“元利”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんり66.7%
ぐわんり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄も、ここちょっと手もとがたらなくて、いささか困却こんきゃくしておるのだが、三期の玉落ちで、元利がんり引き去って苦しくないから、どうだろう、五十両ばかり用だってもらえまいか
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
青山の家にできた大借は元利がんりおよそ三千六百円ばかりの惣高そうだかに上った。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
受出さんとの御事おんこと承知仕つり候へ共一品にても拔差ぬきさしは手前にて迷惑めいわくに候間殘らず御受なさるゝなら格別かくべつ其方そなたの勝手に大小ばかり請樣うけやうなどと仰られても其儀は出來申さずと云ければ文右衞門きゝて夫は御道理ごもつともの事なり今殘らず請出すあひだ元利ぐわんり何程なにほどか勘定して下されといふゆゑ番頭久兵衞は飽迄あくまで見込みこみちがひになりしかば心の中にては
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)