トップ
>
服装
>
ふくそう
ふりがな文庫
“
服装
(
ふくそう
)” の例文
旧字:
服裝
アーチの下には、ニシキもようの
服装
(
ふくそう
)
をした
番兵
(
ばんぺい
)
たちが、えの長いやりをかたわらにおいて、すわりこんで、サイコロ
遊
(
あそ
)
びをしていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
見合
(
みあい
)
の
時
(
とき
)
の
良人
(
おっと
)
の
服装
(
ふくそう
)
でございますか——
服装
(
ふくそう
)
はたしか
狩衣
(
かりぎぬ
)
に
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
いて、お
定
(
さだ
)
まりの
大小
(
だいしょう
)
二腰
(
ふたこし
)
、そして
手
(
て
)
には
中啓
(
ちゅうけい
)
を
持
(
も
)
って
居
(
お
)
りました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
同じ年ごろの
僧侶
(
そうりょ
)
と少年と六
部
(
ぶ
)
とをよりだし、
服装
(
ふくそう
)
までそれらしく
似
(
に
)
かよわせて、わざとことごとしく
斬
(
き
)
らせたのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしの父の
服装
(
ふくそう
)
はいつも、とてもりゅうとして、独特の味があって、しかもさっぱりしたものだった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
ジャンは卜占者にふさわしいようなものものしい学者めいた
服装
(
ふくそう
)
をし、
目明
(
めあ
)
きには見えないものが見え、目明きには考えられないものが考えられるとふれて回って
かたわ者
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
わたしはさっそく
一座
(
いちざ
)
の
服装
(
ふくそう
)
を
整
(
ととの
)
えて、できるだけりっぱな行列を作りながら、村へはいって行った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
その
中
(
うち
)
に彼
等
(
ら
)
の一人が子路の
服装
(
ふくそう
)
をじろじろ
見廻
(
みまわ
)
し、やあ、これが儒服という
奴
(
やつ
)
か?
随分
(
ずいぶん
)
みすぼらしいなりだな、と言った。長剣が
恋
(
こい
)
しくはないかい、とも言った。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
その人は
白髯
(
しろひげ
)
でやはり牧師らしい黒い
服装
(
ふくそう
)
をしていましたが壇に
昇
(
のぼ
)
って重い調子で答えたのでした。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ほこりで
汚
(
よご
)
れきったトーマスの
服装
(
ふくそう
)
に、金貨の音はどう考えても
似
(
に
)
つかわしくなかったからだ。しかし、その
船員
(
せんいん
)
は、すぐに前とおなじあけっぴろげな
態度
(
たいど
)
になって
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
緊張の気分もやっと
除
(
と
)
れた私は、どこの土地へ行っても起るその土地の好みの
服装
(
ふくそう
)
とか美人とかいうのはどういう風のものであろうかと、いつもの
好奇心
(
こうきしん
)
が
湧
(
わ
)
いて来た。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ぱたぱたと続いてかけつけた同じような
服装
(
ふくそう
)
の人が五六人みな銃を手に握っている。この人たちのお蔭で、丁坊に喰いつこうと思って氷上に待っていた白熊が
射殺
(
いころ
)
された。
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
A
(
エー
)
は、
段
(
だん
)
を
上
(
あ
)
がって、
待合室
(
まちあいしつ
)
にはいると、がらんとして、
人影
(
ひとかげ
)
はなく、ただ
一人
(
ひとり
)
、
黒
(
くろ
)
い
服装
(
ふくそう
)
をした
外国
(
がいこく
)
のおばあさんが、ベンチに
腰
(
こし
)
をおろして、
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて、なにかしていました。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると
又
(
また
)
そこへ
質素
(
しつそ
)
な
黒
(
くろ
)
い
服装
(
ふくそう
)
をつけた、
断髪
(
だんはつ
)
のぎよろりとした
目
(
め
)
をした
若
(
わか
)
いR
国
(
こく
)
婦人
(
ふじん
)
がやつて
来
(
き
)
て、やゝ
熟達
(
じゆくたつ
)
した
日本語
(
にほんご
)
で
話
(
はな
)
しかけた。
最
(
もつと
)
も
大抵
(
たいてい
)
の
婦人
(
ふじん
)
は
黒
(
くろ
)
い
服装
(
ふくそう
)
した
断髪
(
だんはつ
)
であつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
見れば、
白木造
(
しらきつく
)
りのささやかな家の中に自分は寝ているのでした。枕もとには一人の
気高
(
けだか
)
い人が座っていました。まっ白な
服装
(
ふくそう
)
をし、頭に白布を巻いた、
年齢
(
とし
)
のほどはわからない人でした。
手品師
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
