五階の窓:02 合作の二 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
「どっこい、まだ顎なんか撫でるには早いよ。肝腎の小僧に逢わずに来たのは大きな手落ちだ。八丁堀なんか、明日でもよかったんだ」
銭形平次捕物控:108 ガラッ八手柄話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また我々が首尾よく抜け出しさえすれば、明日とも言わず迎えの工夫をする、どっちにしても落着いて寝ていることが肝腎じゃ
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こう彼が肚を決めてのは、どうやら他にもっと肝腎な理由があってのことらしい——もっと真剣で、切実な問題が……。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 (新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
何が私をこうさせたか:――獄中手記―― (新字新仮名) / 金子ふみ子(著)
肝腎なことは、ねえ、望んだり生きたりするのに飽きないことだ。その他のことは私たちの知ったことじゃない。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年 (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
思いっきりが肝腎です! ほかに打つ手はありません、ほんとです。ないとなったら、ないのですから。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット (旧字旧仮名) / ウィリアム・シェークスピア(著)