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征伐
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せいばつ
ふりがな文庫
“
征伐
(
せいばつ
)” の例文
もっとこまったことには、天井は
鼠
(
ねずみ
)
の牧場となり、
猫
(
ねこ
)
をたびたび
征伐
(
せいばつ
)
につかわさぬかぎり、
鼠算
(
ねずみざん
)
といってたちまち繁殖してしまう。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
仲哀天皇
(
ちゅうあいてんのう
)
は、ある年、ご自身で
熊襲
(
くまそ
)
をお
征伐
(
せいばつ
)
におくだりになり、
筑前
(
ちくぜん
)
の
香椎
(
かしい
)
の宮というお宮におとどまりになっていらっしゃいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
帆村探偵というのは、理学士かなんかで、なかなか新しい探偵術をもって、科学応用の悪人を
征伐
(
せいばつ
)
してあるくという変り者だ。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すると
他
(
ほか
)
の
小猿
(
こざる
)
が「おれの
父様
(
ちやん
)
はもつと
豪
(
えら
)
いや、
鬼
(
おに
)
ヶ
島
(
しま
)
を
征伐
(
せいばつ
)
にいつたんだもの」「うそだあ、ありや
昔
(
むかし
)
の
事
(
こと
)
ぢやないか」
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
これ実に
破天荒
(
はてんこう
)
の卓識といわざるを得ず。
然
(
しか
)
れども彼の卓識も、桃太郎鬼が島
征伐
(
せいばつ
)
の
昔噺
(
むかしばなし
)
の如く、
何人
(
なんぴと
)
も
真面目
(
まじめ
)
にこれを聞くものなきぞ遺憾なる。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
大きくなって、
義家
(
よしいえ
)
はおとうさんの
頼義
(
よりよし
)
について、
奥州
(
おうしゅう
)
の
安倍貞任
(
あべのさだとう
)
、
宗任
(
むねとう
)
という
兄弟
(
きょうだい
)
の
荒
(
あら
)
えびすを
征伐
(
せいばつ
)
に行きました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
こうなると
甲
(
こう
)
・
乙
(
おつ
)
・
丙
(
へい
)
・
丁
(
てい
)
らは、まったく
自分
(
じぶん
)
らが
勝
(
か
)
ったものと
思
(
おも
)
いました。そして
家
(
うち
)
に
帰
(
かえ
)
ると四
人
(
にん
)
はそろって
太郎
(
たろう
)
を
征伐
(
せいばつ
)
するのだといって
出
(
で
)
かけました。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
余
(
よ
)
、
司馬
(
しば
)
の
兵法
(
へいはふ
)
を
讀
(
よ
)
むに、
(三六)
閎廓
(
くわうくわく
)
深遠
(
しんゑん
)
にして、
(三七)
三
代
(
だい
)
の
征伐
(
せいばつ
)
と
雖
(
いへど
)
も、
未
(
いま
)
だ
其義
(
そのぎ
)
を
竟
(
つく
)
す※
能
(
あた
)
はず、
其文
(
そのぶん
)
の
如
(
ごと
)
きは、
亦
(
また
)
(三八)
少
(
すこ
)
しく
襃
(
はう
)
せり。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
朝鮮
征伐
(
せいばつ
)
の時の
俘虜
(
ふりょ
)
の男女千三百四十余人も、江戸からの
沙汰
(
さた
)
で、いっしょに舟に乗せて
還
(
かえ
)
された。
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
わたしはいつでもアフリカから、百万の黒ん坊の
騎兵
(
きへい
)
と一しょに、あなた方の敵を
征伐
(
せいばつ
)
に行きます。
三つの宝
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
征伐
(
せいばつ
)
あられしも
悉々
(
こと/″\
)
く此八幡宮の
神力
(
しんりき
)
に因所なれば
實
(
じつ
)
に有難き
御神
(
おんかみ
)
なり然ば
末代
(
まつだい
)
に至る迄此御神を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ちかく
出師
(
すいし
)
せんとする
柴田
(
しばた
)
がたの滝川
征伐
(
せいばつ
)
、その兵を
糾合
(
きゅうごう
)
する
諸大名
(
しょだいみょう
)
への
檄文
(
げきぶん
)
であるらしい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どこの国でも、政府は、科学者をよびあつめ、軍の参謀部と連絡して、宇宙怪人
征伐
(
せいばつ
)
のてだてを、しんけんに相談しました。そして、このことで、国際会議がひらかれるうわささえありました。
