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異議
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いぎ
ふりがな文庫
“
異議
(
いぎ
)” の例文
はげしく
異議
(
いぎ
)
を申したてた者は、
軍師
(
ぐんし
)
丹羽昌仙
(
にわしょうせん
)
であった。かれとは、つねに犬と
猿
(
さる
)
の仲みたいな轟又八、すぐ
眉
(
まゆ
)
をピリッとさせて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ゴルドンはこのことを一同に相談すると、だれしも
異議
(
いぎ
)
のあるべきはずがない。一同は喜びにあふれて、その他のいろいろな
規律
(
きりつ
)
をきめた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
安樂
(
あんらく
)
に暮しなん若又惡事露顯する時は互ひに命を落す
而已
(
のみ
)
なり今一
働
(
はたら
)
きなすべしと申ければ兩人は
異議
(
いぎ
)
に及ばず然ば大金
儲
(
まうけ
)
に掛らんと其
相談
(
さうだん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
で、熊岡警官はそれ以上
追究
(
ついきゅう
)
したり、また今とりつつある
上官
(
じょうかん
)
の処置に
異議
(
いぎ
)
を
挿
(
はさ
)
もうという風でもなく、事実その問答はそこで終ったのであった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これでもうだれも
異議
(
いぎ
)
を申し立てなかった。わたしたちはみんなフレームの
値打
(
ねう
)
ちを知っていた。それが植木屋にどれほどだいじなものかわかっていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
宴會客
(
えんくわいきやく
)
から
第一
(
だいいち
)
に
故障
(
こしやう
)
が
出
(
で
)
た、
藝者
(
げいしや
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
かないさきに
線香
(
せんかう
)
が
切
(
き
)
れたのである。
女中
(
ぢよちう
)
なかまが
異議
(
いぎ
)
をだして、
番頭
(
ばんとう
)
が
腕
(
うで
)
をこまぬき、かみさんが
分別
(
ふんべつ
)
した。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それはキリスト
教
(
けう
)
の
教會
(
けうくわい
)
の
附屬
(
ふぞく
)
病院
(
びやうゐん
)
なので、その
事
(
こと
)
に
就
(
つ
)
いては、
大分
(
だいぶ
)
異議
(
いぎ
)
を
持出
(
もちだ
)
した
者
(
もの
)
もあつたが、この
場合
(
ばあひ
)
一
刻
(
こく
)
も、
病人
(
びやうにん
)
を
見過
(
みすご
)
して
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
はできなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
ようござるか?
此
(
この
)
早急
(
さっきふ
)
に
異議
(
いぎ
)
はござらぬか?
業々
(
げふ/\
)
しうはすまい、ほんの
近
(
ちか
)
しい
輩
(
やから
)
一
兩名
(
りゃうめい
)
、はて、
何故
(
なぜ
)
と
被言
(
おしゃ
)
れ、
近親
(
きんしん
)
チッバルトが
殺
(
ころ
)
されて
間
(
ま
)
がないことゆゑ
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
だれも
異議
(
いぎ
)
のあるはずがありません。一同は、
射的場
(
しゃてきじょう
)
近くの野へ出て、
M大尉
(
エムたいい
)
の
射撃演習
(
しゃげきえんしゅう
)
を手伝いました。ごしょうちのとおり、銃には一本一本
違
(
ちが
)
った個性があります。
国際射的大競技
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
されば
王政維新
(
おうせいいしん
)
の後、新政府にては各国公使を大阪に
召集
(
しょうしゅう
)
し政府
革命
(
かくめい
)
の事を告げて各国の
承認
(
しょうにん
)
を求めたるに、
素
(
もと
)
より
異議
(
いぎ
)
あるべきにあらず、いずれも同意を
表
(
ひょう
)
したる中に
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
病院
(
びやうゐん
)
には一
週
(
しう
)
に二
度
(
ど
)
づつ
通
(
かよ
)
つて、
外來患者
(
ぐわいらいくわんじや
)
を
診察
(
しんさつ
)
したり、
各病室
(
かくびやうしつ
)
を
廻
(
まは
)
つたりしてゐたが、
防腐法
(
ばうふはふ
)
の
此
(
こゝ
)
では
全
(
まつた
)
く
行
(
おこな
)
はれぬこと、
呼血器
(
きふけつき
)
のことなどに
就
(
つ
)
いて、
彼
(
かれ
)
は
頗
(
すこぶ
)
る
異議
(
いぎ
)
を
有
(
も
)
つてゐたが
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
