トップ
>
唐
>
たう
ふりがな文庫
“
唐
(
たう
)” の例文
八景といふ
字面
(
じめん
)
は
唐
(
たう
)
あたりからある、イヤ景色に八ツを取立てゝいつたのは
南齊
(
なんせい
)
の
沈約
(
しんやく
)
の八詠樓など、或はもつと古いところにあるか知らぬが
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
それにしても私たちが聞きかじつてゐる明治以前の文明は、みんな、
唐
(
たう
)
や
明
(
みん
)
を通してきてゐるものだけに、私たちにはわからないから、ただ、ボヤツと驚いた。
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
唐
(
たう
)
の
秦韜玉
(
しんたうぎよく
)
が
村女
(
そんぢよ
)
の
詩
(
し
)
に、
最
(
もつとも
)
恨
(
うら
)
むは
年々
(
ねん/\
)
金線
(
きんせん
)
を
圧
(
つくらふ
)
て
他人
(
たにん
)
の
為
(
ため
)
に
嫁
(
よめいり
)
の
衣装
(
いしやう
)
を
作
(
つく
)
るといひしは
宜
(
むべ
)
なる
哉々々
(
かな/\/\
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
唐
(
たう
)
の
開元年中
(
かいげんねんちう
)
の
事
(
こと
)
とぞ。
戸部郡
(
こぶぐん
)
の
令史
(
れいし
)
が
妻室
(
さいしつ
)
、
美
(
び
)
にして
才
(
さい
)
あり。たま/\
鬼魅
(
きみ
)
の
憑
(
よ
)
る
處
(
ところ
)
となりて、
疾病
(
やまひ
)
狂
(
きやう
)
せるが
如
(
ごと
)
く、
醫療
(
いれう
)
手
(
て
)
を
盡
(
つく
)
すといへども
此
(
これ
)
を
如何
(
いかん
)
ともすべからず。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唐
(
たう
)
の
貞觀
(
ぢやうくわん
)
の
頃
(
ころ
)
だと
云
(
い
)
ふから、
西洋
(
せいやう
)
は七
世紀
(
せいき
)
の
初
(
はじめ
)
日本
(
にほん
)
は
年號
(
ねんがう
)
と
云
(
い
)
ふもののやつと
出來掛
(
できか
)
かつた
時
(
とき
)
である。
閭丘胤
(
りよきういん
)
と
云
(
い
)
ふ
官吏
(
くわんり
)
がゐたさうである。
尤
(
もつと
)
もそんな
人
(
ひと
)
はゐなかつたらしいと
云
(
い
)
ふ
人
(
ひと
)
もある。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
お鈴は
小豆
(
あづき
)
縮緬の羽織に黄八丈の小袖を着てゐる上に、からだも元のお鳥の樣に肉づいて、無病息災らしいのを見ると、葡萄色の
唐
(
たう
)
縮緬羽織りのお鳥は、見すぼらしくもあり、また病人らしくもある。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
沙漠より掘りつる
唐
(
たう
)
の人形も細く痩せしは詩人なるべし
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
唐
(
たう
)
の
任翻
(
じんはん
)
天台巾子峯
(
てんだいきんしほう
)
に遊び、詩を寺壁に題して云ふ。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
左伝に(隠公八年)
平地
(
へいち
)
尺
(
しやく
)
に
盈
(
みつる
)
を大雪と
為
(
す
)
と
見
(
み
)
えたるは
其国
(
そのくに
)
暖地
(
だんち
)
なれば也。
唐
(
たう
)
の
韓愈
(
かんゆ
)
が雪を
豊年
(
ほうねん
)
の
嘉瑞
(
かずゐ
)
といひしも
暖国
(
だんこく
)
の
論
(
ろん
)
也。されど
唐土
(
もろこし
)
にも寒国は八月雪
降
(
ふる
)
事
五雑組
(
ござつそ
)
に見えたり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
唐
(
たう
)
の
開元年中
(
かいげんねんちう
)
、
呉
(
ご
)
楚
(
そ
)
齊
(
せい
)
魯
(
ろ
)
の
間
(
あひだ
)
、
劫賊
(
こふぞく
)
あり。
近頃
(
ちかごろ
)
は
不景氣
(
ふけいき
)
だ、と
徒黨
(
とたう
)
十餘輩
(
じふよはい
)
を
語
(
かた
)
らうて
盛唐縣
(
せいたうけん
)
の
塚原
(
つかはら
)
に
至
(
いた
)
り、
數十
(
すうじふ
)
の
塚
(
つか
)
を
發
(
あば
)
きて
金銀寶玉
(
きんぎんはうぎよく
)
を
掠取
(
かすめと
)
る。
塚
(
つか
)
の
中
(
なか
)
に、
時
(
とき
)
の
人
(
ひと
)
の
白茅冢
(
はくばうちよう
)
と
呼
(
よ
)
ぶものあり。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
朝顏
(
あさがほ
)
、
夕顏
(
ゆふがほ
)
に
續
(
つゞ
)
いて、
藤豆
(
ふぢまめ
)
、
隱元
(
いんげん
)
、なす、さゝげ、
唐
(
たう
)
もろこしの
苗
(
なへ
)
、また
胡瓜
(
きうり
)
、
糸瓜
(
へちま
)
——
令孃方
(
れいぢやうがた
)
へ
愛相
(
あいさう
)
に(お)の
字
(
じ
)
をつけて——お
南瓜
(
たうなす
)
の
苗
(
なへ
)
、……と、
砂村
(
すなむら
)
で
勢
(
せい
)
ぞろひに
及
(
およ
)
んだ、
一騎當千
(
いつきたうせん
)
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唐
(
たう
)
の
玄宗
(
げんそう
)
、
南
(
みなみ
)
の
方
(
かた
)
に
狩
(
かり
)
す。
百官
(
ひやくくわん
)
司職
(
ししよく
)
皆
(
みな
)
これに
從
(
したが
)
ふ
中
(
なか
)
に、
王積薪
(
わうせきしん
)
と
云
(
い
)
ふもの
當時
(
たうじ
)
碁
(
ご
)
の
名手
(
めいしゆ
)
なり。
同
(
おな
)
じく
扈從
(
こじう
)
して
行
(
ゆ
)
いて
蜀道
(
しよくだう
)
に
至
(
いた
)
り、
深谿
(
しんけい
)
幽谷
(
いうこく
)
の
間
(
あひだ
)
にして
一軒家
(
いつけんや
)
に
宿
(
やど
)
借
(
か
)
る。
其
(
そ
)
の
家
(
いへ
)
、
姑
(
しうと
)
と
婦
(
よめ
)
と
二人
(
ふたり
)
のみ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“唐”の解説
中国
唐(とう、Táng、618年 - 907年)は、中国の王朝。李淵が隋を滅ぼして建国した。7世紀の最盛期には中央アジアの砂漠地帯も支配する大帝国であり、中央アジアや東南アジア、北東アジア諸国(朝鮮半島や渤海、日本など)に政制・文化などの面で多大な影響を与えた。首都は長安に置かれた。
(出典:Wikipedia)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
“唐”を含む語句
唐突
唐土
唐人
唐黍
唐縮緬
唐様
大唐
唐詩
唐櫃
唐茄子
唐檜
唐船
唐鍬
唐人笛
唐物店
唐紙
唐辛
唐物屋
唐物
金唐革
...