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失
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しつ
ふりがな文庫
“
失
(
しつ
)” の例文
……
現
(
げん
)
に、
廣島師範
(
ひろしましはん
)
の
閣下穗科信良
(
かくかほしなしんりやう
)
は——こゝに
校長
(
かうちやう
)
たる
其
(
そ
)
の
威嚴
(
ゐげん
)
を
傷
(
きず
)
つけず
禮
(
れい
)
を
失
(
しつ
)
しない
程度
(
ていど
)
で、
祝意
(
しゆくい
)
に
少
(
すこ
)
し
揶揄
(
やゆ
)
を
含
(
ふく
)
めた
一句
(
いつく
)
がある。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
聞
(
き
)
けばこの
村
(
むら
)
はかつて
壯丁
(
そうてい
)
の
多數
(
たすう
)
が
出漁中
(
しゆつりようちゆう
)
に
火
(
ひ
)
を
失
(
しつ
)
して
全村
(
ぜんそん
)
灰燼
(
かいじん
)
に
歸
(
き
)
したことがあるさうで、これに
鑑
(
かんが
)
みて
其後
(
そのご
)
女子
(
じよし
)
の
消防隊
(
しようぼうたい
)
をも
編成
(
へんせい
)
し
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
したがって自分の
身体
(
からだ
)
にも少しの異状を引き起さなかった事がたしかに分った時、御米はようやく安心して、過去の
失
(
しつ
)
を改めて宗助の前に告げた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
人目
(
ひとめ
)
に
附易
(
つきやす
)
き
天井裏
(
てんじやうゝら
)
に
掲
(
かゝ
)
げたる
熊手
(
くまで
)
によりて、一
年
(
ねん
)
若干
(
そくばく
)
の
福利
(
ふくり
)
を
掻
(
か
)
き
招
(
まね
)
き
得
(
う
)
べしとせば
斃
(
たふ
)
せ/\の
数
(
かず
)
ある
呪
(
のろ
)
ひの
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
て、そは
余
(
あま
)
りに
公明
(
こうめい
)
に
失
(
しつ
)
したるものにあらずや
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
異事
(
いじ
)
の
與
(
とも
)
に
計
(
けい
)
を
同
(
おな
)
じうするを
規
(
はか
)
り、
異人
(
いじん
)
の
與
(
とも
)
に
行
(
おこなひ
)
を
同
(
おな
)
じうするを
譽
(
ほ
)
めば、
則
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
飾
(
かざ
)
つて・
傷
(
そこな
)
ふ
無
(
な
)
かれ。
與
(
とも
)
に
失
(
しつ
)
を
同
(
おな
)
じうする
有
(
あ
)
らば、
則
(
すなは
)
ち
明
(
あきら
)
かに
其
(
そ
)
の
失
(
しつ
)
無
(
な
)
きを
飾
(
かざ
)
れ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
公衆の批判は、常に
正鵠
(
せいこう
)
を
失
(
しつ
)
しやすいものである。現在の公衆は元より云ふを待たない。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
まず
生
(
なま
)
の
乳汁
(
ちち
)
が飲めるようになり、
家禽
(
かきん
)
が毎日卵を生む、これほどけっこうなことはないのだが、さて一
得
(
とく
)
あれば一
失
(
しつ
)
ありで、乳汁や卵ができると急に砂糖の
需要
(
じゅよう
)
がはげしくなる
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
墨股
(
すのまた
)
の戰ひに少しく會稽の恥を
雪
(
すゝ
)
ぎたれども、新中納言(知盛)
軍機
(
ぐんき
)
を
失
(
しつ
)
して必勝の機を
外
(
はづ
)
し、木曾の
壓
(
おさへ
)
と頼みし
城
(
じやう
)
の四郎が
北陸
(
ほくりく
)
の勇を
擧
(
こぞ
)
りし四萬餘騎、
餘五將軍
(
よごしやうぐん
)
の
遺武
(
ゐぶ
)
を負ひながら
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
けれど、
私
(
わたくし
)
は
大佐
(
たいさ
)
の
今
(
いま
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
に
就
(
つ
)
いては、
一言
(
いちげん
)
も
問
(
とひ
)
を
發
(
はつ
)
しなかつた。
差當
(
さしあた
)
つて
尋
(
たづ
)
ねる
必要
(
ひつよう
)
も
無
(
な
)
く、また
容易
(
ようゐ
)
ならざる
大佐
(
たいさ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
をば、
輕率
(
けいそつ
)
に
問
(
と
)
ひかけるのは、
却
(
かへつ
)
て
禮
(
れい
)
を
失
(
しつ
)
すると
思
(
おも
)
つたからで。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
冬に
至
(
いた
)
りて
帰蟄
(
きちつ
)
する者なればなり、
且
(
か
)
つ一行二十七名の多勢なれば、如何なる
動物
(
どうぶつ
)
と雖も皆
遁逃
(
とんとう
)
して
直
(
ただ
)
ちに
影
(
かげ
)
を
失
(
しつ
)
し、
敢
(
あへ
)
て
害
(
がい
)
を
加
(
くわ
)
ふるものなかりき、
折角
(
せつかく
)
携帯
(
けいたい
)
せる三尺の
秋水
(
しうすゐ
)
も
空
(
むな
)
しく伐木刀と
変
(
へん
)
じ
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
我
(
わ
)
が
蔵
(
ざう
)
する
菊塢
(
きくう
)
の手紙には、
梅
(
うめ
)
一枝
(
いつし
)
画
(
ゑが
)
きて
其上
(
そのうへ
)
に
園
(
その
)
の春をお
分
(
わか
)
ち
申
(
まを
)
すといふ意味の句あり、また
曲亭馬琴
(
きよくていばきん
)
が
明
(
めい
)
を
失
(
しつ
)
してのち、
欝憂
(
うさ
)
を忘るゝために
己
(
おの
)
れと
記臆
(
きをく
)
せし
雑俳
(
ざつぱい
)
を
書
(
かき
)
つらねて、友におくりし
中
(
うち
)
に
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
一
得
(
とく
)
一
失
(
しつ
)
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
過去
(
くわこ
)
の
失
(
しつ
)
を
改
(
あらた
)
めて
宗助
(
そうすけ
)
の
前
(
まへ
)
に
告
(
つ
)
げた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
失
常用漢字
小4
部首:⼤
5画
“失”を含む語句
失敗
失策
過失
紛失
失錯
失望
大失策
失笑
失礼
失敬
消失
紛失物
失踪
失禮
喪失
見失
遺失
茫然自失
大失敗
失念
...