トップ
>
二郎
>
じろう
ふりがな文庫
“
二郎
(
じろう
)” の例文
二郎
(
じろう
)
は、そのおじいさんを
見
(
み
)
ていますと、おじいさんは、
二郎
(
じろう
)
のわきへ
近
(
ちか
)
づいて、ゆき
過
(
す
)
ぎようとして
二郎
(
じろう
)
の
頭
(
あたま
)
をなでてくれました。
赤い船のお客
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人の悪い岡田はわざわざ細君に、「今
二郎
(
じろう
)
さんがおまえの事を大変
賞
(
ほ
)
めて下すったぜ。よく御礼を申し上げるが好い」と云った。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「これ/\、
俊
(
しゅん
)
一、
二郎
(
じろう
)
、じゃあなかった。
英彦
(
ひでひこ
)
、いや、
雅男
(
まさお
)
、
一寸
(
ちょっと
)
その新聞を取っておくれ。そのお前の側にあるのを」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
福田氏は、数字が「九」まで進んだ時、もう我慢がし切れなくなって、
甥
(
おい
)
の玉村
二郎
(
じろう
)
を呼びよせて、この快活な若者の智恵を借りることにした。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
二郎
(
じろう
)
さんは、大急ぎで
家
(
うち
)
へ飛んで帰りました。二郎さんの綿入をぬっていらした母さんにいいました。
クリスマスの贈物
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
▼ もっと見る
こぼれ糸
纚
(
さで
)
につくりて魚とると
二郎
(
じろう
)
太郎
(
たろう
)
三郎
(
さぶろう
)
川に日くらす
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「
二郎
(
じろう
)
くん、ごらんよ。くびわなんかの ついて いない、しぜんの ままの ほうが、よっぽど うつくしいと おもわない。」
くびわの ない いぬ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼はさっき広っぱの方を覗いた時に、その奥村
二郎
(
じろう
)
がバットを振り廻しているのを、頭の
隅
(
すみ
)
で認めたことを思出した。
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「だって、おとなりの
二郎
(
じろう
)
さんが、
悪漢
(
わるもの
)
になるとき、いるんだっていったんですもの」
クリスマスの贈物
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
「おまえは、よくお
隣
(
となり
)
へゆくが、おかみさんの
仕事
(
しごと
)
の
邪魔
(
じゃま
)
をしてはいけないよ。」と、おばあさんは、
二郎
(
じろう
)
にいい
聞
(
き
)
かせたのです。
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ホラ、君達兄弟が仲よく並んで写っている。右のが兄さんの谷山
二郎
(
じろう
)
君だ。左が君だ。僕はこれを君達の郷里の信州S町の写真屋から探し出して来たんだよ」
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
二郎
(
じろう
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
名
(
な
)
をそのきゅうりに
書
(
か
)
きました。きゅうりの
青
(
あお
)
いつやつやとした
肌
(
はだ
)
は、
二郎
(
じろう
)
の
書
(
か
)
こうとする
筆
(
ふで
)
の
先
(
さき
)
の
墨
(
すみ
)
をはじきました。
遠くで鳴る雷
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手紙は、弟の
二郎
(
じろう
)
と一緒に一週間ばかり前からこちらに来て、毎日
狩猟
(
しゅりょう
)
に日を暮しているが、二人だけでは面白くないから、
暇
(
ひま
)
があれば私にも遊びに来ないか、という文面だった。
火縄銃
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「おばあさん、うそでない、ほんとうだから。」と、
二郎
(
じろう
)
は、こういいながら、なおも
怖
(
おそ
)
ろしがってふとんを
頭
(
あたま
)
からかぶっていました。
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
ちゃんのお
母
(
かあ
)
さんは、そのときの
無邪気
(
むじゃき
)
なみい
子
(
こ
)
ちゃんのようすを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、ひとりほほえみながら、
歩
(
ある
)
いていられました。
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
二郎
(
じろう
)
ちゃん、あすこがいいよ。」と、
勇
(
ゆう
)
ちゃんが、
川
(
かわ
)
の
曲
(
ま
)
がり
角
(
かど
)
をさしました。そこには、おじいさんが、
釣
(
つ
)
