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親
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しん
ふりがな文庫
“
親
(
しん
)” の例文
王法に
親
(
しん
)
なし、諸将はただよく職分に尽せ。いま魏の曹操は、朝権を奪って、その罪のはなはだしさ、かの
董卓
(
とうたく
)
にもこえるものがある。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「耳の形のふくよかなことは。これは
水耳
(
すいじ
)
と申します。
木耳
(
もくじ
)
にしなければなりますまい。六
親
(
しん
)
を失い
財帛
(
ざいはく
)
不足孤苦無援の木耳にね」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
中にも彼が仕途は水野美濃守の
因夤
(
いんいん
)
によりしに
係
(
かかわ
)
らず、彼は大義
親
(
しん
)
を滅すの理に
拠
(
よ
)
り、彼をすら
斥
(
しりぞ
)
けたりき。寵臣去りて群小の肝胆寒し。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
尾
(
び
)
公之を
患
(
うれ
)
へ、田中
不二麿
(
ふじまろ
)
、丹羽淳太郎等と議して、大義
親
(
しん
)
を
滅
(
ほろぼ
)
すの令を下す、實に已むことを得ざるの
擧
(
きよ
)
に出づ。一藩の
方向
(
はうかう
)
以て定れり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
燕王の師を興すや、君側の小人を
掃
(
はら
)
わんとするを名として、其の
目
(
もく
)
して以て事を構え
親
(
しん
)
を破り、天下を誤るとなせる者は、
斉黄練方
(
せいこうれんほう
)
の四人なりき。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
といふのは、
少
(
せう
)
年
時
(
じ
)
代に両
親
(
しん
)
に
死
(
し
)
に
別
(
わか
)
れた一人つ子の青木さんは、
僅
(
わづ
)
かなその
遺産
(
ゐさん
)
でどうにか
修学
(
しうがく
)
だけは
済
(
す
)
ましたものの、全く
無財産
(
むざいさん
)
の
身
(
み
)
の上だつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「大義
親
(
しん
)
を
滅
(
めっ
)
すとでもいうか、徳川家のために、
仮令
(
たとい
)
、本物であろうとも、
贋者
(
にせもの
)
として処置しなければならぬ」
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
(四二)
或
(
あるひ
)
は
曰
(
いは
)
く、
(四三)
天道
(
てんだう
)
は
親
(
しん
)
無
(
な
)
く、
常
(
つね
)
に
善人
(
ぜんにん
)
に
與
(
くみ
)
すと。
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
の
若
(
ごと
)
きは、
善人
(
ぜんにん
)
と
謂
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
か
非
(
ひ
)
か。
仁
(
じん
)
を
積
(
つ
)
み
行
(
おこなひ
)
を
潔
(
いさぎよ
)
うし、
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
餓死
(
がし
)
せり。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
縁談の儀は旧好を
続
(
つ
)
ぎ、
親
(
しん
)
を厚うし候ことにて、双方よかれと存じ候事に候えども、当人種々娘ごころを案じめぐらせし上にもこれあり候か、
了簡
(
りょうけん
)
違いつかまつり
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
知らざれ共我が
亡後
(
なきあと
)
に
巡
(
めぐ
)
り
逢
(
あは
)
ば其方力になりて
呉
(
くれ
)
よと
遺言
(
ゆゐごん
)
して終りてより實に
親
(
しん
)
はなきよりとは
斯如
(
かくのごとき
)
ならん
夫後
(
そのご
)
傳吉は人に
頼
(
たの
)
まれ江戸表へ
飛脚
(
ひきやく
)
に來たり
途中
(
とちう
)
鴻巣宿
(
こうのすじゆく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
本来、社会
生々
(
せいせい
)
の
本
(
もと
)
は夫婦にあり。夫婦の
倫
(
りん
)
、
紊
(
みだ
)
れずして、親子の
親
(
しん
)
あり、兄弟姉妹の友愛あり。すなわち人間の家(ホーム)を成すものにして、これを私徳の美という。
読倫理教科書
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
やむなく大義
親
(
しん
)
を亡ぼすの伝で、何くわぬ顔で行く。普通ならば電話に及ばずと約束して置く。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
我見
(
がけん
)
『日本橋』は、まだもっと書きつづけるつもりでおりますが、この集には、近親のものが重に書かれたため、したがって挿入した写真など、
親
(
しん
)
に厚ききらいがありますが
旧聞日本橋:01 序文/自序
