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扮装
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でたち
ふりがな文庫
“
扮装
(
でたち
)” の例文
旧字:
扮裝
苔
(
こけ
)
かと
見
(
み
)
ゆる
薄毛
(
うすげ
)
の
天窓
(
あたま
)
に、
笠
(
かさ
)
も
被
(
かぶ
)
らず、
大木
(
たいぼく
)
の
朽
(
く
)
ちたのが
月夜
(
つきよ
)
に
影
(
かげ
)
の
射
(
さ
)
すやうな、ぼけやた
色
(
いろ
)
の
黒染
(
すみぞめ
)
扮装
(
でたち
)
で、
顔
(
かほ
)
の
蒼
(
あを
)
い
大入道
(
おほにうだう
)
!
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼も大小の岩を飛び越えねばならなかった、
山蔦
(
やまづた
)
に
縋
(
すが
)
って
危
(
あぶな
)
い綱渡りをせねばならなかった。洋服
扮装
(
でたち
)
の彼は、
草鞋
(
わらじ
)
を
穿
(
は
)
いて来なかったのを悔いた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一座の中でも、背の低い、色の黒い、有るか無きかの髯を生やした、洋服
扮装
(
でたち
)
の
醜男
(
ぶをとこ
)
が、四方八方に愛嬌を振舞いては、軽い駄洒落を云つて、顔に似合はぬ優しい声でキヤツ/\と笑ふ。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お貞はいかに驚きしぞ、戸のあくともろともに器械のごとく
刎
(
は
)
ね上りて、夢中に上り口に
出迎
(
いでむか
)
えつ。
蒼
(
あお
)
くなりて瞳を据えたる、
沓脱
(
くつぬぎ
)
の処に立ちたるは、洋服
扮装
(
でたち
)
の紳士なり。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と見ると黒髪に変りはないが、脊がすらりとして、帯腰の
靡
(
なび
)
くように見えたのは、羽織なしの一枚
袷
(
あわせ
)
という
扮装
(
でたち
)
のせいで、また着換えていた——この方が、姿も
佳
(
よ
)
く、よく似合う。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“扮装”の意味
《名詞》
扮装(ふんそう)
身なりを飾ること。装い。
姿や顔を何かに変えること。また、その姿。
(出典:Wiktionary)
扮
漢検準1級
部首:⼿
7画
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“扮装”で始まる語句
扮装姿
扮装振
扮装術
扮装形容