トップ
>
萬一
>
まんいち
ふりがな文庫
“
萬一
(
まんいち
)” の例文
新字:
万一
何分
(
なにぶん
)
此頃
(
このごろ
)
飛出
(
とびだ
)
しが
始
(
はじ
)
まつて
私
(
わし
)
などは
勿論
(
もちろん
)
太吉
(
たきち
)
と
倉
(
くら
)
と
二人
(
ふたり
)
ぐらゐの
力
(
ちから
)
では
到底
(
たうてい
)
引
(
ひき
)
とめられぬ
働
(
はたら
)
きをやるからの、
萬一
(
まんいち
)
井戸
(
ゐど
)
へでも
懸
(
かゝ
)
られてはと
思
(
おも
)
つて
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
またかの
天女
(
てんによ
)
の
如
(
ごと
)
き
春枝夫人
(
はるえふじん
)
が、
萬一
(
まんいち
)
にも
無事
(
ぶじ
)
であつて、
此
(
この
)
勇
(
いさ
)
ましい
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
たならば、どんなに
驚
(
おどろ
)
き
悦
(
よろこ
)
ぶ
事
(
こと
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
月
(
つき
)
のない
坂
(
さか
)
を
上
(
のぼ
)
つて、
瓦斯燈
(
ガスとう
)
に
照
(
て
)
らされた
砂利
(
じやり
)
を
鳴
(
な
)
らしながら
潛戸
(
くゞりど
)
を
開
(
あ
)
けた
時
(
とき
)
、
彼
(
かれ
)
は
今夜
(
こんや
)
此所
(
こゝ
)
で
安井
(
やすゐ
)
に
落
(
お
)
ち
合
(
あ
)
ふ
樣
(
やう
)
な
萬一
(
まんいち
)
はまづ
起
(
おこ
)
らないだらうと
度胸
(
どきよう
)
を
据
(
す
)
ゑた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
只今大膳より
聞
(
きゝ
)
及び承知したり
併
(
しか
)
し
箇樣
(
かやう
)
の
大望
(
たいまう
)
は中々
浮
(
うき
)
たる事にては
成就
(
じやうじゆ
)
覺束
(
おぼつか
)
なし
先
(
まづ
)
根本
(
こんぽん
)
より申合せて
巧
(
たく
)
まねば
萬一
(
まんいち
)
中折
(
なかをれ
)
して
半途
(
はんと
)
に
露顯
(
ろけん
)
に及ぶ時は
千辛萬苦
(
せんしんばんく
)
も水の
泡
(
あわ
)
と
成
(
なる
)
計
(
ばかり
)
か其身の一大事に及ぶべし先
名乘
(
なのり
)
出る時は必ず其生れ所と
育
(
そだち
)
し所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我
(
わ
)
が
鐵車
(
てつしや
)
は、
險山
(
けんざん
)
深林
(
しんりん
)
何處
(
いづく
)
でも
活動
(
くわつどう
)
自在
(
じざい
)
だが、
此
(
この
)
砂
(
すな
)
すべりの
谷
(
たに
)
だけでは
如何
(
どう
)
する
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ぬのである、
萬一
(
まんいち
)
を
期
(
き
)
して、
非常
(
ひじやう
)
な
力
(
ちから
)
で、
幾度
(
いくたび
)
か
車輪
(
しやりん
)
を
廻轉
(
くわいてん
)
して
見
(
み
)
たが
全
(
まつた
)
く
無效
(
むだ
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
あれ
位
(
くらゐ
)
私
(
わたし
)
が
泣
(
な
)
いても
恨
(
うら
)
んでも
取合
(
とりあ
)
つて
下
(
くだ
)
さらなかつたは
旦那樣
(
だんなさま
)
のおえらいので、あの
時代
(
じだい
)
のやうな
蓮葉
(
はすは
)
な
私
(
わたし
)
に
萬一
(
まんいち
)
お
役所
(
やくしよ
)
の
事
(
こと
)
でも
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さらうなら、どのやうの
詰
(
つま
)
らぬ
事
(
こと
)
を
仕出來
(
しでか
)
すか
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蔑
(
ないが
)
しろに
致
(
いたし
)
候
上
(
うへ
)
再吟味は天下の御大法に背くとて重き上意の
趣
(
おもぶ
)
きにて越前
閉門
(
へいもん
)
仰付
(
おほせつけ
)
られ既に切腹とも存じ候へ共
若
(
もし
)
明日にも御對顏ある上
萬一
(
まんいち
)
贋者
(
にせもの
)
にてもある時は
取返
(
とりかへ
)
し相成らず
御威光
(
ごゐくわう
)
にも
拘
(
かゝ
)
はり
容易
(
ようい
)
ならざる天下の御
恥辱
(
ちじよく
)
と存じ越前
惜
(
をし
)
からぬ命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の、
日頃
(
ひごろ
)
は
鬼
(
おに
)
とも
組
(
く
)
まん
水兵等
(
すいへいら
)
も、
今
(
いま
)
は
全
(
まつた
)
く
無言
(
むごん
)
に、
此處
(
こゝ
)
に
一團
(
いちだん
)
、
彼處
(
かしこ
)
に
一團
(
いちだん
)
、
互
(
たがひ
)
に
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあ
)
はすばかりで、
其中
(
そのうち
)
に二三
名
(
めい
)
は、
萬一
(
まんいち
)
にも十二の
樽
(
たる
)
の
中
(
うち
)
一つでも、二つでも
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
(
ど
)
うでも
宜
(
よろ
)
しい、
何
(
なん
)
となり
遊
(
あそ
)
ばしませ、
私
(
わたし
)
は
私
(
わたし
)
の
考
(
かんが
)
へ
通
(
とほ
)
りな
事
(
こと
)
して、
惡
(
わる
)
ければ
惡
(
わる
)
くなれ、
萬一
(
まんいち
)
よければそれこそ
儲
(
まう
)
け
物
(
もの
)
といふやうな
無茶苦茶
(
むちやくちや
)
の
道理
(
だうり
)
を
附
(
つ
)
けて、
今頃
(
いまごろ
)
私
(
わたし
)
は
何
(
なに
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたか
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
願ひ
若
(
もし
)
將軍
(
しやうぐん
)
の御胤に相違なき時は
其方
(
そのはう
)
如何致す所存にやと
仰
(
おほせ
)
られければ越前守
愼
(
つゝし
)
んで答らるゝ樣
御意
(
ぎよい
)
に候再吟味願の義は越前が身に
替
(
かへ
)
ての願ひに御座候へは
萬一
(
まんいち
)
天一坊殿將軍の御子に相違なき時は越前が三千石の
知行
(
ちぎやう
)
は元より
家名斷絶
(
かめいだんぜつ
)
切腹
(
せつぷく
)
も覺悟なりと御答に及ばれける此時酒井讃岐守殿の仰には越前其方は
飽
(
あく
)
まで拙者
共
(
ども
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
思
(
おも
)
へば
待
(
ま
)
たるゝやうな
待
(
ま
)
たれぬやうな
萬一
(
まんいち
)
車代
(
しやだい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
萬
部首:⾋
12画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“萬”で始まる語句
萬
萬事
萬物
萬歳
萬屋
萬燈
萬端
萬筋
萬年青
萬葉集