りをしていました。
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
は、
足
(
あし
)
もとに
咲
(
さ
)
いている
赤
(
あか
)
い
花
(
はな
)
が、
風
(
かぜ
)
になよなよと
吹
(
ふ
)
かれている
姿
(
すがた
)
が、その
人
(
ひと
)
のようすそのままであったことを
思
(
おも
)
ったのです。
赤い船のお客
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「だって、
僕
(
ぼく
)
、わるいお
点
(
てん
)
だと、
新
(
あたら
)
しい
洋服
(
ようふく
)
など
着
(
き
)
ていって、
恥
(
は
)
ずかしいんだもの。」と、
二郎
(
じろう
)
ちゃんは、きまり
悪
(
わる
)
そうに、いいました。
小さな妹をつれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんなら、あしたの
晩方
(
ばんがた
)
、
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
ていてごらん、きっと、あの
馬
(
うま
)
が
通
(
とお
)
るだろうから……。」と、
二郎
(
じろう
)
は、
兄
(
にい
)
さんや
姉
(
ねえ
)
さんにいいました。
びっこのお馬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
二郎
(
じろう
)
や、いくら、お
隣
(
となり
)
のおかみさんは、いい
人
(
ひと
)
でも、そう
毎日
(
まいにち
)
いっては、しまいにきてくれるなというから、あまりゆくのじゃない。」
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
二郎
(
じろう
)
や、あの
大
(
おお
)
きくなったきゅうりをもいでおいでなさい。つるをいためないように、ここにはさみがあるから、
上手
(
じょうず
)
にもいでおいで。」
遠くで鳴る雷
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
は、なんとなくそれをもぐのがしのびないような、
哀
(
あわ
)
れなような、
惜
(
お
)
しいような
気
(
き
)
がしてしばらくそこに
立
(
た
)
っていました。
遠くで鳴る雷
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、さっそく、二
階
(
かい
)
へ
上
(
あ
)
がっていって、
窓
(
まど
)
ぎわに
立
(
た
)
ちましたけれど、
脊
(
せ
)
が
低
(
ひく
)
くて、
二郎
(
じろう
)
は、
屋根
(
やね
)
の
上
(
うえ
)
をのぞくことができませんでした。
びっこのお馬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
姉
(
ねえ
)
さん、
僕
(
ぼく
)
のお
馬
(
うま
)
の
足
(
あし
)
はどうなった?
見
(
み
)
さしておくれよ。」と、
二郎
(
じろう
)
は、
姉
(
ねえ
)
さんに
抱
(
だ
)
いて
見
(
み
)
せてくれるように
頼
(
たの
)
みました。
びっこのお馬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
さんは スピードを だして はしりました。シャツの そでが
風
(
かぜ
)
に ふくらんで、かみのけが ふわふわしました。
つめたい メロン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このとき、
二郎
(
じろう
)
は、ふと
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ますと、そこにはわき
出
(
で
)
たように、
赤
(
あか
)
い
船
(
ふね
)
が
青
(
あお
)
い
海
(
うみ
)
の
波間
(
なみま
)
に
浮
(
う
)
かんでいたのであります。
赤い船のお客
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
果物
(
くだもの
)
がはいっているから、
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、たべていけないのですね。」と、
二郎
(
じろう
)
さんが、パイをながめながらいいました。
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
茂
(
しげる
)
さんが
怒
(
おこ
)
って、ジョンを
河
(
かわ
)
の
中
(
なか
)
へ
突
(
つ
)
き
落
(
お
)
としたんだよ、ジョンのやつ、クンクンないて
逃
(
に
)
げていってしまった。」と、
二郎
(
じろう
)
さんが、
告
(
つ
)
げました。
僕たちは愛するけれど
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さっきから、やはりだまって、おいしそうな
大
(
おお
)
きなパイをながめていた、
勇
(
いさむ
)
ちゃんは、これをきくと
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
な
顔
(
かお
)
をして、
二郎
(
じろう
)
さんにとびつきました。
