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きく
ふりがな文庫
“
聞
(
きく
)” の例文
逆手
(
さかて
)
に
持
(
もち
)
し
儘
(
まゝ
)
氣
(
き
)
を
失
(
うしな
)
ひて
倒
(
たふ
)
れ
居
(
ゐ
)
たりしかば是は
何事
(
なにごと
)
ならんと
氣付
(
きつけ
)
を
與
(
あた
)
へて
樣子
(
やうす
)
を
聞
(
きく
)
に
敵討
(
かたきうち
)
なりと申
故
(
ゆゑ
)
半左衞門
(
はんざゑもん
)
大
(
おほ
)
いに驚き
早々
(
さう/\
)
町役人
(
ちやうやくにん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
先頃もお手飼に
狆
(
ちん
)
が欲しいと夫人の御意、
聞
(
きく
)
よりも早飲込み、日ならずして何処で
貰
(
もら
)
ッて来た事か、狆の子一
疋
(
ぴき
)
を携えて御覧に供える。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
なほさら
五月蠅
(
うるさ
)
く
厭
(
いと
)
はしく
車
(
くるま
)
のおとの
門
(
かど
)
に
止
(
とま
)
るを
何
(
なに
)
よりも
氣
(
き
)
にして、それお
出
(
いで
)
と
聞
(
きく
)
がいなや、
勝手
(
かつて
)
もとの
箒
(
はうき
)
に
手拭
(
てぬぐひ
)
をかぶらせぬ。
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
二郎は恐る恐る、「母さんに遇いたいが、お前さんは、母さんのいるところを知らないか。」と
聞
(
きく
)
と乞食は、「母さんのところへ連れて行って上ましょう。」
迷い路
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
七夕の竹ヤ々々は心涼しく、
師走
(
しはす
)
の竹ヤ/\は(すゝはらふ竹うりなり)
聞
(
きく
)
に
忙
(
せはし
)
。物皆季に
応
(
おう
)
じて声をなし、情に入る事天然の理なり。
胡笳
(
こか
)
の
悲
(
かなしみ
)
も又然らん。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
強
(
しい
)
て
聞
(
きく
)
でも
無
(
なけ
)
れど
此儘
(
このまま
)
別れては何とやら仏作って魂入れずと云う様な者、話してよき事ならば
聞
(
きい
)
た上でどうなりと
有丈
(
あるたけ
)
の力喜んで尽しましょうと
云
(
いわ
)
れてお
辰
(
たつ
)
は
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
外
(
ほか
)
で
聞
(
きく
)
とは何所で聞くのだ(谷)夫を知らない様で此事件の探偵が出来る者か夫は
最
(
も
)
う君の常に謂う臨機応変だから己の様に何所を推せば
何
(
どん
)
な音が出ると云う事を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
一 言葉を慎みて
多
(
おおく
)
すべからず。仮にも人を
誹
(
そし
)
り偽を言べからず。人の
謗
(
そしり
)
を
聞
(
きく
)
ことあらば心に
納
(
おさめ
)
て人に伝へ
語
(
かたる
)
べからず。
譏
(
そしり
)
を言伝ふるより、親類とも
間
(
なか
)
悪敷
(
あしく
)
なり、家の内
治
(
おさま
)
らず。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
今初まったでもないが困った始末、ただ感心なのはあの男と、永年の勤労が位を進め、お名前を
聞
(
きく
)
さえが堅くるしい同郷出身の何がし殿が、縁も無いに
力瘤
(
ちからこぶ
)
を入れて
褒
(
ほめ
)
そやしたは
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
汝もし
温屋
(
おんおく
)
玻璃
(
はり
)
の内にナザレの
耶蘇
(
いえす
)
の弟子ありと
聞
(
きく
)
とも汝の心を
傷
(
いた
)
ましむるなかれ。
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
教の人における、一日も
