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みこみ
ふりがな文庫
“
見込
(
みこみ
)” の例文
色々議論もあるようであるが日本の音楽も今のままでは到底
見込
(
みこみ
)
がないそうだ。国が箱庭的であるからか音楽まで箱庭的である。
根岸庵を訪う記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
……
蝦夷
(
えぞ
)
地はロシアにちかく国防上肝要の場所たるばかりでなく、鉱山物産の
見込
(
みこみ
)
ゆたかな土地であるから、地質測量や沿岸測量の仕事を
黒田清隆の方針
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
それにお前さんのからだは大地の底に居たときから
慢性
(
まんせい
)
りょくでい病にかかって大分
軟化
(
なんか
)
してますからね、どうも
恢復
(
かいふく
)
の
見込
(
みこみ
)
がありません。
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
原子力を実際に勢力源として使い得る
見込
(
みこみ
)
が立ったのは、一九三八年に、ハーンとストラスマンとが、ウラニウムの核分裂を発見した時に始まる。
比較科学論
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
私はどうかして警官に早く来て貰いたいと思っているのに、これでは
見込
(
みこみ
)
がありません。そこで一策を思いつきました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
確乎
(
かっこ
)
たる
見込
(
みこみ
)
ありての事なり、未練らしう包み隠さずして、
有休
(
ありてい
)
に申し立ててこそ汝らが
平生
(
へいぜい
)
の振舞にも似合わしけれとありければ、
尤
(
もっと
)
もの事と思い
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
と申すはその時に私の生活はカツ/\出来るか出来ないかと
云
(
い
)
う位であるが、
併
(
しか
)
しドウかしたなら出来ないことはないと
大凡
(
おおよ
)
その
見込
(
みこみ
)
が
付
(
つい
)
て居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
もし
大
(
たい
)
した
地震
(
ぢしん
)
でないといふ
見込
(
みこみ
)
がついたならば、
心
(
こゝろ
)
も
自然
(
しぜん
)
に
安
(
やす
)
らかなはずであるから
過失
(
かしつ
)
の
起
(
おこ
)
りようもない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それは到底
見込
(
みこみ
)
が
付
(
つ
)
かない。そこで舞台全体を
入鹿
(
いるか
)
の
積
(
つもり
)
で眺めてゐた。すると冠でも、沓でも、筒袖の
衣服
(
きもの
)
でも、使ふ言葉でも、何となく
入鹿
(
いるか
)
臭
(
くさ
)
くなつて
来
(
き
)
た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
余
(
よ
)
は
此日
(
このひ
)
限
(
かぎ
)
り、
既
(
も
)
う
探檢
(
たんけん
)
には
行
(
ゆ
)
かなかつた。
何故
(
なにゆゑ
)
ならば、
迚
(
とて
)
も
主墳發見
(
しゆふんはつけん
)
の
見込
(
みこみ
)
が
無
(
な
)
いからであつた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「こんなにして、毎日
末
(
すえ
)
の
見込
(
みこみ
)
もなしに、ブラブラ暮しているよりも、いっそのこと都へ行って見ようかしら。都には、面白いことや
賑
(
にぎや
)
かなことが沢山あるそうだが。」
三人兄弟
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
外國
(
ぐわいこく
)
に
向
(
むか
)
つて
日本
(
にほん
)
は
金
(
かね
)
の
支拂
(
しはらひ
)
を
必要
(
ひつえう
)
としないと
云
(
い
)
ふ
程度
(
ていど
)
まで
改善
(
かいぜん
)
されると
云
(
い
)
ふ
見込
(
みこみ
)
が
立
(
た
)
つたのである、この
貿易
(
ぼうえき
)
の
状態
(
じやうたい
)
は
爲替相場
(
かはせそうば
)
の
將來
(
しやうらい
)
に
付
(
つい
)
て
適確
(
てきかく
)
なる
見込
(
みこみ
)
を
立
(
た
)
つることを
得
(
え
)
て
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
何
(
ど
)
うもさう
一時
(
いちどき
)
に
纏
(
まと
)
めて
聴
(
き
)
かれると
解
(
わか
)
らぬね、
此
(
この
)
三
幅
(
ぷく
)
対
(
つゐ
)
の
軸
(
ぢく
)
は
己
(
おれ
)
の
祖父
(
そふ
)
が
拝領
(
はいりやう
)
をしたものぢやがね、
釜
(
かま
)
や
何
(
なに
)
かは
皆
(
みな
)
己
(
おれ
)
が買つたんだ、
併
(
しか
)
し
貴様
(
きさま
)
の
見込
(
みこみ
)
で
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
の
価
(
もの
)
があるぢやらう、
此四品
(
このよしな
)
で。
