“異議(いぎ)” の例文
はげしく異議(いぎ)を申したてた者は、軍師(ぐんし)丹羽昌仙(にわしょうせん)であった。かれとは、つねに犬と猿(さる)の仲みたいな轟又八、すぐ眉(まゆ)をピリッとさせて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ゴルドンはこのことを一同に相談すると、だれしも異議(いぎ)のあるべきはずがない。一同は喜びにあふれて、その他のいろいろな規律(きりつ)をきめた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
安樂(あんらく)に暮しなん若又惡事露顯する時は互ひに命を落す而已(のみ)なり今一働(はたら)きなすべしと申ければ兩人は異議(いぎ)に及ばず然ば大金儲(まうけ)に掛らんと其相談(さうだん)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、熊岡警官はそれ以上追究(ついきゅう)したり、また今とりつつある上官(じょうかん)の処置に異議(いぎ)を挿(はさ)もうという風でもなく、事実その問答はそこで終ったのであった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これでもうだれも異議(いぎ)を申し立てなかった。わたしたちはみんなフレームの値打(ねう)ちを知っていた。それが植木屋にどれほどだいじなものかわかっていた。
宴會客(えんくわいきやく)から第一(だいいち)に故障(こしやう)が出(で)た、藝者(げいしや)の聲(こゑ)を聞(き)かないさきに線香(せんかう)が切(き)れたのである。女中(ぢよちう)なかまが異議(いぎ)をだして、番頭(ばんとう)が腕(うで)をこまぬき、かみさんが分別(ふんべつ)した。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
それはキリスト教(けう)の教會(けうくわい)の附屬(ふぞく)病院(びやうゐん)なので、その事(こと)に就(つ)いては、大分(だいぶ)異議(いぎ)を持出(もちだ)した者(もの)もあつたが、この場合(ばあひ)一刻(こく)も、病人(びやうにん)を見過(みすご)して置(お)く事(こと)はできなかつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
ようござるか? 此(この)早急(さっきふ)に異議(いぎ)はござらぬか? 業々(げふ/\)しうはすまい、ほんの近(ちか)しい輩(やから)一兩名(りゃうめい)、はて、何故(なぜ)と被言(おしゃ)れ、近親(きんしん)チッバルトが殺(ころ)されて間(ま)がないことゆゑ
だれも異議(いぎ)のあるはずがありません。一同は、射的場(しゃてきじょう)近くの野へ出て、M大尉(エムたいい)の射撃演習(しゃげきえんしゅう)を手伝いました。ごしょうちのとおり、銃には一本一本違(ちが)った個性があります。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
されば王政維新(おうせいいしん)の後、新政府にては各国公使を大阪に召集(しょうしゅう)し政府革命(かくめい)の事を告げて各国の承認(しょうにん)を求めたるに、素(もと)より異議(いぎ)あるべきにあらず、いずれも同意を表(ひょう)したる中に
病院(びやうゐん)には一週(しう)に二度(ど)づつ通(かよ)つて、外來患者(ぐわいらいくわんじや)を診察(しんさつ)したり、各病室(かくびやうしつ)を廻(まは)つたりしてゐたが、防腐法(ばうふはふ)の此(こゝ)では全(まつた)く行(おこな)はれぬこと、呼血器(きふけつき)のことなどに就(つ)いて、彼(かれ)は頗(すこぶ)る異議(いぎ)を有(も)つてゐたが
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
若(も)し作(つ)くるなら學校(がくかう)から出(で)た者(もの)が作(つく)つたのでなければ、とても『日(ひ)の出(で)を見(み)ろ』の一語(いちご)で我等(われら)が感(かん)ずるやうな物(もの)は出來(でき)ないぞ、如何(どう)だろう?』と兒玉(こだま)の説(と)いたのに二人(ふたり)は異議(いぎ)なく贊成(さんせい)し
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
暫しが間(あひだ)預(あづか)り呉よと言けるに爰の主個(あるじ)も此話しは朧氣(おぼろげ)ながら聞ゐたれば斯(かく)即座(そくざ)に落着(らくちやく)せしを喜び少(すこし)も異議(いぎ)はあらずして三個(にん)を奧の座敷へ通しぬ扨忠兵衞は和吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「きみがそういうならぼくも異議(いぎ)はないよ。五、六人の探検隊を組織(そしき)していってくれたまえ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
老公(らうこう)重(かさ)ねて、「これより後(のち)は汝等(なんぢら)一同(いちどう)杢(もく)に從(したが)ひ渠(かれ)が言(げん)に背(そむ)くこと勿(なか)れ、此儀(このぎ)しかと心得(こゝろえ)よ」と思(おも)ひも寄(よ)らぬ命(めい)なれば、いづれも心中(しんちう)には不平(ふへい)ながら、異議(いぎ)を稱(とな)ふる次第(しだい)にあらねば
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
病院(びょういん)には一週(しゅう)に二度(ど)ずつ通(かよ)って、外来患者(がいらいかんじゃ)を診察(しんさつ)したり、各病室(かくびょうしつ)を廻(まわ)ったりしていたが、防腐法(ぼうふほう)のここでは全(まった)く行(おこな)われぬこと、呼血器(きゅうけつき)のことなどに就(つ)いて、彼(かれ)は頗(すこぶ)る異議(いぎ)をもっていたが
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
天から降りてきたように感(かん)じたが、とにかく、自分に異議(いぎ)をいう権利(けんり)はないので、かれのたのみをゆるすと、この美少年、三太郎猿(さんたろうざる)ほどのあざやかさではないが、垂木(たるき)にすがって欄の上へ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ポコちゃんは勇気をふるって、異議(いぎ)を申したてた。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かれはこれになんの異議(いぎ)をも唱(とな)えなかった。
頼みければ異議(いぎ)なく承知し暫(しばら)くの内は此處の食客(しよくかく)となりしが兵助は外(ほか)に覺えし家業も無ければ彼の知音の世話(せわ)にて加古川の船守(ふなもり)となり手馴(てなれ)ぬ業(わざ)の水標棹(みなれざを)もその艱難(かんなん)云ん方なし然(され)ど原田兵助は至て孝心(かうしん)深(ふか)き者なれば患難を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もとより、こっちにも異議(いぎ)はなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もちろん異議(いぎ)なし」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)