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へんとう
ふりがな文庫
“
返答
(
へんとう
)” の例文
で、その
試合
(
しあい
)
を取り
消
(
け
)
すことを申しでたので、
龍太郎
(
りゅうたろう
)
や忍剣もかたすみで
相談
(
そうだん
)
のうえ、あらためて、こういう
返答
(
へんとう
)
をかれにあたえた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
(
かれ
)
らは、ものを
問
(
と
)
いかけられても、
手
(
て
)
を
休
(
やす
)
めて、それに
返答
(
へんとう
)
するだけのときすらおしんでいましたから、
頭
(
あたま
)
だけを
外
(
そと
)
の
方
(
ほう
)
に
向
(
む
)
けて
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
周辺
(
あたり
)
の
話
(
はなし
)
には
稀
(
まれ
)
に
立入
(
たちい
)
るのみで、
質問
(
しつもん
)
をされたら
决
(
けっ
)
して
返答
(
へんとう
)
をしたことの
無
(
な
)
い、
食
(
く
)
う
物
(
もの
)
も、
飲
(
の
)
む
物
(
もの
)
も、
与
(
あた
)
えらるるままに、
時々
(
ときどき
)
苦
(
くる
)
しそうな
咳
(
せき
)
をする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
この
博物館
(
はくぶつかん
)
で
一番
(
いちばん
)
珍
(
めづら
)
しいものは
何
(
なに
)
かとたづねられると、ちょっと
返答
(
へんとう
)
に
惑
(
まど
)
ひますが、エヂプト、ギリシヤ、アッシリアの
古美術品
(
こびじゆつひん
)
は
世界中
(
せかいじゆう
)
どこの
博物館
(
はくぶつかん
)
にも
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
半之助方
小僧
(
こぞう
)
、
身
(
み
)
ぶるえしつつ、酒一斗はとても入り
兼
(
か
)
ね候と
返答
(
へんとう
)
致
(
いた
)
し候
処
(
ところ
)
、山男、まずは入れなさるべく候と
押
(
お
)
して申し候。半之助も顔色青ざめ
委細
(
いさい
)
承知
(
しょうち
)
と早口に申し候。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
『ちっともさびしいことはございません。』といかにもあっさりした
返答
(
へんとう
)
。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
狐は、それはそれは
威張
(
いば
)
りくさって、猫を、あたまのてっぺんから
四足
(
よつあし
)
のさきまで、じろじろながめているだけで、なんとか
返答
(
へんとう
)
をしてやったものかどうか、しばらくは
見当
(
けんとう
)
がつきませんでした。
狐と猫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そう
言
(
い
)
って
子家鴨
(
こあひる
)
の
周
(
まわ
)
りに
集
(
あつ
)
まって
来
(
き
)
ました。
子家鴨
(
こあひる
)
はみんなに
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げ、
出来
(
でき
)
るだけ
恭
(
うやうや
)
しい
様子
(
ようす
)
をしてみせましたが、そう
訊
(
たず
)
ねられた
事
(
こと
)
に
対
(
たい
)
しては
返答
(
へんとう
)
が
出来
(
でき
)
ませんでした。
野鴨達
(
のがもたち
)
は
彼
(
かれ
)
に
向
(
むか
)
って
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「ボールが
入
(
はい
)
ったから、こちらへ
投
(
な
)
げておくれ。」と、
敏
(
とし
)
ちゃんが、いいました。
門
(
もん
)
の
内
(
うち
)
から、なんの
返答
(
へんとう
)
もありません。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だが卜斎の
返答
(
へんとう
)
が
雄弁
(
ゆうべん
)
だけで、ところどころうまくごま
化
(
か
)
しているのをつらにくくおもった
村上賛之丞
(
むらかみさんのじょう
)
は、やや
激
(
げき
)
して
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『ああもう
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
もない、
誰
(
たれ
)
にも
返答
(
へんとう
)
などするものか……もうどうでもいい。』と、
彼
(
かれ
)
は
考
(
かんが
)
えていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そこでその
船
(
ふね
)
に
向
(
む
)
かって、
陸
(
りく
)
からいろいろの
合図
(
あいず
)
をいたしました。けれど、その
船
(
ふね
)
からはなんの
返答
(
へんとう
)
もありませんでした。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いずれへお渡しいたすのが
正義
(
せいぎ
)
なりや、
一火
(
いっか
)
もホトホトとうわくつかまつるしだい、ついては、ざんじ
休息
(
きゅうそく
)
のうえ、
門弟
(
もんてい
)
たちとも
評議
(
ひょうぎ
)
をかさねてあらためてご
返答
(
へんとう
)
をいたす考え
