迷信めいしん)” の例文
『もしもわたしが、息子たちの幸福が咲きいでたこの小さい家を見捨てたなら、幸福も息子たちを見捨てるだろう!』——それは迷信めいしんです。
づばけものとはどういふものであるかといふに、元來ぐわんらい宗教的信念しうけうてきしんねんまた迷信めいしんからつくされたものであつて、理想的りさうてきまた空想的くうさうてき形象けいしやう假想かさう
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
此豫報このよほうが一たび各新聞かくしんぶんつてつたへられると、迷信めいしん非迷信ひめいしんかゝはらず、江湖こうこおほいなる注意ちういこれけてはらつた。
彼女かのぢよ多數たすう文明人ぶんめいじん共通きようつう迷信めいしん子供こどもときからつてゐた。けれども平生へいぜいその迷信めいしんまた多數たすう文明人ぶんめいじんおなやうに、遊戲的いうぎてきそとあらはれるだけんでゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『だが先刻せんこく確實たしか救助きゆうじよもとむる難破船なんぱせん信號しんがうえましたか。』とまゆつばきした。可笑をかしいやうだが船乘人ふなのりにはかゝる迷信めいしんいだいてもの澤山たくさんある、わたくし相手あいてにせず簡單かんたん
わたしかへして、裏窓うらまど障子しやうじけた。こゝで、一寸ちよつとはぢはねばきこえない迷信めいしんがある。わたし表二階おもてにかいそらながめて、そのあしすぐ裏窓うらまどのぞくのを不斷ふだんからはゞかるのである。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鳥海ちようかいまた阿蘇あそ噴火ふんか大蛇おろちしば/\あらはれるのも、迷信めいしんからおこつた幻影げんえいほかならないのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
その実これは歴史から来る迷信めいしんであり、過去の法制局長官に非常に威勢いせいのよい政治家が多かったことと、昔の官僚かんりょう政治の中で、法制局が内閣の智恵袋ちえぶくろの役割をつとめた事から来ている。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
このはなしも、あとになれば、迷信めいしんとしか、かんがえられなくなるときがあるでしょう。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、それが、ぼくが好きだというより、ぼくの童貞どうていだという点に、迷信めいしんじみた興味をもち、かつ、その色白で、瞳のすずしい彼女かのじょが、先輩Kさんの愛人である、とも、きかされていました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
前から述べて居るところによってもほぼ分りましょうが、チベット一般の国民は実に仏教を信ずる事によってきて居るのです。他の学者からいえばあるいは迷信めいしんであるというかも知れない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そんなことは、迷信めいしんだと言っても、聞きいれられそうにありません。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
呂宋兵衛は、怪力かいりきもあり幻術げんじゅつにもちょうじているが、異邦人いほうじんの血のまじっている証拠しょうこには、戦いというものに対して、すこぶる考えがちがう。それに修道者イルマンでもあっただけに、迷信めいしんにとらわれやすかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ペルシャには、こういう迷信めいしんがあるのです。
たとえば、「浜のゆうれい」についての迷信めいしんです。これは、さびしい海べに打ちあげられて、ほうむられずに、そのままになっている、死人のゆうれいの話です。
わたくし大笑おほわらひにわらつてやらうとかんがへたが、てよ、たとへ迷信めいしんでも、その主人しゆじんうへおもふことくまでふかく、かくも眞面目まじめものを、無下むげ嘲笑けなすでもあるまいと氣付きづいたので
面喰めんくらつたのは神奈川縣かながはけん警察部けいさつぶで、くのごと迷信めいしんを、すがまゝ増長ぞうちやうさしては
よく子供こども時分じぶんに、迷信めいしんともつかず、ただ、魔法まほう使つかうのだといって、くちのうちで、おなじことを三べんくりかえしていうと、きっとおもったとおりになるとしんじたことがありましたが、おとこ
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
火山かざんかんする迷信めいしんがこのように國民こくみん腦裡のうり支配しはいしてゐるあひだ學問がくもんまつた進歩しんぽしなかつたのは當然とうぜんである。むかし雷公らいこう今日こんにち我々われ/\忠實ちゆうじつ使役しえきをなすのに、火山かざんかみのみ頑固がんこにおはすべきはずがない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「いいえ、それは迷信めいしんというものだ。今夜こんやあおいランプをつけてみようじゃないか?」と、うちひとのうちでも、きあわせたひとたちと、くちをそろえていったものもありましたので、つい、しかたなく
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)
じつおどろくべき迷信めいしん魔力まりよく