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植木屋
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うゑきや
ふりがな文庫
“
植木屋
(
うゑきや
)” の例文
広々
(
ひろ/″\
)
した
構
(
かま
)
への外には大きな
庭石
(
にはいし
)
を
据並
(
すゑなら
)
べた
植木屋
(
うゑきや
)
もあれば、いかにも
田舎
(
ゐなか
)
らしい
茅葺
(
かやぶき
)
の
人家
(
じんか
)
のまばらに立ちつゞいてゐる
処
(
ところ
)
もある。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
らしい。……
一々
(
いち/\
)
、そのぽぷらに
間近
(
まぢか
)
く
平屋
(
ひらや
)
のある、
荒
(
あら
)
もの
屋
(
や
)
の
婆
(
ばあ
)
さんを、
辻
(
つじ
)
の
番小屋
(
ばんごや
)
から
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
すのは。——こゝで
分
(
わか
)
つた——
植木屋
(
うゑきや
)
の
親方
(
おやかた
)
だ。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
その
)
根方
(
ねがた
)
の
所
(
ところ
)
を、
草鞋
(
わらぢ
)
がけの
植木屋
(
うゑきや
)
が
丁寧
(
ていねい
)
に
薦
(
こも
)
で
包
(
くる
)
んでゐた。
段々
(
だん/\
)
露
(
つゆ
)
が
凝
(
こ
)
つて
霜
(
しも
)
になる
時節
(
じせつ
)
なので、
餘裕
(
よゆう
)
のあるものは、もう
今時分
(
いまじぶん
)
から
手廻
(
てまは
)
しをするのだと
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
植木屋
(
うゑきや
)
と百姓家多し』と書いてある位で、お天氣さへ良ければ、子供達は家の中で遊ぶといふことは無いのですが、雨が降ると、室内
遊戲
(
いうぎ
)
の方法も興味も持たない子供達は
銭形平次捕物控:285 隠れん坊
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
よもや
植木屋
(
うゑきや
)
の
息子
(
むすこ
)
にてはあるまじく、さりとて
誰
(
た
)
れ
住替
(
すみかは
)
りし
風説
(
うはさ
)
も
聞
(
き
)
かねば
外
(
ほか
)
に
人
(
ひと
)
の
有
(
あ
)
る
筈
(
はず
)
なし、
不審
(
いぶかし
)
さよの
底
(
そこ
)
の
心
(
こゝ
)
ろは
其人
(
そのひと
)
床
(
ゆか
)
しければなり、
用
(
よう
)
もなき
庭歩行
(
にはあるき
)
にありし
垣根
(
かきね
)
の
際
(
きは
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
高木
(
たかぎ
)
の
細君
(
さいくん
)
は
夜具
(
やぐ
)
でも
構
(
かま
)
はないが、おれは
一
(
ひと
)
つ
新
(
あた
)
らしい
外套
(
ぐわいたう
)
を
拵
(
こしら
)
えたいな。
此間
(
このあひだ
)
齒醫者
(
はいしや
)
へ
行
(
い
)
つたら、
植木屋
(
うゑきや
)
が
薦
(
こも
)
で
盆栽
(
ぼんさい
)
の
松
(
まつ
)
の
根
(
ね
)
を
包
(
つゝ
)
んでゐたので、つく/″\
左
(
さ
)
う
思
(
おも
)
つた
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
坂
(
さか
)
の
下
(
した
)
は、
左右
(
さいう
)
の
植木屋
(
うゑきや
)
、
屋外
(
をくぐわい
)
に
足場
(
あしば
)
を
設
(
まう
)
け、
半纏着
(
はんてんぎ
)
の
若衆
(
わかもの
)
蛛手
(
くもで
)
に
搦
(
から
)
んで、
造菊
(
つくりぎく
)
の
支度最中
(
したくさいちう
)
なりけり。
行
(
ゆ
)
く/\フと
古道具屋
(
ふるだうぐや
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
つ。
彌次
(
やじ
)
見
(
み
)
て
曰
(
いは
)
く、
茶棚
(
ちやだな
)
はあんなのが
可
(
い
)
いな。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
久
(
ひさ
)
しい
以前
(
いぜん
)
だけれど、
大塚
(
おほつか
)
の
火藥庫
(
くわやくこ
)
わき、いまの
電車
(
でんしや
)
の
車庫
(
しやこ
)
のあたりに
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
、
恰
(
あたか
)
も
春
(
はる
)
の
末
(
すゑ
)
の
頃
(
ころ
)
、
少々
(
せう/\
)
待人
(
まちびと
)
があつて、
其
(
そ
)
の
遠
(
とほ
)
くから
來
(
く
)
る
俥
(
くるま
)
の
音
(
おと
)
を、
廣
(
ひろ
)
い
植木屋
(
うゑきや
)
の
庭
(
には
)
に
面
(
めん
)
した
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
笑
(
わら
)
ひ
出
(
だ
)
した。
彼
(
かれ
)
は
其位
(
そのくらゐ
)
吝嗇
(
けち
)
な
家主
(
やぬし
)
が、
屋根
(
やね
)
が
漏
(
も
)
ると
云
(
い
)
へば、すぐ
瓦師
(
かはらし
)
を
寄
(
よ
)
こして
呉
(
く
)
れる、
垣
(
かき
)
が
腐
(
くさ
)
つたと
訴
(
うつた
)
へればすぐ
植木屋
(
うゑきや
)
に
手
(
て
)
を
入
(
い
)
れさして
呉
(
く
)
れるのは
矛盾
(
むじゆん
)
だと
思
(
おも
)
つたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蚊遣
(
かやり
)
の
煙
(
けむり
)
古井戸
(
ふるゐど
)
のあたりを
籠
(
こ
)
むる、
友
(
とも
)
の
家
(
いへ
)
の
縁端
(
えんばた
)
に
罷來
(
まかりき
)
て、
地切
(
ぢぎり
)
の
強煙草
(
つよたばこ
)
を
吹
(
ふ
)
かす
植木屋
(
うゑきや
)
は、
年
(
とし
)
久
(
ひさ
)
しく
此
(
こ
)
の
森
(
もり
)
に
住
(
す
)
めりとて、
初冬
(
はつふゆ
)
にもなれば、
汽車
(
きしや
)
の
音
(
おと
)
の
轟
(
とゞろ
)
く
絶間
(
たえま
)
、
凩
(
こがらし
)
の
吹
(
ふ
)
きやむトタン
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
植
常用漢字
小3
部首:⽊
12画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“植木”で始まる語句
植木鉢
植木
植木店
植木台
植木鋏
植木溜
植木坂
植木室
植木師
植木棚