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打撃
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だげき
ふりがな文庫
“
打撃
(
だげき
)” の例文
世界大戦後、経済界の恐怖に
捲込
(
まきこ
)
まれて真佐子の崖邸も、手痛い財政上の
打撃
(
だげき
)
を受けたという評判は崖下の復一の家まで伝わった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
なるほど、ぼくは、きのう、バントを
命
(
めい
)
じられたのに、かってに、
打撃
(
だげき
)
に出た。それはチームの
統制
(
とうせい
)
をやぶったことになるかもしれない。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
世人
(
せじん
)
は
金解禁
(
きんかいきん
)
が
出來
(
でき
)
たならば、
正貨
(
せいくわ
)
が
急激
(
きふげき
)
に
巨額
(
きよがく
)
に
積出
(
つみだ
)
され、
其結果
(
そのけつくわ
)
は
經濟界
(
けいざいかい
)
に
非常
(
ひじやう
)
な
打撃
(
だげき
)
を
與
(
あた
)
へると
云
(
い
)
つて
心配
(
しんぱい
)
して
居
(
ゐ
)
るが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
お島の聟になつて、寶屋を繼ぐ筈だつたとすれば、成程身を引くのが當然で、これはお島の死によつて一番大きな
打撃
(
だげき
)
を受けたことになります。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「躰も無論惡いが」と暫らくして友は
思出
(
おもひだ
)
したやうに、「それよりか、
精神上
(
せいしんじよう
)
の
打撃
(
だげき
)
はもツと/\胸に
徹
(
こた
)
へるね。」
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
よりいっそう大きな
打撃
(
だげき
)
をかれにあたえたのは、一通り案内を終わって、最後にかれの
居室
(
きょしつ
)
をのぞいたとき、それまでほとんど口をきかないでいた恭一が
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「
何
(
ど
)
うしませう」と
啜
(
すゝ
)
り
泣
(
な
)
いた。
宗助
(
そうすけ
)
は
再度
(
さいど
)
の
打撃
(
だげき
)
を
男
(
をとこ
)
らしく
受
(
う
)
けた。
冷
(
つめ
)
たい
肉
(
にく
)
が
灰
(
はひ
)
になつて、
其灰
(
そのはひ
)
が
又
(
また
)
黒
(
くろ
)
い
土
(
つち
)
に
和
(
くわ
)
する
迄
(
まで
)
、
一口
(
ひとくち
)
も
愚癡
(
ぐち
)
らしい
言葉
(
ことば
)
は
出
(
だ
)
さなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
時
(
とき
)
にはまた、あの
恐
(
おそ
)
るべき
打撃
(
だげき
)
のために、
却
(
かへつ
)
て
獨立
(
どくりつ
)
の
意志
(
いし
)
が
鞏固
(
きようこ
)
になつたといふことのために、
彼女
(
かのぢよ
)
の
悔
(
くゐ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
假面
(
かめん
)
をかぶつて
自
(
みづか
)
ら
安
(
やす
)
んじようと
試
(
こゝろ
)
みることもあつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
しかれども打者の
打撃
(
だげき
)
球に触れざる時は打者は
依然
(
いぜん
)
として立ち、
攫者
(
キャッチャー
)
は後(一)にありてその球を止めこれを
投者
(
ピッチャー
)
に投げ返す。投者は幾度となく本基に向って投ずべし。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
モンクスがしゃがんだ自分を打つのには、足を大きく
踏
(
ふ
)
み出して打ってかからなければ、
打撃
(
だげき
)
に力がはいらない。足だけひいて、へっぴり腰で打つのなら、恐ろしくない。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
おつぎを
奉公
(
ほうこう
)
に
出
(
だ
)
して
畢
(
しま
)
へば、
二人
(
ふたり
)
の
子
(
こ
)
を
抱
(
だ
)
いてお
品
(
しな
)
は
從來
(
これまで
)
のやうに
働
(
はたら
)
くことが
出來
(
でき
)
ない、
僅
(
わづか
)
な
稼
(
かせぎ
)
でもそれが
停止
(
ていし
)
されることは
彼等
(
かれら
)
の
生活
(
せいくわつ
)
の
爲
(
ため
)
には
非常
(
ひじやう
)
な
打撃
(
だげき
)
でなければならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
崩壞
(
ほうかい
)
又
(
また
)
は
墜落物
(
ついらくぶつ
)
の
打撃
(
だげき
)
から
免
(
のが
)
れ
得
(
う
)
るような
場所
(
ばしよ
)
に
一時
(
いちじ
)
避難
(
ひなん
)
するがよい。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
少
(
すこ
)
し
海軍
(
かいぐん
)
の
事
(
こと
)
に
通
(
つう
)
じた
人
(
ひと
)
は
誰
(
たれ
)
でも
知
(
し
