“ふくそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
服装33.9%
輻輳30.6%
輻湊22.6%
伏奏4.8%
服裝4.8%
復奏1.6%
福相1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見合みあいとき良人おっと服装ふくそうでございますか——服装ふくそうはたしか狩衣かりぎぬはかま穿いて、おさだまりの大小だいしょう二腰ふたこし、そしてには中啓ちゅうけいってりました……。
話はとりとめもなく混乱するが、生憎と私の筆を一層まごつかせるためのやうに、脈絡のない二三の出来事が数日のうちに輻輳ふくそうして起つた。
狼園 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
激しく泣いた、私は、涙が胸の内側に流れるようで。(もっと複雑な感じ。時代的にも人生的にも様々の思いの輻湊ふくそうした)
ひとたび旗を中原ちゅうげんに立ててからの彼の父信長という人は、いずこに戦っても、一戦果せば直ちに上洛じょうらくして禁門に戦果をそうし、国のよろこびあれば歓びを闕下けっか伏奏ふくそう
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ヴェスヴィオの千九百六年せんくひやくろくねん大噴火だいふんかおいて、非常ひじようつよ電氣でんきびた噴煙ふんえんみとめたこともあり、そのなびいたけむりちかづいたとき服裝ふくそうにつけてゐた金屬きんぞく各尖端かくせんたんから電光でんこうはつしたことも經驗けいけんせられてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
道鏡のような無道な者は亡すべし、という予定の神託を復奏ふくそうした。
安吾史譚:02 道鏡童子 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
主人は予想通り血色の好い下膨しもぶくれ福相ふくそうそなえていたが、御米の云ったようにひげのない男ではなかった。鼻の下に短かく刈り込んだのを生やして、ただほおからあご奇麗きれいあおくしていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)