“不(ふ)” の例文
「なにが、あなたの幸福(こうふく)になるか、また、不(ふ)しあわせになるかわかりません。」と、鳥(とり)は、すぐに花(はな)の願(ねが)いをばきき入(い)れませんでした。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうした不(ふ)しだらな恋愛の常習者だからだときめてしまうにきまっていると思うからなんです。
華やかな罪過 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
そして、一月に七八回(くわい)が二三回(くわい)になり、やがて一度(ど)行くか行かないかになると、練習(れんしふ)不(ふ)足で腕(うで)も鈍(にぶ)くなつて來た。百五十點(てん)がせいぜい百點(てん)といふ處(ところ)にさがつた。興味(けうみ)がへつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
即(すなは)ち日本人(にほんじん)の姓名(せいめい)は唯(い)一不(ふ)二である。姓(せい)と名(めい)と連續(れんぞく)して一つの固有名(こゆうめい)を形(かたち)づくる。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
、不(ふ)つごうだとは、お思いにならないでしょうな。
すると秀吉は、急に不(ふ)きげん極まる顔をして
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらばといって、あの孤独(こどく)なかしの木(き)が幸福(こうふく)で、秋(あき)になると枯(か)れてしまう草(くさ)が、はたして不(ふ)しあわせであるということができるだろうか?
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
球突語(たまつきご)でいへばいはゆる氣(き)分球(たま)で、日々の出來不(ふ)出來がひどかつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「なんという、あの人(ひと)は、不(ふ)しあわせの人(ひと)なんでしょうね。」と、花(はな)は、あの男(おとこ)が独(ひと)り言(ごと)していたことなどを思(おも)い出(だ)しながらいいました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どういうものか、私(わたし)のところの芋(いも)は、たいへんに不(ふ)できだが、おまえさんのところの芋(いも)はどんなですかい。」といいました。
自分で困った百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
小(ちい)さな火鉢(ひばち)にわずかばかりの炭(すみ)をたいたのでは、湯気(ゆげ)を立(た)てることすら不(ふ)十分(ぶん)で、もとより室(しつ)を暖(あたた)めるだけの力(ちから)はなかった。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
女(おんな)は、また一人(ひとり)になりました。そして、たよりない日(ひ)を送(おく)らなければならなくなりました。村(むら)の人(ひと)は、この不(ふ)しあわせの女(おんな)に同情(どうじょう)をしました。
ちょうと三つの石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このときから、長(なが)い間(あいだ)不(ふ)しあわせであった人形(にんぎょう)は、もう一つのしあわせ人形(にんぎょう)と同(おな)じように、しあわせになったのであります。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正(しょう)ちゃんは、寝起(ねお)きのいい子(こ)でありましたけれど、おりには、不(ふ)きげんで、泣(な)くこともありました。そんなとき、彼女(かのじょ)は、うちわを持(も)ってきて
遠方の母 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんど、とれてから、はじめて、堅(かた)いものでもほかの歯(は)でかめるので、入(い)れ歯(ば)の不(ふ)できであったことがわかったのでした。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そんなら、こちらのなにも書(か)いてない箱(はこ)の中(なか)に入(はい)っているお人形(にんぎょう)さんは、不(ふ)しあわせな人形(にんぎょう)なんですか。」と、彼女(かのじょ)は、おじいさんに問(と)いました。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、いまでは、お母(かあ)さんも、美代子(みよこ)も乾物屋(かんぶつや)の人(ひと)たちが、不(ふ)しんせつであったということを忘(わす)れてしまいました。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「わたしほど、不(ふ)しあわせなものが、世(よ)の中(なか)にありましょうか。」と、すみれは、かなしい、細(ほそ)い声(こえ)でいいました。
すみれとうぐいすの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、ここにありました。」といって、娘(むすめ)は雪(ゆき)のかかった人形(にんぎょう)を拾(ひろ)いあげた。そして、心(こころ)の中(なか)で、なんという不(ふ)しあわせの人形(にんぎょう)だろうと思(おも)いました。
気まぐれの人形師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは、みんなの幸福(こうふく)をのろったけれど、こういうように、ある一部(ぶ)の人々(ひとびと)が不(ふ)しあわせで、ある一部(ぶ)の人々(ひとびと)がしあわせであることを望(のぞ)まなかった。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、目(め)の中(なか)に、不(ふ)しあわせな、貧(まず)しい、自分(じぶん)の母(はは)の姿(すがた)を描(えが)いて、気(き)の毒(どく)に思(おも)わずにはいられなかったのです。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ、それが、ほんとうにあなたを、幸福(こうふく)にさせるか、不(ふ)しあわせにさせるか知(し)らないのです。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あの不(ふ)しんせつであった町(まち)の人々(ひとびと)も、きっと思(おも)いあたったろう。いまごろはどんなにやさしい人(ひと)たちになっているかしれない。きっと、手(て)がなくて弱(よわ)っているものもあろう。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
美代子(みよこ)は、うっかりして、とんだ役(やく)にたたないものを買(か)ってきたと後悔(こうかい)しました。そして、こんなものを黙(だま)って売(う)った、乾物屋(かんぶつや)の不(ふ)しんせつを思(おも)わずにいられませんでした。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういわれれば、わたしは正直(しょうじき)に答(こた)えますが、あなたは、ほんとうに不(ふ)しあわせな方(かた)です。
小さな赤い花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うぐいすは、やさしいすみれのいうことを、同情(どうじょう)して聞(き)いていました。そして、どうして、この二人(ふたり)は、たがいに、不(ふ)しあわせに生(う)まれてきたのだろうと憫(あわ)れみ合(あ)ったのです。
すみれとうぐいすの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
お日(ひ)さま、どうして、私(わたし)たちばかり、こんなに不(ふ)しあわせでなければならぬのでしょうか。
はちとばらの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、わたしほど、不(ふ)しあわせなものはない。」と、すみれは、ため息(いき)をしました。
すみれとうぐいすの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねっからだめでした。こんな不(ふ)できなことはないものです。」と答(こた)えました。
自分で困った百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それが、ある人々(ひとびと)だけをあんなに幸福(こうふく)にさせ、ある人々(ひとびと)をあんなに不(ふ)しあわせにしようとは、思(おも)いもよらないことであった。もうこのうえ幸福(こうふく)の砂(すな)を骨(おね)をおって、河(かわ)に投(な)げることもあるまい。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほんとうに、こういう国土(こくど)に生(う)まれたものの不(ふ)しあわせというものだ。
珍しい酒もり (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある山(やま)の中(なか)の村(むら)に、不(ふ)しあわせな二人(ふたり)の娘(むすめ)がありました。
日がさとちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)