無
(
なか
)
るべからず。飽食・暖衣・
逸居
(
いっきょ
)
して教なきは、禽獣に近し。教の政における、その
帰
(
き
)
、
一
(
いつ
)
なり。われ
聞
(
きく
)
、文明の国たる、王家大礼あれば必ず教師を
引
(
ひき
)
てこれを
司
(
つかさど
)
らしむ。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
拍子木
(
ひょうしぎ
)
のかたき音
聞
(
きく
)
夜寒かな 堇浪
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
聞
(
きく
)
に
馴
(
なれ
)
たる野べの松虫行澄
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
扨
(
さて
)
も平野村甚左衞門方に
世話
(
せわ
)
に成居るお三婆は此事を
聞
(
きく
)
より
大
(
おほひ
)
に
歎
(
なげ
)
き
悲
(
かなし
)
み先年
御誕生
(
ごたんじやう
)
の若君の
今迄
(
いままで
)
も御存命に
在
(
おはし
)
まさば將軍の
御落胤
(
おんおとしだね
)
なれば
何樣
(
いかやう
)
なる立身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
七夕の竹ヤ々々は心涼しく、
師走
(
しはす
)
の竹ヤ/\は(すゝはらふ竹うりなり)
聞
(
きく
)
に
忙
(
せはし
)
。物皆季に
応
(
おう
)
じて声をなし、情に入る事天然の理なり。
胡笳
(
こか
)
の
悲
(
かなしみ
)
も又然らん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
もアレから下へ降りて、本田さんがアノー『
慈母
(
おっか
)
さんが
聞
(
きく
)
と
必
(
きっ
)
と
喧
(
やか
)
ましく言出すに違いない、そうすると僕は何だけれどもアノ内海が困るだろうから黙ッていてくれろ』
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
欲
(
ほつ
)
すれば
爲
(
なす
)
こと
勿
(
なき
)
に
若
(
しく
)
なし人の
聞
(
きく
)
こと
勿
(
なき
)
を
欲
(
ほつ
)
すれば言こと
勿
(
なき
)
に
若
(
しく
)
なしと
宜
(
むべ
)
なる
哉
(
かな
)
嗚呼
(
あゝ
)
謹愼
(
つゝしま
)
ずんば有べからず。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
○此地近年
公税
(
こうぜい
)
を
聞
(
きく
)
にいたれども、米麦を生ぜざるゆゑ
僅
(
わづか
)
の
貢
(
みつぎ
)
をなす(
鐁役
(
かんなやく
)
といふ)にいたりて、信濃と越後との
他
(
た
)
の村名主の支配をうけ、旦那寺をも定めたれど
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これは
水揚
(
みづあがり
)
せざる
所
(
ところ
)
の
者
(
もの
)
どもこゝに
馳
(
はせ
)
あつまりて、川
筋
(
すぢ
)
を
開
(
ひら
)
き水を
落
(
おと
)
さんとする也。
闇夜
(
あんや
)
にてすがたは見えねど、
女
(
をんな
)
童
(
わらべ
)
の
泣叫
(
なきさけ
)
ぶ
声
(
こゑ
)
或
(
あるひ
)
は
遠
(
とほ
)
く或は
近
(
ちか
)
く、
聞
(
きく
)
もあはれのありさま也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
女太夫とか
鳥追
(
とりお
)
ひの
三味線
(
さみせん
)
にめでたき哥をうたひ、娘の
児
(
こ
)
のやり
羽子
(
はご
)
、男の
児
(
こ
)
の
帋鳶
(
いかのぼり
)
、見るもの
聞
(
きく
)
ものめでたきなかに、
初日
(
はつひ
)
影
(
かげ
)
花やかにさし
昇
(
のぼり
)
たる、
実
(
げ
)
に
新玉
(
あらたま
)
の春とこそいふべけれ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
“聞”を含む語句
外聞
御聞
見聞
聞分
聞人
申聞
新聞
風聞
聞取
聞済
名聞
聴聞
聞説
醜聞
聞合
新聞記者
伝聞
聞流
聞違
傍聞
...