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姉妹
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きやうだい
ふりがな文庫
“
姉妹
(
きやうだい
)” の例文
其れでこそ始めで
姉妹
(
きやうだい
)
の契約の
実
(
じつ
)
があると言ふんですわねエ——梅子さん
後生
(
ごしやう
)
ですから
貴嬢
(
あなた
)
の
現時
(
いま
)
の心中を語つて下ださいませんか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
と、丘の上で、大勢の子供が
謡
(
うた
)
ふ唄が聞えました。二人の
姉妹
(
きやうだい
)
は、急に悲しくなつて、わツと地べたへ泣き伏してしまひました。
仲のわるい姉妹
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
お祓の帯、お祓の着物と云ふことは、呉服屋が来て一家の人々の前に着物を
拡
(
ひろ
)
げます度に、私等
姉妹
(
きやうだい
)
に
由
(
よ
)
つてさゝやかれました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
姉妹
(
きやうだい
)
の娘は早く子供等の寝静まるのを待つた。その晩は叔父さんもめづらしく長く下の部屋に坐つて、
翌日
(
あす
)
の仕度の話をした。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
姉妹
(
きやうだい
)
のやうにいたしてをりました、近所の、おはつさんといふ
娘
(
こ
)
が、わたくしに相談もせず、何処かの男と駈落をしてしまつたんでございます。
顔
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
▼ もっと見る
『
然
(
さ
)
うさ、一つ
位
(
くらゐ
)
!』と
福鼠
(
ふくねずみ
)
は
焦心
(
ぢれ
)
ッたさうに
云
(
い
)
つて、
又
(
また
)
話
(
はな
)
し
續
(
つゞ
)
けました、『
其故
(
それゆゑ
)
此等
(
これら
)
三
人
(
にん
)
の
姉妹
(
きやうだい
)
は——
皆
(
みん
)
なで
描
(
えが
)
くことを
學
(
まな
)
んで
居
(
ゐ
)
ました——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
女の
姉妹
(
きやうだい
)
はあるが男は一人きりだといふ彼は、父母の懷に甘つたれて育つたに違ひない。さう思つた時、自分は我儘らしい少年の態度を是認した。
貝殻追放:013 先生の忠告
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
姉妹
(
きやうだい
)
三人の星の女が、毎晩、美しい下界を見るたびに、あすこへ下りて見たいと言ひ/\してゐました。
星の女
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
アロナ附近でベツクリンの絵の「死の島」は
之
(
これ
)
に
由
(
よ
)
つたのだらうと想はれる湖上の島を眺め
乍
(
なが
)
ら
昼食
(
ちうじき
)
を取つて居ると、同じ卓へ
向
(
むかひ
)
合せに着いた
姉妹
(
きやうだい
)
の英国婦人の
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
たゞ
南谿
(
なんけい
)
が
記
(
しる
)
したる
姉妹
(
きやうだい
)
の
此
(
こ
)
の
木像
(
もくざう
)
のみ、
外
(
そと
)
ヶ
浜
(
はま
)
の
砂漠
(
さばく
)
の
中
(
なか
)
にも
緑水
(
オアシス
)
のあたり
花菖蒲
(
はなあやめ
)
、
色
(
いろ
)
のしたゝるを
覚
(
おぼ
)
ゆる
事
(
こと
)
、
巴
(
ともえ
)
、
山吹
(
やまぶき
)
の
其
(
それ
)
にも
優
(
まさ
)
れり。
幼
(
おさな
)
き
頃
(
ころ
)
より
今
(
いま
)
も
亦然
(
またしか
)
り。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ゴーゴンは
姉妹
(
きやうだい
)
三人から成り、世界のある一端に住んで居たのであるが、そのうち二人は
不仁身
(
ふじみ
)
で、
斬
(
き
)
つても打つても死なないが、末の一人なるメヂユーサのみは
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
季子は三人
姉妹
(
きやうだい
)
の中での季娘で、二人の姉がそれ/″\結婚してしまつた後、母と二人埼玉縣の或町に疎開してゐたが、この春母が病死して、差當り行く處がないので
或夜
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
曾て
姉妹
(
きやうだい
)
とも同時に流行の
麻疹
(
はしか
)
に罹つたことがある。最初は非常の熱で、食事も何も進まなかつた。その當時の或る夜自分は十時頃でもあつたか外出先から歸つて來た。
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
園が三十にならぬうちにFが歿くなると女同志でいつしよになつたが
姉妹
(
きやうだい
)
も及ばぬ仲だつた。
淡雪
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
「一つのことの爲めなの。私には父も母も
姉妹
(
きやうだい
)
もないんですもの。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
鋤
(
すき
)
一つ入れたことのない
荒蕪地
(
あれち
)
の中に建てられた、小さい三等駅だから、
乗降
(
のりおり
)
の客と言つても日に二十人が関の山、それも大抵は近村の百姓や
小商人
(
こあきんど
)
許
(
ばか
)
りなのだが、今日は
姉妹
(
きやうだい
)
の姿が人の目を牽いて
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ある村に、お杉とお紺と云ふ仲の悪い二人の
姉妹
(
きやうだい
)
がありました。お母さんは、二人の仲がよくなるやうにと、いつも、心配をしてをりました。
仲のわるい姉妹
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
姉妹
(
きやうだい
)
は
流許
(
ながしもと
)
で
手洗
(
てうづ
)
をつかひながら話した。お栄の方は水道の前に
蹲踞
(
しやが
)