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
と
二郎
(
じろう
)
とは、よく、
朝
(
あさ
)
起
(
お
)
きるときから、
夜
(
よる
)
寝
(
ね
)
るまでの
間
(
あいだ
)
に、
幾
(
いく
)
たびということなく、けんかをしたかしれません。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
と
二郎
(
じろう
)
は、
自分
(
じぶん
)
のいままで
読
(
よ
)
んでしまって
重
(
かさ
)
ねておいた
雑誌
(
ざっし
)
や、
書物
(
しょもつ
)
や、またおもちゃなどを
不幸
(
ふこう
)
な
子供
(
こども
)
たちにあげたいとお
父
(
とう
)
さんに
申
(
もう
)
しました。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
二郎
(
じろう
)
ちゃん、メロンが つめたく なって いますよ。にいさんが かえったら、きって あげましょうね。」
つめたい メロン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんなことをしたって、だめだよ。それよりか、だれか
飼
(
か
)
ってくれないかな。」と、
二郎
(
じろう
)
さんが、いいました。
僕たちは愛するけれど
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
翌日
(
よくじつ
)
は、
土曜日
(
どようび
)
で、
二郎
(
じろう
)
さんも
早
(
はや
)
く
学校
(
がっこう
)
から
帰
(
かえ
)
ってきました。そして、みんなが、お
縁側
(
えんがわ
)
で
話
(
はなし
)
をしていました。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤
(
あか
)
ちゃんは、
子
(
こ
)
ねこを
見
(
み
)
て、きゃっ、きゃっといって、
喜
(
よろこ
)
びました。
二郎
(
じろう
)
さんは、
赤
(
あか
)
ちゃんの
喜
(
よろこ
)
ぶのを
見
(
み
)
て、
自分
(
じぶん
)
も
笑
(
わら
)
って、
赤
(
あか
)
ちゃんに
見
(
み
)
とれていました。
僕たちは愛するけれど
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あ、くろあげはだ。
静
(
しず
)
かにしていておくれ、
僕
(
ぼく
)
いま
網
(
あみ
)
を
持
(
も
)
ってきて、つかまえるのだから……。」と、これを
見
(
み
)
つけた
二郎
(
じろう
)
さんは、
目
(
め
)
の
色
(
いろ
)
を
変
(
か
)
えて
起
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がりました。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
話
(
はなし
)
をしてあげますから……。」と、お
母
(
かあ
)
さんがおっしゃったので、
二郎
(
じろう
)
さんは、
捕虫網
(
ほちゅうあみ
)
をそこに
投
(
な
)
げ
捨
(
す
)
て、
太郎
(
たろう
)
さんとお
行儀
(
ぎょうぎ
)
よく
並
(
なら
)
んで、お
母
(
かあ
)
さんの
前
(
まえ
)
にすわりました。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
くんは、ポケットに あった キャラメルを だして、みちの
上
(
うえ
)
へ なげて やりました。しかし、いぬは それを みただけで、ひろって たべようと しませんでした。
くびわの ない いぬ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ずるいや、お
母
(
かあ
)
さん、
公平
(
こうへい
)
に
分配
(
ぶんぱい
)
してくださいね。」と、
二郎
(
じろう
)
さんが、
叫
(
さけ
)
びました。
お母さんはえらいな
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
くんは、じぶんが、キャラメルを 一つ たべて みせ、べつの てのひらに のせて、いぬの
口
(
くち
)
もとへ やりますと、いぬは、あんしんしたのか、よろこんで たべました。
くびわの ない いぬ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
と
二郎
(
じろう
)
とが、またちょっとしたことから、けんかをはじめましたときに、お
父
(
とう
)
さんは、
昨夜
(
ゆうべ
)
見
(
み
)
た、あわれな
子供
(
こども
)
らや
遠
(
とお
)
いところから
歩
(
ある
)
いてきた
馬
(
うま
)
の
話
(
はなし
)
を
二人
(
ふたり
)
にしてきかされました。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
さんは じぶんも、にいさんの しゃせいに いって いる、ぼくじょうへ いって みようかと おもって いると、おばさんが、きみ
子
(
こ
)
さんを つれて、おいでに なりました。
つめたい メロン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“二郎”で始まる語句
二郎次
二郎三郎