若
(
も
)
し
作
(
つ
)
くるなら
學校
(
がくかう
)
から
出
(
で
)
た
者
(
もの
)
が
作
(
つく
)
つたのでなければ、とても『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』の
一語
(
いちご
)
で
我等
(
われら
)
が
感
(
かん
)
ずるやうな
物
(
もの
)
は
出來
(
でき
)
ないぞ、
如何
(
どう
)
だろう?』と
兒玉
(
こだま
)
の
説
(
と
)
いたのに
二人
(
ふたり
)
は
異議
(
いぎ
)
なく
贊成
(
さんせい
)
し
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
暫しが
間
(
あひだ
)
預
(
あづか
)
り呉よと言けるに爰の
主個
(
あるじ
)
も此話しは
朧氣
(
おぼろげ
)
ながら聞ゐたれば
斯
(
かく
)
即座
(
そくざ
)
に
落着
(
らくちやく
)
せしを喜び
少
(
すこし
)
も
異議
(
いぎ
)
はあらずして三
個
(
にん
)
を奧の座敷へ通しぬ扨忠兵衞は和吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「きみがそういうならぼくも
異議
(
いぎ
)
はないよ。五、六人の探検隊を
組織
(
そしき
)
していってくれたまえ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
老公
(
らうこう
)
重
(
かさ
)
ねて、「これより
後
(
のち
)
は
汝等
(
なんぢら
)
一同
(
いちどう
)
杢
(
もく
)
に
從
(
したが
)
ひ
渠
(
かれ
)
が
言
(
げん
)
に
背
(
そむ
)
くこと
勿
(
なか
)
れ、
此儀
(
このぎ
)
しかと
心得
(
こゝろえ
)
よ」と
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
命
(
めい
)
なれば、いづれも
心中
(
しんちう
)
には
不平
(
ふへい
)
ながら、
異議
(
いぎ
)
を
稱
(
とな
)
ふる
次第
(
しだい
)
にあらねば
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
病院
(
びょういん
)
には一
週
(
しゅう
)
に二
度
(
ど
)
ずつ
通
(
かよ
)
って、
外来患者
(
がいらいかんじゃ
)
を
診察
(
しんさつ
)
したり、
各病室
(
かくびょうしつ
)
を
廻
(
まわ
)
ったりしていたが、
防腐法
(
ぼうふほう
)
のここでは
全
(
まった
)
く
行
(
おこな
)
われぬこと、
呼血器
(
きゅうけつき
)
のことなどに
就
(
つ
)
いて、
彼
(
かれ
)
は
頗
(
すこぶ
)
る
異議
(
いぎ
)
をもっていたが
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
天から降りてきたように
感
(
かん
)
じたが、とにかく、自分に
異議
(
いぎ
)
をいう
権利
(
けんり
)
はないので、かれのたのみをゆるすと、この美少年、
三太郎猿
(
さんたろうざる
)
ほどのあざやかさではないが、
垂木
(
たるき
)
にすがって欄の上へ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ポコちゃんは勇気をふるって、
異議
(
いぎ
)
を申したてた。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かれはこれになんの
異議
(
いぎ
)
をも
唱
(
とな
)
えなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
頼みければ
異議
(
いぎ
)
なく承知し
暫
(
しばら
)
くの内は此處の
食客
(
しよくかく
)
となりしが兵助は
外
(
ほか
)
に覺えし家業も無ければ彼の知音の
世話
(
せわ
)
にて加古川の
船守
(
ふなもり
)
となり
手馴
(
てなれ
)
ぬ
業
(
わざ
)
の
水標棹
(
みなれざを
)
もその
艱難
(
かんなん
)
云ん方なし
然
(
され
)
ど原田兵助は至て
孝心
(
かうしん
)
深
(
ふか
)
き者なれば患難を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もとより、こっちにも
異議
(
いぎ
)
はなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「もちろん
異議
(
いぎ
)
なし」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
“異議”の意味
《名詞》
異 議(いぎ)
反対の意見。
(出典:Wiktionary)
“異議”の解説
法的な「異議」
異議(いぎ)
抗議すること、反対の旨を述べること。
民法の法律用語。債権譲渡における異議なき承諾など。
訴訟法の法律用語。以下を参照。なお、弁護人若しくは検察官又は当事者若しくは訴訟代理人の公開法廷(公判又は口頭弁論)における具体的な異議を陳述する弁論活動のことを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
議
常用漢字
小4
部首:⾔
20画
“異”で始まる語句
異
異形
異様
異名
異体
異口同音
異存
異状
異見
異人