元利がんり)” の例文
兄も、ここちょっと手もとがたらなくて、いささか困却こんきゃくしておるのだが、三期の玉落ちで、元利がんり引き去って苦しくないから、どうだろう、五十両ばかり用だってもらえまいか
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
青山の家にできた大借は元利がんりおよそ三千六百円ばかりの惣高そうだかに上った。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)