“試験場”の読み方と例文
読み方割合
しけんじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかの少年しょうねんたちが元気げんきでいるのに、その少年しょうねんは、青白あおじろかおをして、弱々よわよわしそうでした。そのうちに、ベルがって、試験場しけんじょうはいるときがきました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「やさしいんだよ。」と、哲夫てつおは、こともなげにいって、そばをると、少年しょうねんねえさんが、うつむいて、かんががおをしていました。松葉まつばづえの少年しょうねんが、まだ試験場しけんじょうからなかったのです。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
試験場しけんじょうはいると、すべてのことをわすれてしまいました。算術さんじゅつかた試験しけんをすまして、哲夫てつおは、ふたたびひかしつへもどると、そこには、おかあさんが、じっとしてこしをかけてっていられました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)