おおかた、聞き伝えて、近在から寄り集まった移民のお
百姓達
(
ひゃくしょうたち
)
でありましょう。質素な
服装
(
ふくそう
)
、日に焼けた顔、その熱狂ぶりも
烈
(
はげ
)
しくて、彼等の
朴訥
(
ぼくとつ
)
な歓迎には、心打たれるものがありました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
そうしてその
服装
(
ふくそう
)
は
少
(
すこ
)
しも
医者
(
いしゃ
)
らしい
所
(
ところ
)
は
無
(
な
)
く、一つフロックコートを十
年
(
ねん
)
も
着続
(
きつづ
)
けている。
稀
(
まれ
)
に
猶太人
(
ジウ
)
の
店
(
みせ
)
で
新
(
あたら
)
しい
服
(
ふく
)
を
買
(
か
)
って
来
(
き
)
ても、
彼
(
かれ
)
が
着
(
き
)
るとやはり
皺
(
しわ
)
だらけな
古着
(
ふるぎ
)
のように
見
(
み
)
えるので。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
一体現代の日本の男子の
服装
(
ふくそう
)
は地味過ぎて居る。
金色の死
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
服装
(
ふくそう
)
は
筒袖式
(
つつそでしき
)
の
桃色
(
ももいろ
)
の
衣服
(
きもの
)
、
頭髪
(
かみ
)
を
左右
(
さゆう
)
に
分
(
わ
)
けて、
背部
(
うしろ
)
の
方
(
ほう
)
でくるくるとまるめて
居
(
い
)
るところは、
何
(
ど
)
う
見
(
み
)
ても
御国風
(
みくにふう
)
よりは
唐風
(
からふう
)
に
近
(
ちか
)
いもので
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
服装
(
ふくそう
)
をすっかりととのえおわり、
体
(
からだ
)
があたたまってくると、こんどは
地下室
(
ちかしつ
)
の
食堂
(
しょくどう
)
におりていって、そこに残っていた
肉
(
にく
)
やパンやチーズを、いやというほどつめこんだんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
服装
(
ふくそう
)
はりっぱだがからだの小さい秀吉、床几から立っても五
尺
(
しゃく
)
せいぜいしかあるまい。それでいて、こんな大きな城をつくって、まだじぶんの
住居
(
すまい
)
にはせまいような顔をしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
証文
(
しょうもん
)
の
期限
(
きげん
)
が切れたあくる日——この金はこの
季節
(
きせつ
)
の花の売り上げでしはらわれるはずであったから——全身まっ黒な
服装
(
ふくそう
)
をした一人の
紳士
(
しんし
)
がうちへ来て、
印
(
いん
)
をおした紙をわたした。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
の
人
(
ひと
)
は、
若
(
わか
)
いりっぱな
服装
(
ふくそう
)
をした
紳士
(
しんし
)
といっしょに
乗
(
の
)
っていたのでした。
窓の下を通った男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼は財力も
尽
(
つ
)
きるといっしょに
白痴
(
はくち
)
のようになって
行衛
(
ゆくえ
)
知れずになった。「
赫耶姫
(
かぐやひめ
)
!」G氏は創造する金魚につけるはずのこの名を呼びながら、
乞食
(
こじき
)
のような
服装
(
ふくそう
)
をして
蒼惶
(
そうこう
)
として去った。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
顔が無いので、
服装
(
ふくそう
)
と持物とによって見分ける外はないのだが、革帯の目印と
鉞
(
まさかり
)
の
飾
(
かざり
)
とによって
紛
(
まぎ
)
れもない弟の屍体をたずね出した時、シャクはしばらく
茫
(
ぼう
)
っとしたままその
惨
(
みじ
)
めな姿を
眺
(
なが
)
めていた。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「
服装
(
ふくそう
)
はモダーンでいきませう。」
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
実地
(
じっち
)
に
行
(
や
)
って
見
(
み
)
ると
馬
(
うま
)
は
至
(
いた
)
って
穏和
(
おとな
)
しいもので、
私
(
わたくし
)
は
大
(
たい
)
へん
乗馬
(
じょうば
)
が
好
(
す
)
きになりました。
乗馬袴
(
じょうばはかま
)
を
穿
(
は
)
いて、すっかり
服装
(
ふくそう
)
がかわり、
白鉢巻
(
しろはちまき
)
をするのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“服装(
服飾
)”の解説
服飾(ふくしょく)とは、衣服と装飾品のこと。またそれらを身につけた装いのことを意味する。「服装」とほぼ同義で使われることもある。また衣服の飾りのことに限定して使われることもある。
服装(ふくそう)とは、衣服と装飾品などをつけた装い・身なりのことを意味する。
普段着(ふだんぎ)とは、ふだん着る衣服のこと。対して、特別な日(ハレの日)に着る衣服のことを晴れ着という。
紳士服(しんしふく)とは、成人男性の洋装のこと。婦人服(ふじんふく)とは、女性の着る衣服のこと。
(出典:Wikipedia)
服
常用漢字
小3
部首:⽉
8画
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“服”で始まる語句
服
服裝
服部
服膺
服従
服紗
服飾
服從
服喪
服織