古代こだい)” の例文
山中さんちううらにて晝食ちうじき古代こだいそつくりの建場たてばながら、さけなることおどろくばかり、斑鯛ふだひ?の煮肴にざかなはまぐりつゆしたをたゝいてあぢはふにへたり。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
板敷の間に七八床畳とこだたみを設けて、七九几帳きちやう八〇御厨子みづしかざり八一壁代かべしろの絵なども、皆古代こだいのよき物にて、八二なみの人の住居ならず。
じつ博士はかせをわざ/\ろうするまでもかつたので、これは古代こだい葬坑さうかうで、横穴よこあな通稱つうしようするもの。調しらべたら全國ぜんこくいたところるかもれぬ。
もちろんこれは、ふるくからのいひつたへで、あなたがたが、古代こだいかんがへてゐられる奈良朝ならちようよりも、もつと/\以前いぜんから、さうしんじてゐたのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
もつとも、いにしへ和名わめい漢字かんじ充當じうたうしたのが、漢音かんおんかた變化へんくわともなうて、和名わめい改變かいへんせられたれいは、古代こだいから澤山たくさんある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
さらにロンドンには古代こだい繪畫かいがばかりをあつめた博物館はくぶつかんだとか、肖像畫しようぞうが專門せんもんならべた博物館はくぶつかんだとか、ロンドンかんする歴史れきし材料ざいりようあつめた博物館はくぶつかんだとか
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
太古たいこの神がみのこらずが、その大きな広間をとおっていきましたか。古代こだい英雄えいゆうが、そこでたたかっていましたか。
頭髪おぐしあたま頂辺てっぺんつくったもので、ここにも古代こだいらしいにおい充分じゅうぶんただよってりました。
自分で実際にふり返って見ても、似られては困ると思うことも沢山あるので、考えものだが、幸なことに一部分だけは親に似て、その他の部分は古代こだいの先祖に似ているかも知れぬ。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
この屏風形べうぶがたいわは、遠方えんぽうからると、たゞ一枚いちまい孤立こりつしてるやうだが、いまそのうへのぼつてると、三方さんぽう四方しほうおなかたちいわがいくつもかさなつて、丁度ちやうど羅馬ローマ古代こだい大殿堂テンプル屋根やねのやうなかたちをなし
かつてシュテッヘの研究講目だった「古代こだい火術史かじゅつし」で、いまだページも切られてはいず、また片方の新聞切抜帖には、大戦直前における快走艇ヨット倶楽部員の移動が記されていて、艇長とシュテッヘとは
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
古代こだいなる花がめ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
日本につぽん古代こだい人々ひと/″\は、かういふふうに、一首いつしゆうたについても、なにかみこゝろあるひは、さとしがふくまれてゐるのだ、といふかんがくせつてゐました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
頻々ひん/\たる地震ぢしんたいしても、古代こだい國民こくみん案外あんぐわい平氣へいきであつた。いはんや太古たいこにあつては都市としといふものがない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
第三十二圖だいさんじゆうにず23)大空おほぞらたか飛行機ひこうきんでゐるしたに、この大昔おほむかし不思議ふしぎ遺物いぶつるときは、ひとつは二十世紀にじつせいき現在げんざいひとつは紀元前きげんぜん二十世紀にじつせいきにもさかのぼるべき古代こだいのものを
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
みぎごと純然じゆんぜんたる古代こだい葬坑さうかうで、住居跡すまゐあとなんどいふのは愚説ぐせつはなはだしいのである。
このふたつの言葉ことばは、もと日本につぽん古代こだい神樣かみさまのおつしやつた言葉ことばとして、しんじられてゐたのですが、そのうち、だん/\その言葉ことばのうちにもつと、しつめたみじか部分ぶぶんを、神樣かみさま言葉ことばかんが
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
この大英博物館だいえいはくぶつかんもつぱ古代こだいのものを蒐集しゆうしゆうしてゐますのにたいして、今少いますこあたらしい時代じだい美術品びじゆつひん歴史れきしかんするものを陳列ちんれつしたものに、ビクトリア・アルバート博物館はくぶつかんといふのがロンドンにあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)