“でたち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
扮装45.5%
出立36.4%
扮粧9.1%
服装9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼も大小の岩を飛び越えねばならなかった、山蔦やまづたすがってあぶない綱渡りをせねばならなかった。洋服扮装でたちの彼は、草鞋わらじ穿いて来なかったのを悔いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その出立でたちの時に自分はもう此辺このへんからしみじみ帰りたかつたのだとも哀れに思ひ出される。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
見眞似みまね温順おとなしづくり何某學校なにがしがくかう通學生中つうがくせいちゆう萬緑叢中ばんりよくさうちゆう一點いつてんくれなゐたゝへられてあがりの高髷たかまげ被布ひふ扮粧でたち廿歳はたち
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と見れば軍艦羅紗ラシャの洋服を着て、金鍍金きんめっき徽章きしょうを附けた大黒帽子を仰向けざまにかぶった、年の頃十四歳ばかりの、栗虫のようにふとった少年で、同遊つれと見える同じ服装でたちの少年を顧みて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)