)
つて
居
(
を
)
る、すでに
海水中
(
かいすいちう
)
十四
呎
(
フヒート
)
以下
(
いか
)
に
沈
(
しづ
)
んだる
或
(
ある
)
物
(
もの
)
に
向
(
むか
)
つては、
世界最強力
(
せかいさいきようりよく
)
のガツトリング
機砲
(
きほう
)
でも、カ子ー
砲
(
ほう
)
でも、
些少
(
させう
)
の
打撃
(
だげき
)
をも
加
(
くわ
)
ふる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
星野
(
ほしの
)
くんは
不服
(
ふふく
)
らしかったが、とにかく、それをしょうちしたのだ。いったん、しょうちしておきながら、かってに
打撃
(
だげき
)
に出た。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
勇太郎
失踪
(
しつそう
)
の直接の責任者と思はれて居るお春の方が氣を揉み、お春よりは又、七年間勇太郎を育てたお霜の方が大きな
打撃
(
だげき
)
を受けて居る樣子です。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぼくの場合は、笑ってもすませるが、道江の場合は、そうはいくまい。道江にとっては、それはおそらく
致命的
(
ちめいてき
)
な
打撃
(
だげき
)
を意味するだろう。おそろしいことだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それから
繻珍
(
しゆちん
)
の
夏帶
(
なつおび
)
とお
召
(
めし
)
の
單衣
(
ひとえ
)
と
綾絹
(
あやぎぬ
)
の
蝙蝠傘
(
かふもりがさ
)
とを
強請
(
ねだ
)
られて
購
(
か
)
はせられたが、これは彼の
消極的經濟
(
せうきよくてきけいざい
)
に取ツて、
預算
(
よさん
)
以外の
大支出
(
だいししゆつ
)
で、確に一
大
(
だい
)
打撃
(
だげき
)
であツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其結果
(
そのけつくわ
)
我國
(
わがくに
)
の
金利
(
きんり
)
が
高
(
たか
)
くなり、
株劵
(
かぶけん
)
が
下
(
さが
)
り、
公債
(
こうさい
)
も
社債
(
しやさい
)
も
下
(
さが
)
つて、
我國
(
わがくに
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
に
非常
(
ひじやう
)
な
打撃
(
だげき
)
を
與
(
あた
)
へるであらうと
云
(
い
)
ふことが、
世人
(
せじん
)
一
般
(
ぱん
)
の
心配
(
しんぱい
)
になつた
所
(
ところ
)
であるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
第一、どうあっても負けられない。日本の
恥
(
はじ
)
になる。柔道の力というものをばかにされる。だが、正面と正面に向き合って、
拳闘選手
(
けんとうせんしゅ
)
のものすごい
打撃
(
だげき
)
を受け留めることは
絶対
(
ぜったい
)
にできない。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
キャプテンの
喜多
(
きた
)
は、いつものとおりに、
打撃
(
だげき
)
の
練習
(
れんしゅう
)
をはじめるものと思って、バットを取りにいった。
別府
(
べっぷ
)
さんは、
喜多
(
きた
)
からバットを受け取ると
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
勝造の言葉は、お町に取つて恐ろしい
打撃
(
だげき
)
だつたらしく、暫らく船に乘るのも忘れて
堤
(
どて
)
の中腹に立ち縮みました。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これがまた彼の心を他へ
誘
(
そゝの
)
かして、
幾分
(
いくぶん
)
其の製作を
妨
(
さまた
)
げてゐる。
無論
(
むろん
)
藝術家が製作に熱中してゐる場合に、些としたひつかゝり
氣懸
(
きがゝり
)
があつても他から
想像
(
さう/″\
)
されぬ位の
打撃
(
だげき
)
となる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
投機思惑
(
とうきおもわく
)
が
止
(
や
)
まれば
又
(
また
)
爲替相場
(
かはせさうば
)
は
急激
(
きふげき
)
に
下
(
さが
)
るのであり、
此爲替相場
(
このかはせさうば
)
の
急激
(
きふげき
)
なる
騰落
(
とうらく
)
は、
經濟界
(
けいざいかい
)
に
少
(
すく
)
なからざる
打撃
(
だげき
)
を
與
(
あた
)
へたことを
體驗
(
たいけん
)
して
居
(
ゐ
)
るからして、それであるから
投機思惑
(
とうきおもわく
)
の
金
(
かね
)
を
買取
(
かひと
)
る
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
よしッ、とばかりモンクスは、いきなり
富田
(
とみた
)
六
段
(
だん
)
の
片方
(
かたほう
)
の足へ飛びついて、
小脇
(
こわき
)
に
抱
(
だ
)
きかかえた! すかさず右の手をのばして、
弾丸
(
だんがん
)
のような
顎打
(
アッパー・カット
)
の
打撃
(
だげき
)
、がんとあごへ飛ぼうとしたそのときだ。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
撃
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