トップ
>
青白
>
あおじろ
ふりがな文庫
“
青白
(
あおじろ
)” の例文
また
光
(
ひか
)
った! そのたび
大空
(
おおぞら
)
が、
燃
(
も
)
えるように
青白
(
あおじろ
)
いほのおでいろどられて、
明
(
あか
)
るく
家屋
(
かおく
)
も、
木立
(
こだち
)
も、
大地
(
だいち
)
から
浮
(
う
)
き
上
(
あ
)
がって
見
(
み
)
られた。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
煌々たる
青白
(
あおじろ
)
い光線が、室内を真昼のように照らしつける。水牛仏の顔が、一段と奇怪さを増した。
鬼仏洞事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
細君
(
さいくん
)
はそれと
正反対
(
せいはんたい
)
に、色の
青白
(
あおじろ
)
い、
細面
(
ほそおもて
)
なさびしい顔で、
用談
(
ようだん
)
のほかはあまり口はきかぬ。声をたてて笑うようなことはめったにない。そうかといって、つんとすましているというでもない。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ただ
水
(
みず
)
のように
月
(
つき
)
の
青白
(
あおじろ
)
い
光
(
ひかり
)
が
流
(
なが
)
れていました。あちらの
垣根
(
かきね
)
には、
白
(
しろ
)
い
野
(
の
)
ばらの
花
(
はな
)
が、こんもりと
固
(
かた
)
まって、
雪
(
ゆき
)
のように
咲
(
さ
)
いています。
月夜と眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
妖怪屋敷
(
ようかいやしき
)
を照らす
満月
(
まんげつ
)
の光は、いよいよ
青白
(
あおじろ
)
くなって参りました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
ほかの
少年
(
しょうねん
)
たちが
元気
(
げんき
)
でいるのに、その
少年
(
しょうねん
)
は、
青白
(
あおじろ
)
い
顔
(
かお
)
をして、
弱々
(
よわよわ
)
しそうでした。そのうちに、ベルが
鳴
(
な
)
って、
試験場
(
しけんじょう
)
へ
入
(
はい
)
るときがきました。
中学へ上がった日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あまり
遠
(
とお
)
いので、そのうち、
雷
(
かみなり
)
の
音
(
おと
)
は
下
(
した
)
までとどかなかったが、
青白
(
あおじろ
)
いいなびかりのひらめくたびに、
雲
(
くも
)
の
峰々
(
みねみね
)
を、
浮
(
う
)
きだすようにてらしました。
おかまの唄
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、マッチをすって、それへ
火
(
ひ
)
をつけると、
見
(
み
)
えるか
見
(
み
)
えぬ
幽
(
かす
)
かな
青白
(
あおじろ
)
い
炎
(
ほのお
)
が、ひもの
上
(
うえ
)
から
燃
(
も
)
えはじめました。
真昼のお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
笑
(
わら
)
わないばかりでなく、
前
(
まえ
)
よりもいっそう
顔
(
かお
)
の
色
(
いろ
)
が
青白
(
あおじろ
)
く、やつれて
見
(
み
)
えるのでありました。
両親
(
りょうしん
)
はたいそう
心配
(
しんぱい
)
しました。
老人
(
ろうじん
)
は、
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
いました。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるときはガスの
火
(
ひ
)
が、
青白
(
あおじろ
)
く
燃
(
も
)
え
上
(
あ
)
がるところへ
乗
(
の
)
せられて、
身
(
からだ
)
にその
炎
(
ほのお
)
を
浴
(
あ
)
びていることもありました。
人間と湯沸かし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
夜
(
よる
)
、
池
(
いけ
)
のあたりのしだの
蔭
(
かげ
)
に
置
(
お
)
くと、
青白
(
あおじろ
)
く
燃
(
も
)
える
光
(
ひかり
)
が、
池
(
いけ
)
の
水
(
みず
)
に
映
(
うつ
)
って、それはみごとだったのです。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青白
(
あおじろ
)
い
珠
(
たま
)
のうちに、
瞳
(
ひとみ
)
をこらして
見
(
み
)
ますと、
夢
(
ゆめ
)
のような
天人
(
てんにん
)
の
姿
(
すがた
)
がうかがわれるのであります。これこそ、
広
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
のうちで、いちばん
貴
(
とうと
)
い
石
(
いし
)
と
思
(
おも
)
われます。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
母
(
かあ
)
さんは、ちょっと
手
(
て
)
を
止
(
と
)
めて、その
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ると、となりの
家
(
いえ
)
の
煙突
(
えんとつ
)
から
青白
(
あおじろ
)
い
煙
(
けむり
)
が
上
(
のぼ
)
っていました。
煙と兄弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
月
(
つき
)
は、
青白
(
あおじろ
)
い
顔
(
かお
)
で、あざらしを
見
(
み
)
ました。その
光
(
ひかり
)
は、
憐
(
あわ
)
れなあざらしの
体
(
からだ
)
を
青白
(
あおじろ
)
くいろどったのでした。
月とあざらし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あわれな
