“砂村”の読み方と例文
読み方割合
すなむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本所の病院のほうへ行って母の遺骨を引き取るから、砂村すなむらというところにあった火葬場まで見送った暗い晩のことも忘れられません。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
……つい十日ほど前、砂村すなむらで、子供が餅についた鼠とりを知らずに喰った。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この朝顏あさがほ夕顏ゆふがほつゞいて、藤豆ふぢまめ隱元いんげん、なす、さゝげ、たうもろこしのなへ、また胡瓜きうり糸瓜へちま——令孃方れいぢやうがた愛相あいさうに(お)のをつけて——お南瓜たうなすなへ、……と、砂村すなむらせいぞろひにおよんだ、一騎當千いつきたうせん
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)