここにぞと立て置かれたもうた念仏の
一行
(
いちぎょう
)
であるものを。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると
新羅
(
しらぎ
)
の
使者
(
ししゃ
)
の中に
日羅
(
にちら
)
という
貴
(
とうと
)
い
坊
(
ぼう
)
さんがおりましたが、きたない
童
(
わらべ
)
たちの中に
太子
(
たいし
)
のおいでになるのを目ざとく
見付
(
みつ
)
けて
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それは、この時分からも、もっともっと
昔
(
むかし
)
、
新羅
(
しらぎ
)
の国の
阿具沼
(
あぐぬま
)
という
沼
(
ぬま
)
のほとりで、ある日一人の女が
昼寝
(
ひるね
)
をしておりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
かように
新羅
(
しらぎ
)
の
人
(
ひと
)
は
鏡
(
かゞみ
)
を
使
(
つか
)
つたにしても、
墓
(
はか
)
に
埋
(
うづ
)
めないから、
支那
(
しな
)
からたくさんの
鏡
(
かゞみ
)
がはひつて
來
(
き
)
たとは
思
(
おも
)
はれません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
かれここを以ちて、
新羅
(
しらぎ
)
の國をば、
御馬甘
(
みまかひ
)
と定めたまひ、
百濟
(
くだら
)
の國
一三
をば、
渡
(
わた
)
の
屯家
(
みやけ
)
一四
と定めたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
新羅
(
しらぎ
)
使等が船上で吟誦した古歌として、「
天離
(
あまざか
)
るひなの
長道
(
ながぢ
)
を恋ひ来れば明石の門より家の
辺
(
あたり
)
見ゆ」(巻十五・三六〇八)があるが、此は人麿の歌が伝わったので
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
欽明天皇の御世に
亡
(
ほろ
)
んだ
任那
(
みまな
)
日本府を復興せんとし、屡々
新羅
(
しらぎ
)
を御征討になつたし、又推古天皇の十五年
小野妹子
(
をののいもこ
)
を隋に遣はされて対等の国際的関係を結ばれ、
尋
(
つ
)
いで
高向玄理
(
たかむくのくろまろ
)
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
或いはまた「
栲衾
(
たくぶすま
)
新羅
(
しらぎ
)
の国」などとも謂って、白いという
枕詞
(
まくらことば
)
にこのタクの
衾
(
ふすま
)
を用いていたのを見ると、是はおそらくは染めずに着たもので、今日謂うところの
生麻
(
きあさ
)
などと同じく
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
境内
(
けいだい
)
では
頻
(
しき
)
りに
雉
(
きじ
)
が鳴いている。
樹立
(
こだち
)
の繁みは深い。華厳寺の建物は堂々たるものであった。
生憎
(
あいにく
)
金堂
(
こんどう
)
は今大修理中で見ることが出来ない。この寺は
新羅
(
しらぎ
)
時代の石塔
石燈
(
せきとう
)
を以て
殊
(
こと
)
に名がある。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
大同年間から生田の
氏子
(
うじこ
)
、つまり神戸(カムベ)の民は、ここで酒を醸造しており、来舶の
新羅
(
しらぎ
)
の外客が入朝の日には、その酒を飲ませる風習があったという方が、ぼくらには耳よりな話であった。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それで皇后はさつそくお聞き
届
(
とど
)
けになりまして、
新羅
(
しらぎ
)
の王をおうま
飼
(
かい
)
ということにおきめになり、その
隣
(
となり
)
の
百済
(
くだら
)
をもご
領地
(
りょうち
)
にお定めになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
これらの
墓
(
はか
)
を
掘
(
ほ
)
りますと
立派
(
りつぱ
)
な
品物
(
しなもの
)
がたくさん
出
(
で
)
ますが、それには
前
(
まへ
)
に
新羅
(
しらぎ
)
の
墓
(
はか
)
で
見
(
み
)
たような
金
(
きん
)
ぴかものはありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
さてこの
天日矛命
(
あまのひぼこのみこと
)
というのは、もと
新羅
(
しらぎ
)
の
国
(
くに
)
の
王子
(
おうじ
)
でした。それがどうして
日本
(
にっぽん
)
へ
渡
(
わた
)
って
来
(
き
)
て、こちらに
住
(
す
)
むようになったか、それにはこういうお
話
(
はなし
)
があります。
赤い玉
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
また
新羅
(
しらぎ
)
の國王の子の
天
(
あめ
)
の
日矛
(
ひほこ
)
という者がありました。この人が渡つて參りました。その渡つて來た故は、新羅の國に一つの沼がありまして、アグ沼といいます。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
斉明天皇が(斉明天皇七年正月)
新羅
(
しらぎ
)
を討ちたまわんとして、九州に行幸せられた途中、暫時伊豫の
熟田津
(
にぎたづ
)
に御滞在になった(熟田津
石湯
(
いわゆ
)
の行宮)。其時お伴をした額田王の詠んだ歌である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
高麗
(
こま
)
、
新羅
(
しらぎ
)
、
百済
(
くだら
)
、
任那
(
みまな
)
など互に攻略して、其処も安住の地でないので、彼等の中には、交通のやうやく開けたのに乗じ、山紫水明にして、気候温和なるわが国に移住帰化したものが多かつた。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
新羅
(
しらぎ
)
の
国
(
くに
)
の
阿具沼
(
あぐぬま
)
という
沼
(
ぬま
)
のそばで、ある日
一人
(
ひとり
)
の女が
昼寝
(
ひるね
)
をしておりました。するとふしぎにも日の
光
(
ひかり
)
が
虹
(
にじ
)
のようになって、
寝
(
ね
)
ている女の
体
(
からだ
)
にさし
込
(
こ
)
みました。
赤い玉
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
然れども大后
一
より始めて、
諸卿
(
まへつぎみ
)
たち堅く奏すに因りて、天の下治らしめしき。この時、
新羅
(
しらぎ
)
の
國主
(
こにきし
)
、
御調物
(
みつぎもの
)
八十一艘
(
やそまりひとふね
)
獻りき。ここに御調の大使、名は
金波鎭漢紀武
(
こみはちにかにきむ
)
二
といふ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
太子
(
たいし
)
が八
歳
(
さい
)
の
年
(
とし
)
でした。
新羅
(
しらぎ
)
の
国
(
くに
)
から
仏
(
ほとけ
)
さまのお
姿
(
すがた
)
を
刻
(
きざ
)
んだ
像
(
ぞう
)
を
献上
(
けんじょう
)
いたしました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その御船の波が
新羅
(
しらぎ
)
の國に押し上つて國の半にまで到りました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“新羅”の解説
新羅(しらぎ/しんら、シルラ、前57年 - 935年)は、古代の朝鮮半島南東部にあった国家。当初は「斯蘆」(しろ、サロ)と称していたが、503年に「新羅」を正式な国号とした。朝鮮半島北部の高句麗、半島南西部の百済との並立時代を経て、7世紀中頃までに朝鮮半島中部以南をほぼ統一し、高麗、李氏朝鮮と続くその後の半島国家の祖形となった。内乱や飢饉で国力を弱体化させ、高麗に降伏して滅亡した。
(出典:Wikipedia)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
“新羅”で始まる語句
新羅三郎
新羅人
新羅斧
新羅国
新羅媛善妙
新羅三郎義光