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片付
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かたづ
ふりがな文庫
“
片付
(
かたづ
)” の例文
えゝ、すつかり
片付
(
かたづ
)
けちまいました。其代り、
何
(
ど
)
うも
骨
(
ほね
)
が折れましたぜ。
何
(
なに
)
しろ、我々の
引越
(
ひつこし
)
と
違
(
ちが
)
つて、大きな物が
色々
(
いろ/\
)
あるんだから。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此家
(
うち
)
では
賓客
(
きやく
)
の
帰
(
かへ
)
つた
後
(
あと
)
と見えまして、
主人
(
あるじ
)
が
店
(
みせ
)
を
片付
(
かたづ
)
けさせて
指図
(
さしづ
)
致
(
いた
)
して
居
(
を
)
りますところへ、
表
(
おもて
)
から
声
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けますから、主
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それを以てドレゴの卒倒事件は
片付
(
かたづ
)
いた。彼は、大きな酔いが廻って来たところで不自然な緊張を我身に強いたのがよくなかったに違いない。
地球発狂事件
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
お
正月
(
しやうぐわつ
)
のお
飾
(
かざ
)
りを
片付
(
かたづ
)
ける
時分
(
じぶん
)
には、
村中
(
むらぢう
)
の
門松
(
かどまつ
)
や
注連繩
(
しめなは
)
などを
村
(
むら
)
のはづれへ
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つて、一
緒
(
しよ
)
にして
燒
(
や
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
こんどの
戦
(
いくさ
)
は
前
(
まえ
)
の
時
(
とき
)
に
劣
(
おと
)
らず
随分
(
ずいぶん
)
苦
(
くる
)
しい
戦争
(
せんそう
)
でしたけれど、三
年
(
ねん
)
めにはすっかり
片付
(
かたづ
)
いてしまって、
義家
(
よしいえ
)
はまた
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りで
都
(
みやこ
)
へ
帰
(
かえ
)
ることになりました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
彼
(
かれ
)
は
更
(
さら
)
に
古
(
ふる
)
い
油紙
(
あぶらがみ
)
で
包
(
つゝ
)
んで
片付
(
かたづ
)
けて
置
(
お
)
いて、お
品
(
しな
)
の
死體
(
したい
)
が
棺桶
(
くわんをけ
)
に
入
(
い
)
れられた
時
(
とき
)
彼
(
かれ
)
はそつとお
品
(
しな
)
の
懷
(
ふところ
)
に
抱
(
いだ
)
かせた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『それより
急
(
いそ
)
ぎ
新客
(
しんきやく
)
の
部室
(
へや
)
の
仕度
(
したく
)
をせよ、
部室
(
へや
)
は
二階
(
にかい
)
の
第二號室
(
だいにがうしつ
)
——
余
(
よ
)
の
讀書室
(
どくしよしつ
)
を
片付
(
かたづ
)
けて——。』と。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
(おみち何でぁその年してでわらすみだぃに。
起
(
お
)
ぎろったら。起ぎで
片付
(
かたづ
)
げろったら。)
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
やがて
愛
(
あい
)
ちやんは
整然
(
きちん
)
と
片付
(
かたづ
)
いた
小
(
ちひ
)
さな
部屋
(
へや
)
へ
行
(
ゆ
)
きました、
窓
(
まど
)
の
中
(
うち
)
には
洋卓
(
テーブル
)
もあり、
其上
(
そのうへ
)
には(
愛
(
あい
)
ちやんの
望
(
のぞ
)
み
通
(
どほ
)
り)一
本
(
ぽん
)
の
扇子
(
せんす
)
と二三の
小
(
ちひ
)
さな
白
(
しろ
)
い
山羊仔皮
(
キツド
)
の
手套
(
てぶくろ
)
とが
載
(
の
)
つてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私は奥さんの態度をどっちかに
片付
(
かたづ
)
けてもらいたかったのです。頭の働きからいえば、それが明らかな矛盾に違いなかったのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
月
(
つき
)
が
變
(
かは
)
つてから
寒
(
さむ
)
さが
大分
(
だいぶ
)
緩
(
ゆる
)
んだ。
官吏
(
くわんり
)
の
増俸
(
ぞうほう
)
問題
(
もんだい
)
につれて
必然
(
ひつぜん
)
起
(
おこ
)
るべく、
多數
(
たすう
)
の
噂
(
うはさ
)
に
上
(
のぼ
)
つた
局員
(
きよくゐん
)
課員
(
くわゐん
)
の
淘汰
(
たうた
)
も、
月末
(
げつまつ
)
迄
(
まで
)
に
略
(
ほゞ
)
片付
(
かたづ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
三四郎は美禰子の態度を
故
(
もと
)
の様な、——
二人
(
ふたり
)
の
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
に
広
(
ひろ
)
がつてゐる、澄むとも濁るとも
片付
(
かたづ
)
かない
空
(
そら
)
の様な、——意味のあるものにしたかつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
兄
(
あに
)
の
去
(
さ
)
つた
後
(
あと
)
、代助はしばらくして元の儘じつと動かずにゐた。
門野
(
かどの
)
が茶器を取り
片付
(
かたづ
)
けに
来
(
き
)
た時、急に
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がつて
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
中々
片付
(
かたづ
)
かない。三四郎が聞いて見ると、よし子が病院の看護婦の所へ、序だから、一寸礼に行つてくるんだと云ふ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
未
(
まだ
)
ですわ。だつて、
片付
(
かたづ
)
く訳が
無
(
な
)
いぢやありませんか」と云つた儘、
眼
(
め
)
を
睜
(
みは
)
つて
凝
(
じつ
)
と代助を見てゐた。代助は
折
(
を
)
れた小切手を取り
上
(
あ
)
げて二つに
開
(
ひら
)
いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
の
見付出
(
みつけだ
)
した
家
(
いへ
)
からが
寂
(
さび
)
た
土塀
(
どべい
)
を
二方
(
にはう
)
に
回
(
めぐ
)
らして、
既
(
すで
)
に
古風
(
こふう
)
に
片付
(
かたづ
)
いてゐた。
宗助
(
そうすけ
)
は
安井
(
やすゐ
)
から、
其所
(
そこ
)
の
主人
(
しゆじん
)
はもと
加茂神社
(
かもじんじや
)
の
神官
(
しんくわん
)
の
一人
(
ひとり
)
であつたと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
元来汽車の
中
(
うち
)
で読む了見もないものを、大きな行李に入れ
損
(
そく
)
なつたから、
片付
(
かたづ
)
ける序に
提革鞄
(
さげかばん
)
の底へ、
外
(
ほか
)
の二三冊と一所に放り込んで置いたのが、
運悪
(
うんわる
)
く当選したのである。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小六
(
ころく
)
は
其時
(
そのとき
)
不圖
(
ふと
)
兄
(
あに
)
が
先年
(
せんねん
)
父
(
ちゝ
)
の
葬式
(
さうしき
)
の
時
(
とき
)
に
出京
(
しゆつきやう
)
して、
萬事
(
ばんじ
)
を
片付
(
かたづ
)
けた
後
(
あと
)
、
廣島
(
ひろしま
)
へ
歸
(
かへ
)
るとき、
小六
(
ころく
)
に、
御前
(
おまへ
)
の
學資
(
がくし
)
は
叔父
(
をぢ
)
さんに
預
(
あづ
)
けてあるからと
云
(
い
)
つた
事
(
こと
)
があるのを
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
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