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
、
長谷川時雨
(著)
粋様の系統を
討
(
たづ
)
ぬれば、平安朝の風雅之れが遠祖なり。語を換へて言へば、日本固有の美術心より自然的屈曲を経て
茲
(
こゝ
)
に至りしなり、
而
(
しか
)
して其尤も近き
親
(
しん
)
は、戯曲と遊廓とにてありしなり。
粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
それはまあ日ごろ敬愛する両氏のことでもあるしするから、時代の差ばかりにしても
差支
(
さしつか
)
へはない。が、大義の存する所、
親
(
しん
)
を滅するを顧みなければ、
必
(
かならず
)
しもさうばかりは云はれぬやうである。
解嘲
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
毎
ニ
レ
逢
フ
二
佳節
ニ
一
倍
(
ますます
)
思
フ
レ
親
(
しん
)
。遥
カニ
知
ル
兄弟
(
けいてい
)
登
ル
レ
高
キニ
処。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
なんといっても
親
(
しん
)
は泣き寄りで、まさかに
情
(
すげ
)
なくも追い返すまい。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大事のまえには
親
(
しん
)
を滅する覚悟がなければならない。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
けれど君と故劉表とは同宗の
親
(
しん
)
、その国の不幸に乗って、領地を横奪するがごとき不信は、余人は知らず、わが仁君玄徳にはよくなさりません
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
親
(
しん
)
を
洽
(
あまね
)
くし衆を和するも、
恒
(
つね
)
に
斯
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
てし、
禍
(
わざわい
)
を造り
敗
(
はい
)
をおこすも、
恒
(
つね
)
に
斯
(
ここ
)
に於てす、其
悪
(
あく
)
に懲り、以て善に
趨
(
はし
)
り、其儀を
慎
(
つつし
)
むを
尚
(
たっと
)
ぶ、といえり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
(二〇)
上
(
かみ
)
、
度
(
ど
)
を
服
(
おこな
)
へば
則
(
すなは
)
ち
(二一)
六
親
(
しん
)
固
(
かた
)
し。
(二二)
四
維
(
ゐ
)
張
(
は
)
らざれば
國
(
くに
)
乃
(
すなは
)
ち
滅亡
(
めつばう
)
す
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
大義、
親
(
しん
)
を滅す、とは、この事じゃ。小太——
無駄死
(
むだじに
)
、犬死をしてはならんぞ。幸、七瀬が入り込んだとあれば、また、いかなる手段にて、敵を
挫
(
くじ
)
く策略が生れて参るかも知れぬ。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
血にすすり、
親
(
しん
)
を魂に結んでいた仲ではないか。もし一方に傷でも負わせたら、泉下の父は、どのように嘆くことか
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大王と天子と、義は
則
(
すなわ
)
ち君臣たり、
親
(
しん
)
は則ち骨肉たるも、
尚
(
なお
)
離れ
間
(
へだ
)
たりたもう、三十万の異姓の士、など必ずしも終身困迫して殿下の為に死し申すべきや。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
主
(
しゆ
)
に
愛
(
あい
)
せらるれば
則
(
すなは
)
ち
知
(
ち
)
當
(
あた
)
りて
親
(
しん
)
を
加
(
くは
)
へ、
主
(
しゆ
)
に
憎
(
にく
)
まるれば
則
(
すなは
)
ち
(一一〇)
罪
(
つみ
)
當
(
あた
)
りて
疏
(
そ
)
を
加
(
くは
)
ふ。
故
(
ゆゑ
)
に
諫説
(
かんぜい
)
の
士
(
し
)
は、
(一一一)
愛憎
(
あいぞう
)
の
主
(
しゆ
)
を
察
(
さつ
)
して
而
(
しか
)
る
後
(
のち
)
之
(
これ
)
に
説
(
と
)
かざる
可
(
べ
)
からざるなり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「否とよ将軍、すでにお忘れありしか。むかし少年の日、あなたが我に教えた語には、
大義
(
たいぎ
)
親
(
しん
)
を
滅
(
めっ
)
すとあったではないか。——それっ諸将。あの
白髪首
(
しらがくび
)
を争い奪れっ。恩賞は望みのままぞ!」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“親”の意味
《名詞》
(おや)父と母の汎称。
(出典:Wiktionary)
“親”の解説
(en: parent(s))とは、子を持つ人のことである。父親(男親)と母親(女親)の汎称である。
親と子をあわせて親子という。
(出典:Wikipedia)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“親”を含む語句
父親
母親
親父
親爺
親戚
両親
親類
親友
親密
親兄弟
親父様
親仁
親方
兩親
親族
肉親
親子
親孝行
親分
親心
...