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庭先
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にわさき
ふりがな文庫
“
庭先
(
にわさき
)” の例文
ある
夜
(
よ
)
のこと、
庭先
(
にわさき
)
でねこがたいへんにないて、けんかをしました。
翌日
(
よくじつ
)
、
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けてみると、ぼけの
枝
(
えだ
)
が一
本
(
ぽん
)
折
(
お
)
れていました。
びっこのお馬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
百姓は
気狂
(
きちが
)
いのように
猛
(
たけ
)
る。それを
仮借
(
かしゃく
)
なくズルズルと引きずってきて、やがて、
大久保石見
(
おおくぼいわみ
)
が
酒宴
(
しゅえん
)
をしている
庭先
(
にわさき
)
へすえた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お使いの
口子
(
くちこ
)
は、
奴里能美
(
ぬりのみ
)
のおうちへ着きますと、天皇のそのお歌をかたときも早く皇后に申しあげようと思いまして、
御座所
(
ござしょ
)
のお
庭先
(
にわさき
)
へうかがいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
折
(
おり
)
から
夕餉
(
ゆうげ
)
の
膳
(
ぜん
)
に
対
(
むか
)
おうとしていたお
蓮
(
れん
)
は、
突然
(
とつぜん
)
手
(
て
)
にした
箸
(
はし
)
を
取落
(
とりおと
)
すと、そのまま
狂気
(
きょうき
)
したように、ふらふらッと
立上
(
たちあが
)
って、
跣足
(
はだし
)
のまま
庭先
(
にわさき
)
へと
駆
(
か
)
け
降
(
お
)
りて
行
(
い
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
夜露
(
よつゆ
)
に
中
(
あ
)
てた
方
(
はう
)
が
可
(
よ
)
からうと
云
(
い
)
ふので、
崖下
(
がけした
)
の
雨戸
(
あまど
)
を
明
(
あ
)
けて、
庭先
(
にわさき
)
にそれを
二
(
ふた
)
つ
並
(
なら
)
べて
置
(
お
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
不図
(
ふと
)
気
(
き
)
がついて
見
(
み
)
ると、
庭先
(
にわさき
)
まで
案内
(
あんない
)
の
労
(
ろう
)
を
執
(
と
)
ってくだすった
母
(
はは
)
の
指導役
(
しどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんは、いつの
間
(
ま
)
にやら
姿
(
すがた
)
を
消
(
け
)
して、すべてを
私達
(
わたくしたち
)
母子
(
おやこ
)
の
為
(
な
)
すところに
任
(
まか
)
せられたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
シギもいつしかせんだんを
去
(
さ
)
って、
庭先
(
にわさき
)
の
栗
(
くり
)
の木、
柿
(
かき
)
の木に音のするほど雨も
降
(
ふ
)
りだした。にわかにうす
暗
(
ぐら
)
くなって、日も
暮
(
く
)
れそうである。めがねをはずして
机
(
つくえ
)
を立った
老人
(
ろうじん
)
は
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
其様な事が二三度もつゞいた。其れで自衛の必要上白は黒と同盟を結んだものと見える。
一夜
(
いちや
)
庭先
(
にわさき
)
で大騒ぎが起った。飛び起きて見ると、聯合軍は野犬二疋の来襲に遇うて、形勢頗る
危殆
(
きたい
)
であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
石見守は
盃
(
さかずき
)
を
重
(
かさ
)
ねて見てもいなかったが、バッと音がしたので
庭先
(
にわさき
)
へおもてを向けてみると、もう百姓と
娘
(
むすめ
)
の
死骸
(
しがい
)
がふたところにつッ
伏
(
ぷ
)
していた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かえるは、いまにもへびに
捕
(
と
)
らえられようとしました。
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、
考
(
かんが
)
える
暇
(
ひま
)
もなく、
庭先
(
にわさき
)
へ
飛
(
と
)
び
降
(
お
)
りて、へびをなぐろうと
思
(
おも
)
って、
太
(
ふと
)
い
棒
(
ぼう
)
を
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げたのです。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
が、
青竹
(
あおだけ
)
を
切
(
き
)
って、
造
(
つく
)
った
管笛
(
くだぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
くように、ピイ、ピイ、
鳥
(
とり
)
がなくので、
広
(
ひろ
)
い、
隣
(
となり
)
の
庭先
(
にわさき
)
を
見下
(
みお
)
ろすと、ひよどりが、
青木
(
あおき
)
の
枝
(
えだ
)
にきて
赤
(
あか
)
い
実
(
み
)
を
争
(
あらそ
)
っているのでした。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
本丸
(
ほんまる
)
の
庭先
(
にわさき
)
になる
山芝
(
やましば
)
の高いところに
床几
(
しょうぎ
)
をすえこんで、
浪華
(
なにわ
)
の
入江
(
いりえ
)
をながめている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けました。けれども、まだ
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
がしています。
正二
(
しょうじ
)
は
起
(
お
)
きて
庭先
(
にわさき
)
へ
出
(
で
)
てみると、いろいろの
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
が、
無理
(
むり
)
に
引
(
ひ
)
きちぎられたように、
庭
(
にわ
)
一
面
(
めん
)
に
散
(
ち
)
らばっていました。
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
庭先
(
にわさき
)
の、
大
(
おお
)
きな
水盤
(
すいばん
)
には、
夏
(
なつ
)
から、
秋
(
あき
)
へかけて、まっかな、すいれんの
花
(
はな
)
がさきました。
水七景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村人
(
むらびと
)
は、
畑
(
はたけ
)
から
取
(
と
)
れたものを
持
(
も
)
って、おじいさんの
庭先
(
にわさき
)
へやってまいりました。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
兄
(
あに
)
は、それを
庭先
(
にわさき
)
の
石
(
いし
)
の
上
(
うえ
)
にのせて、
朝晩
(
あさばん
)
、
水
(
みず
)
をやって、
大事
(
だいじ
)
にしていました。
びっこのお馬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一晩
(
ひとばん
)
、
雨
(
あめ
)
は
降
(
ふ
)
りつづきました。
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
二郎
(
じろう
)
は、まず
起
(
お
)
きて、
庭先
(
にわさき
)
のぼけの
折
(
お
)
れたところに、
芽
(
め
)
がふいたかと
見
(
み
)
ました。しかし、そこはただ
白
(
しろ
)
くなって、
昨日
(
きのう
)
のままでありました。
びっこのお馬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
“庭”で始まる語句
庭
庭前
庭面
庭下駄
庭園
庭訓
庭樹
庭掃
庭口
庭燎