“山蔦”の読み方と例文
読み方割合
やまづた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから一時間も過ぎたのちに、重太郎が帰って来た、山𤢖も帰って来た。彼等は山蔦やまづた引縛ひっくくった角川安行を抱えていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
半ば山蔦やまづたに蔽はれた古い上射水車は、樹間を漏れる暖い陽光をまだらにうけてゐる。道を隔てた田舍家はまだ建つてゐるが、恐らく冬の嵐の吹く頃には倒れてゐるだらう。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)
七兵衛が指揮のもとに、大勢は窟の外へ一旦引返ひっかえして、四辺あたりに立ったる杉やもみの大枝を折った。或者は山蔦やまづたつるを折った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)