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さくしや
ふりがな文庫
“
作者
(
さくしや
)” の例文
もしこの
評眼
(
ひようがん
)
をもちて財主の妹を財主と共に虐殺したる一節を
讀
(
よ
)
まば、
作者
(
さくしや
)
の
用意
(
ようい
)
の如何に
非凡
(
ひぼん
)
なるかを
見
(
み
)
るに
惑
(
まど
)
はぬなるべし。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
その
父
(
ちゝ
)
と子の心と心とが
歔欷
(
きよき
)
の中にぴつたり抱き合ふ
瞬間
(
しゆんかん
)
の
作者
(
さくしや
)
の筆には、恐ろしい程
眞實
(
しんじつ
)
な
愛
(
あい
)
の
發露
(
はつろ
)
を
鋭
(
するど
)
く
描
(
ゑが
)
き出してゐるではありませんか。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
工夫
(
くふう
)
でなくとも、
自然
(
しぜん
)
にその
作者
(
さくしや
)
の
心
(
こゝろ
)
が
燃
(
も
)
え
立
(
た
)
つてゐると、かういふふうにつごうのよい
氣分風
(
きぶんふう
)
な
現
(
あらは
)
し
方
(
かた
)
が、
口
(
くち
)
をついて
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
流石
(
さすが
)
に
明治
(
めいぢ
)
の
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
は
通
(
つう
)
の
通
(
つう
)
だけありて
俗物
(
ぞくぶつ
)
済度
(
さいど
)
を
早
(
はや
)
くも
無二
(
むに
)
の
本願
(
ほんぐわん
)
となし
俗物
(
ぞくぶつ
)
の
調子
(
てうし
)
を
合点
(
がてん
)
して
能
(
よ
)
く
幇間
(
たいこ
)
を
叩
(
たゝ
)
きてお
髯
(
ひげ
)
の
塵
(
ちり
)
を
払
(
はら
)
ふの
工風
(
くふう
)
を
大悟
(
たいご
)
し
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
そこには
未
(
ま
)
だ
懸
(
か
)
けない
大
(
おう
)
きな
油絵
(
あぶらえ
)
などが、
窓
(
まど
)
ぎわに
立
(
た
)
てかけてあつたりして、
大入道
(
おうにうどう
)
のR
国人
(
こくじん
)
が、この
作者
(
さくしや
)
について、
絵
(
え
)
の
意味
(
いみ
)
について
説明
(
せつめい
)
してくれたりしたが
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
作者
(
さくしや
)
はさつき、「下人が雨やみを待つてゐた」と書いた。しかし、
下人
(
げにん
)
は、雨がやんでも
格別
(
かくべつ
)
どうしようと云ふ當てはない。ふだんなら、
勿論
(
もちろん
)
、主人の家へ歸る可き筈である。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
とろ/\と
睡
(
ねむ
)
つて
覚
(
さ
)
めれば、
犬
(
いぬ
)
が
来
(
き
)
てぺろ/\と
嘗
(
な
)
めて
居
(
ゐ
)
る……
胴中
(
どうなか
)
を
蛇
(
へび
)
が
巻
(
ま
)
く、
今
(
いま
)
穴
(
あな
)
を
出
(
で
)
たらしい
家守
(
やもり
)
が
来
(
き
)
て
鼻
(
はな
)
の
上
(
うへ
)
を
縦
(
たて
)
にのたくる……やがては
作者
(
さくしや
)
の
身躰
(
からだ
)
を
襲
(
おそ
)
ふて、
手
(
て
)
をゆすぶる
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
つまり
平凡
(
へいぼん
)
なお
手本
(
てほん
)
を
敷
(
し
)
き
寫
(
うつ
)
しになぞつて
行
(
ゆ
)
くものですから、だん/\つまらなく、その
作者
(
さくしや
)
の
特徴
(
とくちよう
)
を
出
(
だ
)
すことが
出來
(
でき
)
なくなつたわけであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
内新好
(
ないしんかう
)
が『
一目
(
ひとめ
)
土堤
(
づゝみ
)
』に
穿
(
ゑぐ
)
りし
通
(
つう
)
仕込
(
じこみ
)
の
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
