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花壇
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かだん
ふりがな文庫
“
花壇
(
かだん
)” の例文
けれど、そのときの
自然
(
しぜん
)
と、いまの
自然
(
しぜん
)
とどこにちがいがあろう。そう
思
(
おも
)
ってふり
向
(
む
)
くと、
花壇
(
かだん
)
には
平和
(
へいわ
)
な
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
満
(
み
)
ちていました。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あまあがりや、風の次の日、そうでなくてもお天気のいい日に、畑の中や
花壇
(
かだん
)
のかげでこんなようなさらさらさらさら云う声を聞きませんか。
カイロ団長
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
四隅
(
よすみ
)
に
花壇
(
かだん
)
があって、ゆすらうめ、
鉄線蓮
(
てっせんれん
)
、おんじ、
薊
(
あざみ
)
、ルピナス、
躑躅
(
つつじ
)
、いちはつ、などのようなものが植えてあった。
風琴と魚の町
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
ひいさまたちは、めいめい、花園のなかに、ちいさい
花壇
(
かだん
)
をもっていて、そこでは、すき自由に、掘りかえすことも植えかえることもできました。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
また、
世
(
よ
)
にも美しい草花や、おいしいくだものの木のうわっている、大きなすばらしい
花壇
(
かだん
)
もありました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
そこは秋のけしきで
花壇
(
かだん
)
のなかには、黄ぎく、
白
(
しら
)
ぎくが咲き乱れて、ぷんといいかおりを立てました。
浦島太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
房枝は、外に見えるうつくしい
花壇
(
かだん
)
にながめ入っていたので、ニーナの近づいたのを知らなかった。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あなたの
葵紋
(
あおいもん
)
の
幕
(
まく
)
のうちに、
花壇
(
かだん
)
のように、
盛
(
も
)
りあがっていたお
小姓
(
こしょう
)
とんぼ
組
(
ぐみ
)
の一
隊
(
たい
)
が、とんぼ
模様
(
もよう
)
そろいの
小袖
(
こそで
)
をひるがえし、サッと試合場の一方に走りくずれてきて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いまでも
憶
(
おも
)
いだす、なつかしい
路
(
みち
)
は、合宿裏の
花壇
(
かだん
)
にかこまれた
鋪道
(
ほどう
)
のことです。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
庭園には、きれいに
刈
(
か
)
りこまれた
生垣
(
いけがき
)
や、あずまやや、池や、
噴水
(
ふんすい
)
や、
珍
(
めず
)
らしい大木や、短く刈りこんだ
芝生
(
しばふ
)
が見えます。その芝生には
花壇
(
かだん
)
があって、色とりどりの春の花が、
咲
(
さ
)
きみだれています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
その
日
(
ひ
)
から、この
花
(
はな
)
の
生活
(
せいかつ
)
は、一
変
(
ぺん
)
したのでした。
花壇
(
かだん
)
には、
赤
(
あか
)
や、
黄
(
き
)
や、
紫
(
むらさき
)
や、
白
(
しろ
)
や、さまざまな
色彩
(
しきさい
)
の
花
(
はな
)
が、いっぱいに
咲
(
さ
)
いていました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見れば、王子は、どことなく、海の底の小さな
花壇
(
かだん
)
にある、あの大理石の像に似ているような気がします。
人魚の姫
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
赤と青と黄、それから紫に桃色に水色に緑というような強烈な色彩の
蝋紙
(
ろうがみ
)
が、あたりに散ばっていた。何のことはない、
陽春
(
ようしゅん
)
四月頃の
花壇
(
かだん
)
の中に坐ったような光景だった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
向うの
葵
(
あおい
)
の
花壇
(
かだん
)
から
悪魔
(
あくま
)
が小さな
蛙
(
かえる
)
にばけて、ベートーベンの着たような青いフロックコートを羽織りそれに新月よりもけだかいばら
娘
(
むすめ
)
に仕立てた自分の
弟子
(
でし
)
の手を引いて
ひのきとひなげし
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
女ばかりは
恟
(
おび
)
えがちな寮に、
魁偉
(
かいい
)
な
優婆塞
(
うばそく
)
と美男の浪人が、果し合いの白刃を抜き交わしたので、老女や多くの
侍女
(
こしもと
)
は唯あれあれと、
一所
(
ひとところ
)
に群れ寄って、廊下は時ならぬ
花壇
(
かだん
)
となる。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、三
人
(
にん
)
の、お
父
(
とう
)
さんや、お
母
(
かあ
)
さんはいないので、
引
(
ひ
)
き
返
(
かえ
)
してさらにあちらの
花壇
(
かだん
)
のほうへいって、やすらかな
眠
(
ねむ
)
りに、つこうとしました。
すももの花の国から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところが、スカンポのほうは、死にたえるどころか、ふえにふえて、道という道、
花壇
(
かだん
)
という花壇にまで、ひろがっていました。もう、どうしようもありません。
幸福な一家
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
汽船の前には、美しい
花壇
(
かだん
)
があった。又汽船の後には道路があって、自動車がひっくりかえっていた。
右舷
(
うげん
)
を見れば、町であった。
左舷
(
さげん
)
を見ればこれも町であった。これは変だ。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ところが、ある
