引續ひきつゞ)” の例文
新字:引続
オペラバツグをげて、飛模樣とびもやう派手はで小袖こそでに、むらさき羽織はおりた、十八九のわかをんなが、引續ひきつゞいて、だまつてわきこしける。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
濱島君はまじまくん、して、其後そのゝちきみも、夫人おくさんも、引續ひきつゞいてネープルスかうにのみお在留いででしたか。いままたこの軍艦ぐんかん便乘びんじようして日本につぽんへお歸國かへりになるのは如何どういう次第しだいです。』とむねいて
差掛さしかけさせくつしと/\と踏鳴ふみならし靜々とぞ歩行あゆみける附從つきしたがふ小姓こしやうの面々には麻上下あさがみしも股立もゝだちを取て左右を守護しゆごしける引續ひきつゞいて常樂院天忠和尚てんちうをしやうむらさきの衣に白地の袈裟けさを掛け殊勝しゆしようげに手に念珠ねんじゆ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これよりグロモフのいへには、不幸ふかう引續ひきつゞいててセルゲイの葬式さうしきんだ一週間しうかんちゝのグロモフは詐欺さぎと、浪費らうひとのかどもつ裁判さいばんわたされ、もなく監獄かんごく病院びやうゐんでチブスにかゝつて死亡しばうしてしまつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いまではふたゝび、もとのとほこずゑたかし、しげつてる。暴風雨ばうふううまへ二三年にさんねん引續ひきつゞいて、兩方りやうはう無數むすう椋鳥むくどりれてた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
不時ふじ天變てんぺんが無ければ、いまより二年にねん月目げつめすなはこれから三度目さんどめ記元節きげんせつむかふるころには、試運轉式しうんてんしき擧行きよかうし、引續ひきつゞいて本島ほんとう出發しゆつぱつして、なつかしき芙蓉ふえうみねのぞこと出來できませう。
重四郎とよび今年ことし二十五歳にて美男びなんいひこと手跡しゆせきよく其上劔術早業はやわざの名を得し者なるが父重左衞門より引續ひきつゞき手跡の指南しなんをして在ける故彼の穀屋平兵衞の悴平吉も此重四郎にしたがもつぱ筆道ひつだう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もつと引續ひきつゞいた可恐おそろしさから、うはずつてはるのだけれど、ねずみえうちかいのでないと、吹消ふきけしたやうにはけさうもないとふので、薄氣味うすきみわるがるのである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かけ銀拵ぎんごしらへの茶辨當ちやべんたう合羽籠かつぱかご兩掛りやうがけあとより徒士かち四人朱網代しゆあじろ駕籠侍かござふらひ四人打物うちものを持せ常樂院天忠和尚てんちうをしやう引續ひきつゞいておな供立ともたてにて黒叩くろたゝき十文字のやりを持せしは山内伊賀亮やまのうちいがのすけなり其次にも同じ供立に鳥毛とりげやり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
第一だいいちこのいへは、むかし蕎麥屋そばやで、なつ三階さんがいのものほしでビールをませた時分じぶんから引續ひきつゞいた馴染なじみなのである。——座敷ざしきも、おもむきかはつたが、そのまゝ以前いぜんおもかげしのばれる。……めいぶつのがくがあるはずだ。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)