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
田舎は田舎で暮しにくく、父も亡くなって弟の所帯となってからは、世話になるのも気の毒ですし、今後どうという
見込
(
みこみ
)
も立たないのですから、人にあまり迷惑をかけない内にと思います。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
金主
(
きんしゆ
)
を
目付
(
めつ
)
けたが、
引手茶屋
(
ひきてぢやや
)
は、
見込
(
みこみ
)
がないと
云
(
い
)
ふので、
資本
(
もとで
)
を
下
(
おろ
)
さない。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そん
時
(
とき
)
見込
(
みこみ
)
なけりや
身拔
(
みぬけ
)
しても
管
(
かま
)
えやしねえな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
じゃあ
何
(
なん
)
かいい
見込
(
みこみ
)
でも立ってるのかエ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
二里半だと云て
乘
(
のせ
)
て來たが
實
(
じつ
)
は僞りよ此駕籠の
中
(
なか
)
の
代
(
しろ
)
物と路用大小等が
見込
(
みこみ
)
で此所まで
汗水
(
あせみづ
)
に成て乘せて來たのだ何と
肝
(
きも
)
が
潰
(
つぶれ
)
たかヤイ此女は
勿論
(
もちろん
)
金と大小衣類まで
尋常
(
じんじやう
)
に渡せば命は助けてやる
萬一
(
もし
)
否
(
いな
)
と云へば命も
倶
(
とも
)
に貰ふ分の事サア
素直
(
すなほ
)
に路用を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そしてこの現象は土の膠質的性質に起因するものであろうという
見込
(
みこみ
)
をつけて、先ず膠質物理学方面の測定技術を修得するような実験を言いつけられた。
寺田先生の追憶:――大学卒業前後の思い出――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「何だい。六十になっても、そんなにちいさいなら、もうさきの
見込
(
みこみ
)
が無いやい。腰掛けのまま下へ落すぞ。」
さるのこしかけ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それで大阪まで行くには
如何
(
どう
)
しても船賃が足らぬと云う
見込
(
みこみ
)
だから、そこで
一寸
(
ちょい
)
と船宿の名を
聞
(
きい
)
て
置
(
おい
)
て、
夫
(
そ
)
れから鉄屋に別れて、
諫早
(
いさはや
)
から
丸木船
(
まるきぶね
)
と云う船が
天草
(
あまくさ
)
の海を渡る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
私
(
わたくし
)
にはとても
子供
(
こども
)
の
出來
(
でき
)
る
見込
(
みこみ
)
はないのよ」と
云
(
い
)
ひ
切
(
き
)
つて
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それならば、力さえ
籠
(
こ
)
めれば開くだろうという
見込
(
みこみ
)
がつきました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
善惡
(
ぜんあく
)
邪正
(
じやしやう
)
も
判然
(
あらは
)
るゝ
期
(
とき
)
至れるかな
頃
(
ころ
)
は享保四年の二月に時の町奉行大岡越前守忠相殿住吉町吉兵衞の
願
(
ねが
)
ひ出し一件
逐
(
ちく
)
一
聞糺
(
きゝたゞ
)
され老中方へ申立られ
掛
(
かゝ
)
り役人
評議
(
ひやうぎ
)
の上右關係の者共評定所へ呼び出され吟味あるべしと定まり尤も此度は
最初
(
さいしよ
)
より
見込
(
みこみ
)
の儀も
是
(
これ
)
あるに付當日の吟味は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれども、あれぐらい手入をしてあれぐらい肥料を考えてやってそれでこんなになるのならもう村はどこももっとよくなる
見込
(
みこみ
)
はないのだ。ぼくはどこへも
相談
(
そうだん
)
に行くとこがない。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
我が国ではとても原子爆弾が出来る
見込
(
みこみ
)
はなかったと私には思われるからである。
原子爆弾雑話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
受出さんとの
御事
(
おんこと
)
承知仕つり候へ共一品にても
拔差
(
ぬきさし
)
は手前にて
迷惑
(
めいわく
)
に候間殘らず御受なさるゝなら
格別
(
かくべつ
)
其方
(
そなた
)
の勝手に大小ばかり
請樣
(
うけやう
)
などと仰られても其儀は出來申さずと云ければ文右衞門
聞
(
きゝ
)
て夫は
御道理
(
ごもつとも
)
の事なり今殘らず請出す
間
(
あひだ
)
元利
(
ぐわんり
)
何程
(
なにほど
)
か勘定して下されと
云
(
いふ
)
故
(
ゆゑ
)
番頭久兵衞は
飽迄
(
あくまで
)
見込
(
みこみ
)
違
(
ちが
)
ひになりしかば心の中にては
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
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