んで冷たい柔かな水でもつて寝起の顔を洗つて居た。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
一寿 さう云ふが、お前たちはそれほど仲の悪い
姉妹
(
きやうだい
)
でもないぢやないか。それに較べると、あれなんかひどかつた。
沢氏の二人娘
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
私たちは三人の
姉妹
(
きやうだい
)
だけれど、三人ともみんなお母さまがちがつてゐて、一ばんのお姉さまを生んだのは、大空の雲だし、中のお姉さまは地に
湧
(
わ
)
く泉のお
腹
(
なか
)
に生れ
湖水の鐘
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
『
昔々
(
むかし/\
)
或
(
あ
)
る
所
(
ところ
)
に三
人
(
にん
)
の
小
(
ちひ
)
さな
姉妹
(
きやうだい
)
がありました』と
福鼠
(
ふくねずみ
)
は
大急
(
おほいそ
)
ぎで
初
(
はじ
)
めて、『
其名
(
そのな
)
を、
榮
(
えい
)
ちやん、
倫
(
りん
)
ちやん、
貞
(
てい
)
ちやんと
云
(
い
)
つて、三
人
(
にん
)
とも
皆
(
みん
)
な
井戸
(
ゐど
)
の
底
(
そこ
)
に
住
(
す
)
んでゐました——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私は
斯
(
か
)
う云ふお転婆、米ちやんは
彼
(
あ
)
の通りの
温柔
(
おとなし
)
やでせう、ですけども、
何
(
ど
)
うしたわけか
能
(
よ
)
く気が合ひましてネ、
始終
(
しじゆう
)
往来
(
ゆきき
)
して
姉妹
(
きやうだい
)
の様にして居たんですよ、あゝ云ふことになる晩まで
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「アラ、
道
(
みつ
)
ちやん」と
呼
(
よ
)
びかけられ、
驚
(
おどろ
)
いて
振返
(
ふりかへ
)
つて
見
(
み
)
ると、
小岩
(
こいは
)
の
私娼窟
(
ししやうくつ
)
にゐた
頃
(
ころ
)
姉妹
(
きやうだい
)
のやうに
心安
(
こゝろやす
)
くしてゐた
蝶子
(
てふこ
)
といふ
女
(
をんな
)
、もとは
浅草
(
あさくさ
)
の
街娼
(
がいしやう
)
をしてゐた
事
(
こと
)
もあるといふ
女
(
をんな
)
なので、
訳
(
わけ
)
を
話
(
はな
)
して
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
父
(
ちゝ
)
が
此
(
こ
)
の
処
(
ところ
)
を
巡廻
(
じゆんくわい
)
した
節
(
せつ
)
、
何処
(
どこ
)
か
山蔭
(
やまかげ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
堂
(
だう
)
に、
美
(
うつくし
)
い
二十
(
はたち
)
ばかりの
婦
(
をんな
)
の、
珍
(
めづら
)
しい
彫像
(
てうざう
)
が
有
(
あ
)
つたのを、
私
(
わたくし
)
の
玩弄
(
おもちや
)
にさせうと、
堂守
(
だうもり
)
に
金子
(
かね
)
を
遣
(
や
)
つて、
供
(
とも
)
のものに
持
(
も
)
たせて
帰
(
かへ
)
つたのを、
他
(
ほか
)
に
姉妹
(
きやうだい
)
もなし
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
が、智恵子の親切は
肉身
(
しんみ
)
の
姉妹
(
きやうだい
)
も及ばぬとお利代は思つてゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
斯
(
こ
)
の
姉妹
(
きやうだい
)
が世話する
叔父
(
をぢ
)
さんの子供は二人とも男の児で、
年少
(
した
)
の方は
文
(
ふみ
)
ちやんと言つて、六歳の
悪戯盛
(
いたづらざか
)
りであつた。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
仲の悪い二人の
姉妹
(
きやうだい
)
は、ひとりぼつちになつて、ぽかんとして見てをりますと、向ふの丘の上に、大勢の子供達が手をとり合つて楽しさうに遊んでをりました。
仲のわるい姉妹
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
「むづかしいとこですね。どうです、僕が姉さんに会つて来ませうか? あなたも行くなら行つてもいいですよ。しかし、
姉妹
(
きやうだい
)
でとことんまでそんな談判ができますか」
双面神
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
王さまのそばについてゐた
姉妹
(
きやうだい
)
二人の妖女は、若ものゝまへゝ来て
膝
(
ひざ
)
をついて
湖水の鐘
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
『……私ね……
真箇
(
ほんと
)
の
姉妹
(
きやうだい
)
になりたかつたの。貴女と。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
斯の官吏の娘の家は私達が住むと同じ町の並びにありました。
姉妹
(
きやうだい
)
で學校へ通つて居ました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
二人は、
姉妹
(
きやうだい
)
のやうに、いえいえ姉妹よりも、もつともつと仲よしでした。それに顔や姿までが、どことなく似てゐたものですから、村の人達は双児のやうだとよく云ひました。
虹の橋
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
同じ
姉妹
(
きやうだい
)
でも斯うも違ふものかと娘時代には言はれたものだつた。
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
これがお志保の
異母
(
はらちがひ
)
の
姉妹
(
きやうだい
)
とは、奈何しても受取れない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“姉妹”の解説
姉妹(しまい)は、本人からみて傍系2親等の(すなわち共通の親をもつ)女性、結婚や養子縁組によって前述の女性と同等の関係となった女性のこと、またそのような関係にある2人以上の女性のことも指す。
(出典:Wikipedia)
姉
常用漢字
小2
部首:⼥
8画
妹
常用漢字
小2
部首:⼥
8画
“姉妹”で始まる語句
姉妹品
姉妹中
姉妹分
姉妹城
姉妹敵
姉妹等