宇宙怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「ハハハハ、山ねこをとってきて、ねずみ
征伐
(
せいばつ
)
をやろうって寸法なんだ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
幾年
(
いくとせ
)
かに
跨
(
またが
)
る
賊徒
(
ぞくと
)
征伐
(
せいばつ
)
の
軍
(
いくさ
)
の
旅路
(
たびじ
)
に、さながら
影
(
かげ
)
の
形
(
かたち
)
に
伴
(
ともな
)
う
如
(
ごと
)
く、ただの一
日
(
にち
)
として
脊
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
のお
側
(
そば
)
を
離
(
はな
)
れなかった
弟橘姫
(
おとたちばなひめ
)
の
涙
(
なみだ
)
ぐましい
犠牲
(
ぎせい
)
の
生活
(
せいかつ
)
は、
実
(
じつ
)
にその
時
(
とき
)
を
境界
(
さかい
)
として
始
(
はじ
)
められたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
筑後
(
ちくご
)
には
昔
(
むかし
)
繼體天皇
(
けいたいてんのう
)
の
御時
(
おんとき
)
、
磐井
(
いはゐ
)
といふ
強
(
つよ
)
い
人
(
ひと
)
がをつて、
朝鮮
(
ちようせん
)
の
新羅
(
しらぎ
)
の
國
(
くに
)
と
同盟
(
どうめい
)
して、
天皇
(
てんのう
)
の
命
(
めい
)
に
背
(
そむ
)
いたので、とう/\
征伐
(
せいばつ
)
されてしまひましたが、この
人
(
ひと
)
は
生
(
い
)
きてゐる
時分
(
じぶん
)
から、
石
(
いし
)
でお
墓
(
はか
)
を
作
(
つく
)
り
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
征伐
(
せいばつ
)
の
義
(
ぎ
)
を
言上
(
ごんしやう
)
しければ、
王鬼
(
わうおに
)
火※
(
ほのほ
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
お
社
(
やしろ
)
をお作りになって、今度のご
征伐
(
せいばつ
)
についていちいちお
指図
(
さしず
)
をしてくださった、
底筒男命
(
そこつつおのみこと
)
以下三人の神さまを、この国の
氏神
(
うじがみ
)
さまにお
祀
(
まつ
)
りになった後
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
桃から生れた
桃太郎
(
ももたろう
)
は
鬼
(
おに
)
が
島
(
しま
)
の
征伐
(
せいばつ
)
を思い立った。思い立った
訣
(
わけ
)
はなぜかというと、彼はお爺さんやお婆さんのように、山だの川だの畑だのへ仕事に出るのがいやだったせいである。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「それは、
悪
(
わる
)
いやつらです。
私
(
わたし
)
が、
征伐
(
せいばつ
)
をしてあげます。あなたは、そのかわり、しばらく
窮屈
(
きゅうくつ
)
な
思
(
おも
)
いをしなくてはなりません。」と、
命令
(
めいれい
)
するようにいって、くもは、ろくろく
花
(
はな
)
の
返答
(
へんとう
)
も
気
(
き
)
かずに
くもと草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
郎
(
らう
)
征伐
(
せいばつ
)
のよしを
聞及
(
きゝおよ
)
び、
願
(
ねが
)
はくは
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
命が諸方を
征伐
(
せいばつ
)
しておまわりになる間は、
七拳脛
(
ななつかはぎ
)
という者が、いつもご料理番としてお供について行きました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
あれ
日本
(
につぽん
)
を
征伐
(
せいばつ
)
し、
桃太郎奴
(
もゝたらうめ
)
が
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“征伐”の解説
征伐(せいばつ、conquest または subjugation)とは、反乱を起こした勢力を鎮圧したり、反社会的な犯罪集団・賊などを、武力で処罰(懲罰)したりすることをいう。実際にはプロパガンダ(政治宣伝)として、公権力を背景とし、政治的に敵対する勢力に対して武力行使(攻撃・侵攻・侵略)をしかけるときに使われることが多い。対象は敵国や異民族の場合もある。「征服」に比べて「政敵・及び政府の敵を懲らしめる」という意味合いが強い。
(出典:Wikipedia)
征
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
伐
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“征”で始まる語句
征矢
征
征服
征夷
征旅
征箭
征夷大将軍
征途
征御
征清