“阿具沼”の読み方と例文
読み方割合
あぐぬま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、この時分からも、もっともっとむかし新羅しらぎの国の阿具沼あぐぬまというぬまのほとりで、ある日一人の女が昼寝ひるねをしておりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
新羅しらぎくに阿具沼あぐぬまというぬまのそばで、ある日一人ひとりの女が昼寝ひるねをしておりました。するとふしぎにも日のひかりにじのようになって、ている女のからだにさしみました。
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
また昔新羅しらぎ國主こにきしの子、名はあめ日矛ひぼこといふあり。この人まゐ渡り來つ。まゐ渡り來つる故は、新羅の國に一つの沼あり、名を阿具沼あぐぬまといふ。この沼の邊に、ある賤の女晝寢したり。