天女
(
てんにょ
)
は、なやみにたえかねてか、
顔
(
かお
)
には
花
(
はな
)
の
色
(
いろ
)
があせ、
青白
(
あおじろ
)
く、
急
(
きゅう
)
に
姿
(
すがた
)
がやつれて
見
(
み
)
えました。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばあさんは、だれが、そういうのだろうと
思
(
おも
)
って、
立
(
た
)
って、
窓
(
まど
)
の
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けました。
外
(
そと
)
は、
青白
(
あおじろ
)
い
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
が、あたりを
昼間
(
ひるま
)
のように、
明
(
あか
)
るく
照
(
て
)
らしているのであります。
月夜と眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れて、
月
(
つき
)
が
出
(
で
)
ました。その
光
(
ひかり
)
はさびしく
水
(
みず
)
の
上
(
うえ
)
に
輝
(
かがや
)
きました。そのとき
彼
(
かれ
)
は、おじいさんのついている
銀
(
ぎん
)
のつえが
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされて
青白
(
あおじろ
)
く
光
(
ひか
)
ったのを
見
(
み
)
ました。
銀のつえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
道端
(
みちばた
)
に、
粗末
(
そまつ
)
な
長
(
なが
)
い
建物
(
たてもの
)
があって、
窓
(
まど
)
が
開
(
あ
)
いていると、
伸
(
の
)
び
上
(
あ
)
がるようにして、
良
(
りょう
)
一は
通
(
とお
)
りました。うす
濁
(
にご
)
ったような
仕事
(
しごと
)
べやに、
青白
(
あおじろ
)
い
火
(
ひ
)
が、
強度
(
きょうど
)
の
熱
(
ねつ
)
で
燃
(
も
)
えていました。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
嬢
(
じょう
)
さんの
顔
(
かお
)
は、
青白
(
あおじろ
)
くて、
目
(
め
)
は、
澄
(
す
)
んでいました。その
目
(
め
)
で、じっとこちらを
見
(
み
)
て
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
外
(
そと
)
から
見
(
み
)
ると、
宏壮
(
こうそう
)
な
洋館造
(
ようかんづく
)
りの
病院
(
びょういん
)
でしたけれど、ひとたび
病棟
(
びょうとう
)
に
入
(
はい
)
ったら、どのへやにも、
青白
(
あおじろ
)
い
顔
(
かお
)
をして、
目
(
め
)
の
落
(
お
)
ち
込
(
こ
)
んだ
病人
(
びょうにん
)
が、
床
(
とこ
)
の
上
(
うえ
)
で
仰臥
(
ぎょうが
)
するもの、すわってうめくもの
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
く
中
(
なか
)
を
歩
(
ある
)
いて、
町
(
まち
)
の
西
(
にし
)
のはずれにいたりました。そこには、
大
(
おお
)
きな
河
(
かわ
)
が
音
(
おと
)
をたてて
流
(
なが
)
れていました。あたりは、一
面
(
めん
)
に
煙
(
けむ
)
るように
青白
(
あおじろ
)
い
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
にさらされています。
星の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、この
花
(
はな
)
に
映
(
うつ
)
った
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
は、
燐
(
りん
)
の
炎
(
ほのお
)
のように
青白
(
あおじろ
)
くさえ
見
(
み
)
られました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
仕事
(
しごと
)
をするときのすがたを
見
(
み
)
ると、つかれて
顔色
(
かおいろ
)
が
青白
(
あおじろ
)
いじゃないか。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうだな、
青白
(
あおじろ
)
く、ぼうっとして、ちょっと
口
(
くち
)
にはいえないなあ。」
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
夜
(
よ
)
、
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
が、いつになく、
明
(
あか
)
るく、
青白
(
あおじろ
)
く
見
(
み
)
られたのでした。
魚と白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
屋敷
(
やしき
)
は、
石垣
(
いしがき
)
で
取
(
と
)
り
巻
(
ま
)
いていて、その
内側
(
うちがわ
)
には、こんもりとした
樹
(
き
)
がしげっていました。
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けるにつれて、あたりはひっそりとしました。
月
(
つき
)
が
上
(
あ
)
がって、
青白
(
あおじろ
)
く、
野原
(
のはら
)
も
路
(
みち
)
も
彩
(
いろど
)
ったのであります。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこへ、
青白
(
あおじろ
)
い
顔
(
かお
)
をした、やつれた
母親
(
ははおや
)
がやってきました。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“青白”で始まる語句
青白光
青白赤