一連
(
いちれん
)
を云ふなれば、其
職分
(
しよくぶん
)
の
更
(
さら
)
に
重
(
おも
)
くして
且
(
か
)
つ
尊
(
たふと
)
きは
豈
(
あ
)
に
夫
(
か
)
の
扇子
(
せんす
)
で
前額
(
ひたひ
)
を
鍛
(
きた
)
へる
野
(
の
)
幇間
(
だいこ
)
の
比
(
ひ
)
ならんや。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
は
即
(
すなは
)
ち
作者
(
さくしや
)
が
精神
(
せいしん
)
を
籠
(
こ
)
めて
脚色
(
きやくしよく
)
したるもの、
而
(
しか
)
して
其
(
その
)
殺人罪
(
さつじんざい
)
を
犯
(
おか
)
すに
至
(
いた
)
りたるも、
實
(
じつ
)
に
是
(
こ
)
れ、この
錯亂
(
さくらん
)
、この
調子
(
てふし
)
はづれ、この
撞着
(
どうちやく
)
より
起
(
おこ
)
りしにあらずんばあらず。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
無論
作品
(
さくひん
)
といふものに、
表現形式
(
へうげんけいしき
)
の
完全
(
くわんぜん
)
といふ事は
必要
(
ひつえう
)
な事ですが、表現の
如何
(
いかん
)
を問はず、
作者
(
さくしや
)
がかういふ
意味
(
いみ
)
に
眞實
(
しんじつ
)
を捉へて、それを
適確
(
てきかく
)
に現はし得てゐるとすれば
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
我
(
わ
)
が
通
(
つう
)
仕込
(
じこみ
)
の
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
を
尊崇
(
そんすう
)
し其
利益
(
りやく
)
のいやちこなるを
欽仰
(
きんぎやう
)
し、其
職分
(
しよくぶん
)
をもて
重
(
おも
)
く
且
(
か
)
つ
大
(
だい
)
なりとなすは
能
(
よ
)
く
俗物
(
ぞくぶつ
)
を
教
(
をし
)
え
能
(
よ
)
く
俗物
(
ぞくぶつ
)
に
渇仰
(
かつがう
)
せらるゝが
故
(
ゆゑ
)
なり
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
これは
無論
(
むろん
)
作者
(
さくしや
)
に對する一
種
(
しゆ
)
の
僻見
(
へきけん
)
かも知れませんが、
事實
(
じじつ
)
に於ては、私も氏の
作品
(
さくひん
)
に強く心を
惹
(
ひ
)
かれ乍らも、どこかにまだ
心持
(
こゝろもち
)
にぴつたり來ない點がないではありません。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
けれどもこの
作者
(
さくしや
)
の
中心
(
ちゆうしん
)
として
詠
(
よ
)
んでゐるのは、そんなところでなく、
何事
(
なにごと
)
もないごく
退
(
たい
)
くつな
生活
(
せいかつ
)
をしてゐる
人
(
ひと
)
が、けふもまた
暮
(
く
)
れて、
蜩
(
ひぐらし
)
が
鳴
(
な
)
いてゐるとかう
思
(
おも
)
つてゐて
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
而
(
しか
)
して
自
(
みづか
)
ら
辨
(
べん
)
じて
言
(
い
)
はるゝは、
作者
(
さくしや
)
の
趣意
(
しゆい
)
は、
殺人犯
(
さつじんはん
)
を
犯
(
おかし
)
たる
人物
(
じんぶつ
)
は、その
犯後
(
はんご
)
いかなる
思想
(
しそう
)
を
抱
(
いだ
)
くやらんと
心
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ひて
推測
(
おしはか
)
り
精微
(
せいび
)
の
情
(
じよう
)
を
寫
(
うつ
)
して己が才力を著はさんとするのみと。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
“作者”の意味
《名詞》
工芸品や芸術作品を制作した者。
特に、文芸作品を制作した者。
(古)創作に巧みな者。
(出典:Wiktionary)
“作者”の解説
作者(さくしゃ)とは、作品を創作する人。
(出典:Wikipedia)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“作者”で始まる語句
作者先生