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女
(
おんな
)
は、かつて、いちばんどの
人
(
ひと
)
を
愛
(
あい
)
しているかを
心
(
こころ
)
に
考
(
かんが
)
えたことがないので、
返答
(
へんとう
)
に
困
(
こま
)
っていました。すると、
仏
(
ほとけ
)
さまは
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
といって、
薬売
(
くすりう
)
りの
少年
(
しょうねん
)
は、
頼
(
たの
)
みました。
少年
(
しょうねん
)
は、おかみさんが、どういうだろうかと
心配
(
しんぱい
)
しながら
返答
(
へんとう
)
を
待
(
ま
)
ちました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
甲
(
こう
)
は
迷
(
まよ
)
いました。その
男
(
おとこ
)
の
娘
(
むすめ
)
というのは、
評判
(
ひょうばん
)
の
美人
(
びじん
)
であったからであります。そして、すぐには
返答
(
へんとう
)
ができなかったので
考
(
かんが
)
えておくことにしました。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
男
(
おとこ
)
は、その
窓
(
まど
)
の
下
(
した
)
に
立
(
た
)
って、
上
(
うえ
)
を
仰
(
あお
)
ぎながら、あわれみを
乞
(
こ
)
うたのでありました。どうせ、
家
(
いえ
)
の
内
(
うち
)
からは
返答
(
へんとう
)
がないだろうと
思
(
おも
)
いました。
窓の下を通った男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
父
(
とう
)
さん、お
父
(
とう
)
さん。」と、
小太郎
(
こたろう
)
は、
急
(
きゅう
)
に
心細
(
こころぼそ
)
くなって
泣
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
を
出
(
だ
)
して、
父
(
ちち
)
を
呼
(
よ
)
びました。けれど、なんの
返答
(
へんとう
)
もありません。その
内
(
うち
)
に
番頭
(
ばんとう
)
が
顔
(
かお
)
を
出
(
だ
)
して
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先生
(
せんせい
)
は、ちょっと
頭
(
あたま
)
をかしげて、すぐには、
返答
(
へんとう
)
をなさいませんでしたが、しばらくしてから
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これをきいて、
地主
(
じぬし
)
は、なんとも
返答
(
へんとう
)
ができなかった。そして、おしょうさんの
今日
(
きょう
)
きたわけが、いよいよはっきりのみこめたけれど、ただ
寄付
(
きふ
)
はしたくなかったのでした。
子供は悲しみを知らず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
父
(
とっ
)
さんですか。」と、
娘
(
むすめ
)
は
叫
(
さけ
)
びました。けれど、
戸
(
と
)
の
外
(
そと
)
の
人
(
ひと
)
は
返答
(
へんとう
)
をしませんでした。
ろうそくと貝がら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
夜
(
よる
)
で
暗
(
くら
)
かったから、だれも、
気味悪
(
きみわる
)
がって
上
(
のぼ
)
っていくような
人
(
ひと
)
もありませんでした。ただ、
下
(
した
)
から
大声
(
おおごえ
)
を
出
(
だ
)
して、
呼
(
よ
)
ぶばかりでした。しかし、やはり、なんの
返答
(
へんとう
)
もなかった。
木に上った子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それは、
悪
(
わる
)
いやつらです。
私
(
わたし
)
が、
征伐
(
せいばつ
)
をしてあげます。あなたは、そのかわり、しばらく
窮屈
(
きゅうくつ
)
な
思
(
おも
)
いをしなくてはなりません。」と、
命令
(
めいれい
)
するようにいって、くもは、ろくろく
花
(
はな
)
の
返答
(
へんとう
)
も
気
(
き
)
かずに
くもと草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わすれようとしても、
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
へ、つまずいてたおれる
人
(
ひと
)
の
姿
(
すがた
)
が
浮
(
う
)
かんで、
自分
(
じぶん
)
を
苦
(
くる
)
しめ、むちうったのであります。とちゅう、おじから、なにを
話
(
はな
)
しかけられても、
朗
(
ほが
)
らかな
返答
(
へんとう
)
ができませんでした。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘
(
むすめ
)
が
返答
(
へんとう
)
した。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“返答”の意味
《名詞》
返 答(へんとう)
呼び掛けに対して答えること。
呼び掛けに対して答える言葉。
(出典:Wiktionary)
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
答
常用漢字
小2
部首:⽵
12画
“返”で始まる語句
返
返事
返辞
返報
返辭
返討
返詞
返咲
返却
返翰