日
(
ひ
)
、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
庭
(
にわ
)
へ
出
(
で
)
て
草
(
くさ
)
をむしったり、
肥料
(
ひりょう
)
をほどこしたりするうち、あやまって、
花壇
(
かだん
)
のやまゆりを、ふみつけてしまいました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小さなお姫さまたちは、お庭の中に、自分々々の小さい
花壇
(
かだん
)
を持っていました。そこでは、自分の好きなように、土をほったり、お花を植えたりすることができました。
人魚の姫
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そして、一つ
大
(
おお
)
きいほうを
花壇
(
かだん
)
に、もう一つを、
小高
(
こだか
)
くなっている、つつじのはえたところへ、うえたのであります。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、お城の中でにぎやかにうたったり、踊ったりしているというのに、お姫さまだけは、たったひとりで、自分の小さな
花壇
(
かだん
)
の中に、悲しみに
沈
(
しず
)
んですわっていました。
人魚の姫
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
花
(
はな
)
は、
目
(
め
)
をまわしていました。
小鳥
(
ことり
)
は、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
飛
(
と
)
んで、その
日
(
ひ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
、にぎやかな
町
(
まち
)
に
着
(
つ
)
いて、
公園
(
こうえん
)
に
下
(
お
)
りると、
花
(
はな
)
を
花壇
(
かだん
)
のすみに
植
(
う
)
えたのでした。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おまえさんは、どう
思
(
おも
)
う。そんなにちょうがたくさんいて、どの
圃
(
たんぼ
)
にも、どの
花壇
(
かだん
)
にも、いっぱいで、みつを
吸
(
す
)
うばかりでなく
卵
(
たまご
)
を
産
(
う
)
みつけたとしたら。
冬のちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
花壇
(
かだん
)
にきて、
自分
(
じぶん
)
のみすぼらしい、いじけた
姿
(
すがた
)
が、ほとんど
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
らないほど、きれいな
花
(
はな
)
の
間
(
あいだ
)
に
混
(
ま
)
じっているのを
悲
(
かな
)
しく、
恥
(
は
)
ずかしく
感
(
かん
)
じました。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「うちの
花壇
(
かだん
)
のが、
咲
(
さ
)
いたからいってみましょうよ。」と、
光子
(
みつこ
)
さんは、きよをつれて、お
庭
(
にわ
)
へ
出
(
で
)
ました。
気にいらない鉛筆
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このごろ
毎日
(
まいにち
)
のように
昼過
(
ひるす
)
ぎになると、
黒
(
くろ
)
いちょうが
庭
(
にわ
)
の
花壇
(
かだん
)
に
咲
(
さ
)
いているゆりの
花
(
はな
)
へやってきます。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
公園
(
こうえん
)
の
花壇
(
かだん
)
は
霜枯
(
しもが
)
れがしていて、いまは
赤
(
あか
)
く
咲
(
さ
)
いている
花
(
はな
)
もありませんでした。けれど、
黒
(
くろ
)
いやわらかな
土
(
つち
)
からは、
来年
(
らいねん
)
さく
草花
(
くさばな
)
の
芽
(
め
)
が、もうぷつぷつとみどり
色
(
いろ
)
に
頭
(
あたま
)
を
見
(
み
)
せていたのです。
朝の公園
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いや、
姉
(
あね
)
のほうの
子
(
こ
)
は、お
友
(
とも
)
だちと
公園
(
こうえん
)
へいって、
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いている
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
ています。
春
(
はる
)
の
日
(
ひ
)
なので、いろいろの
草花
(
くさばな
)
が、
花壇
(
かだん
)
の
中
(
なか
)
に
咲
(
さ
)
いています。その
花
(
はな
)
の
名
(
な
)
などを、
二人
(
ふたり
)
が
話
(
はな
)
し
合
(
あ
)
っています。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
(
ちい
)
さな
門
(
もん
)
があって、
開
(
あ
)
けると、二、三
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
が
花壇
(
かだん
)
のところで、
遊
(
あそ
)
んでいました。
南
(
みなみ
)
の
海
(
うみ
)
から
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
が
暖
(
あたた
)
かなせいか、もう、ヒヤシンスが
咲
(
さ
)
き、すいせんや、フリージアなどが
咲
(
さ
)
いていました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“花壇”の解説
花壇(かだん)とは、花などの植物を植栽または展示する造園技法、または園芸技法のひとつである。造園上の花壇と園芸上の花壇は共通点も多いが根本的に異なる部分もある。主に鑑賞目的で作られ、季節的、形態的、植物の3つの要素からなる。
現代では世界中の住宅や公共施設に作られている。花壇の正確な起源は明らかではないが、古代エジプト中王国時代のテーベにある遺跡からは、約4000年前の花壇らしき遺構が発見されている。
(出典:Wikipedia)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
壇
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
“花”で始まる語句
花
花瓶
花魁
花弁
花片
花園
花崗岩
花簪
花崗石
花車