トップ
>
城跡
>
しろあと
ふりがな文庫
“
城跡
(
しろあと
)” の例文
その
音色
(
ねいろ
)
は、さびしい
城跡
(
しろあと
)
に
立
(
た
)
っている
木々
(
きぎ
)
の
長
(
なが
)
い
眠
(
ねむ
)
りをばさましました。また、
古
(
ふる
)
い
木
(
き
)
に
巣
(
す
)
を
造
(
つく
)
っている
小鳥
(
ことり
)
をばびっくりさせました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
落城後
(
らくじょうご
)
間
(
ま
)
もなく、
城跡
(
しろあと
)
の一
部
(
ぶ
)
に
三浦
(
みうら
)
一
族
(
ぞく
)
の
墓
(
はか
)
が
築
(
きず
)
かれましたので、
私
(
わたくし
)
は
自分
(
じぶん
)
の
住居
(
じゅうきょ
)
からちょいちょい
墓参
(
ぼさん
)
をいたしましたが、
墓
(
はか
)
の
前
(
まえ
)
で
眼
(
め
)
を
瞑
(
つむ
)
って
拝
(
おが
)
んで
居
(
お
)
りますと
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一行はいま私が講演した会場の寺院の山門を出て、町の名所となっている大河に臨み
城跡
(
しろあと
)
の山へ向うところである。その山は青葉に包まれて昼も
杜鵑
(
ほととぎす
)
が鳴くという話である。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
見
(
み
)
さつせえ、いまに
太陽様
(
おてんとうさま
)
が
出
(
で
)
さつせえても、
濠端
(
ほりばた
)
かけて
城跡
(
しろあと
)
には、お
前様
(
めえさま
)
と
私等
(
わしら
)
が
他
(
ほか
)
には、
人間
(
にんげん
)
らしい
影
(
かげ
)
もねえだ。
偶々
(
たま/\
)
突立
(
つゝた
)
つて
歩行
(
ある
)
くものは、
性
(
しやう
)
の
善
(
よ
)
くねえ、
野良狐
(
のらぎつね
)
か、
山猫
(
やまねこ
)
だよ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勝沼
(
かつぬま
)
の
町
(
まち
)
とても
東京
(
こゝ
)
にての
塲末
(
ばすゑ
)
ぞかし、
甲府
(
かうふ
)
は
流石
(
さすが
)
に
大厦高樓
(
たいかかうろう
)
、
躑躅
(
つつじ
)
が
崎
(
さき
)
の
城跡
(
しろあと
)
など
見
(
み
)
る
處
(
ところ
)
のありとは
言
(
い
)
へど、
汽車
(
きしや
)
の
便
(
たよ
)
りよき
頃
(
ころ
)
にならば
知
(
し
)
らず、こと
更
(
さら
)
の
馬車腕車
(
ばしやくるま
)
に一
晝夜
(
ちうや
)
をゆられて
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
右のつらゝさへ我をはじめつらゝはめづらしからねば
強
(
しひ
)
て見にゆく人なし。此清水村の阿部翁はむかし
世
(
よ
)
に
聞
(
きこ
)
えたる阿部右衛門の
尉
(
じよう
)
が子孫也、世々清水
越
(
こえ
)
の
関守
(
せきもり
)
たり。こゝに長尾伊賀守の
城跡
(
しろあと
)
あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
唐津の浜に居りつつ
城跡
(
しろあと
)
の年ふりし
樹
(
き
)
を幾たびか見む
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
そして、
毎日
(
まいにち
)
、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、
城跡
(
しろあと
)
にいって、いつもおじいさんの
腰
(
こし
)
かける
石
(
いし
)
のそばに
立
(
た
)
って、おじいさんのくるのを
待
(
ま
)
っていました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一
度
(
ど
)
は、
敦子
(
あつこ
)
さまと
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
ちて、
城跡
(
しろあと
)
の、あの
良人
(
おっと
)
の
墓
(
はか
)
に
詣
(
もう
)
でたことがございましたが、その
道
(
みち
)
すがら
敦子
(
あつこ
)
さまが
言
(
い
)
われたことは
今
(
いま
)
も
私
(
わたくし
)
の
記憶
(
きおく
)
に
残
(
のこ
)
って
居
(
お
)
ります。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
城跡
(
しろあと
)
のところにいきますと、いつもおじいさんが
屋台
(
やたい
)
を
下
(
お
)
ろす
場所
(
ばしょ
)
に
屋台
(
やたい
)
が
置
(
お
)
いてありました。そこからチャルメラの
声
(
こえ
)
が
聞
(
き
)
こえてきました。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夏
(
なつ
)
の
日
(
ひ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
には、
村
(
むら
)
の
子供
(
こども
)
らがおおぜい、この
城跡
(
しろあと
)
に
集
(
あつ
)
まってきて
石
(
いし
)
を
投
(
な
)
げたり
鬼
(
おに
)
ごっこをしたり、また
繩
(
なわ
)
をまわしたりして
遊
(
あそ
)
んでいました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
私
(
わたし
)
は、このかぎを
昔
(
むかし
)
の
城跡
(
しろあと
)
から
見
(
み
)
つけ
出
(
だ
)
したのだから、
昔
(
むかし
)
のものにちがいないと
思
(
おも
)
う。」と、
一人
(
ひとり
)
がいいますと
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
からすこしばかり
離
(
はな
)
れた、
小
(
ちい
)
さなさびしい
村
(
むら
)
でありました。
村
(
むら
)
には
昔
(
むかし
)
の
城跡
(
しろあと
)
がありました。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このあめ
売
(
う
)
りじいさんは、
城跡
(
しろあと
)
の
入
(
い
)
り
口
(
ぐち
)
のところに、いつも
屋台
(
やたい
)
を
下
(
お
)
ろしました。そして、
村
(
むら
)
じゅうの
子供
(
こども
)
を
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せるように、
遠方
(
えんぽう
)
を
望
(
のぞ
)
んで、チャルメラを
吹
(
ふ
)
き
鳴
(
な
)
らしました。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、その
秘密
(
ひみつ
)
の
箱
(
はこ
)
は、どこにうずもれているかわからなかった。
若者
(
わかもの
)
は、その
日
(
ひ
)
から、この
昔
(
むかし
)
の
城跡
(
しろあと
)
やこの
付近
(
ふきん
)
の
町
(
まち
)
をたずね
歩
(
ある
)
いて、
黄金
(
こがね
)
の
箱
(
はこ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
き
出
(
だ
)
そうとしました。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
彼
(
かれ
)
は、
疲
(
つか
)
れた
足
(
あし
)
を
引
(
ひ
)
きずりながら、さびしい
昔
(
むかし
)
の
城跡
(
しろあと
)
を
通
(
とお
)
ったのであります。すると、
壊
(
こわ
)
れかかった
石垣
(
いしがき
)
の
間
(
あいだ
)
に、
夕日
(
ゆうひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
受
(
う
)
けて、ぴかぴか
輝
(
かがや
)
いているものがありました。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“城跡”の意味
《名詞》
城跡(じょうせき)
土地に城があった跡。
(出典:Wiktionary)
“城跡”の解説
城跡(しろあと、じょうせき)とは、その土地に城があった跡のこと。城址、城趾(しろあと、じょうし)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
城
常用漢字
小4
部首:⼟
9画
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
“城”で始まる語句
城
城砦
城址
城下
城廓
城普請
城塞
城山
城壁
城戸