珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
この彼此両岸国土の消息を通じることを役とする者が考へられ、其齎す詞章が、後々、文学となるべき初めのことばなのであつた。
日本文学の発生:――その基礎論―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
人間は自己満足や陶酔やのために自分の愛を云々するのではない、新しい、より高い価値を現実のうちに齎すことこそ愛の実証だのに。
獄中への手紙:04 一九三七年(昭和十二年) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
要するに憲法施行後の暫くの経験は、吾人に教うるにこれによって多大の幸福を齎し得べしとする当初の信念の妄なることを以てした。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず (新字新仮名) / 吉野作造(著)
婦人改造の基礎的考察 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)