をさ)” の例文
新字:
ところ厚利こうりづるものなるに、これくに名高めいかうもつてせば、すなは無心むしんにして事情じじやうとほしとせられ、かなら(六三)をさめられざらん。
さてはなしまへもど古墳こふんなかには、どういふものがうづめられてゐるかとまをしますと、石棺せきかんあるひは石室せきしつなか死體したいをさめてあつたところ
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
機關兵きくわんへい機關室きくわんしつまもり、信號兵しんがうへい戰鬪樓せんとうらうち、一とう、二とう、三とう水兵等すいへいら士官しくわん指揮しきしたに、いま引揚ひきあげた端艇たんていをさめつゝ。
すなは明治二十七年めいじにじゆうしちねん六月二十日ろくがつはつか東京地震とうきようぢしん最初さいしよから十五秒間じゆうごびようかんいちじるしい震動しんどうをはりをげ、大正十四年たいしようじゆうよねん但馬地震たじまぢしん二十秒間にじゆうびようかん全部ぜんぶほとんどをさまり
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
をさむべきことかく多くして人のことば記憶には限りあれば、いかなる舌といふとも思ふに必ず盡しがたし 四—六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
雲飛うんぴ許可ゆるしを得て其片々へんぺん一々ひとつ/\ひろつて家に持歸もちかへり、ふたゝ亡父なきちゝはかをさめたといふことである。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それををさめようと私は一生懸命骨を折つた。何故なら彼が私の泣くのを見ることをこのまないのを知つてゐたからである。今は、しかし、いつまでゞも、思ふ存分流していゝと思つた。
それは立派な劇場を建てるのは非常な金を要し、幾人かの株主がそれを出すかはりに、出したが最後、支出金の何十倍に達する利益ををさめたからとて、もうよいよとは決していはない。
むぐらの吐息 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
〔譯〕臨時りんじしんは、こうを平日にかさぬればなり。平日の信は、こうを臨時にをさむべし。
つばさをさめて虚空そらに見よ
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ところじつ厚利こうりさんとしてあらは名高めいかうものなるに、これくに名高めいかうもつてせば、すなはあらは其身そのみをさめてじつこれうとんぜん。
それを一々いち/\説明せつめいすれば百科ひやつかがく講釋こうしやくすることになり、それはわたしには出來できない藝當げいとうであるのみならず、一册いつさつほんにはとうていをされません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
しかしながら、どんな地震ぢしんでも其最そのもつとおそるべき主要動しゆようどうは、最初さいしよ一分時間いつぷんじかんおいをさまつてしまふのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
伏したる者は顏を前方まへに逐ひ、角ををさむる蝸牛の如く耳を頭にひきいれぬ 一三〇—一三二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
はたしてもなくんだので子は遺言ゆゐごんどほり石を墓中ぼちゆうをさめてはうむつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そのほか南滿洲みなみまんしゆう各地かくちには、ちひさな煉瓦造れんがづくりのはか石棺せきかんがありますが、ことにめづらしいのは、貝殼かひがらでもつて四角しかくかこみ、そのなか死體したいをさめたはかであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
たゞ大正十二年たいしようじゆうにねん關東大地震かんとうだいぢしん主要震動しゆようしんどうながつゞき、最初さいしよから二三十秒間にさんじゆうびようかんをさまつたとはいへない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
きみへいいて大梁たいりやうおもむき・(三九)其街路そのがいろり・其方そのまさきよなるをくにかず。かれかならてうててみづかすくはん。われきよしててうかこみをきて、(四〇)へいをさむるなり
このさい調査ちようさむかつた農商務技師のうしようむぎし三浦宗次郎氏みうらそうじろうし同技手どうぎて西山省吾氏にしやましようごし噴火ふんか犧牲ぎせいになつた。少年讀者しようねんどくしや東京とうきよう上野うへの博物館はくぶつかんをさめてある血染ちぞめの帽子ぼうし上着うはぎとをわすれないようにされたいものである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)