外國ぐわいこく)” の例文
新字:外国
日本人にほんじん固有こゆう風習ふうしふてゝ外國ぐわいこく慣習くわんしふにならうは如何いかにも外國ぐわいこくたいして柔順過じうじゆんすぎるといふ怪訝けげんかんおこさしむるにぎぬとおもふ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
ぼく不幸ふかうにして外國ぐわいこく留學りうがくすることも出來できず、大學だいがくはひることも出來できず、ですからぼく教育けういく所謂いはゆる教育けういくなるものは不完全ふくわんぜんなものでしよう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかるに金解禁きんかいきん出來できれば、爲替相場かはせさうばほとんど一てい不動ふどうのものになつて外國ぐわいこく金利きんり内地ないち金利きんりうごきのために、多少たせううごきはあるが
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
とうさんがとほ外國ぐわいこくはうからかへつたとき太郎たらう次郎じらうへの土産話みやげばなしにとおもひまして、いろ/\なたびのおはなしをまとめたのが、とうさんの『をさなきものに』でした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さうしてちながら、外國ぐわいこくや、露西亞ロシヤ新聞しんぶん雜誌ざつしいてあるめづらしいこと現今げんこん恁云かうい思想しさう潮流てうりうみとめられるとかとはなしすゝめたが、イワン、デミトリチはすこぶ注意ちゆういしていてゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
貴方あなたはな、とそれ、かつる。あのまぶたくれなゐふものが、あたかもこれへる芙蓉ふようごとしさ。自慢じまんぢやないが、外國ぐわいこくにもたぐひあるまい。新婚當時しんこんたうじ含羞はにかんだ色合いろあひあたらしく拜見はいけんなどもおやすくないやつ
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此邊このへんことは、本國ほんごくでもひと風評うわさのぼり、きみにも幾分いくぶん御想像ごさうぞういたらうが、はたして如何いかなる發明はつめいであるかは、其物そのものまつた竣成しゆんせいするまでは、たれつてものはない、わたくし外國ぐわいこく軍事探偵ぐんじたんてい
たなばたさまのおまつりかざたけは、あれは外國ぐわいこく田舍家ゐなかやかざるといふクリスマスのにもくらべてたいやうなものです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しからばだいあん外國ぐわいこく日本にほんかねりることが出來できるかとふと、遺憾ゐかんながら外國ぐわいこくではかねりることが出來できない。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
ふね塲合ばあひには、それをもつ輕氣球けいきゝゆう運命うんめいぼくし、みづから天運てんうんつきあきらめて、其時そのとき最後さいご手段しゆだんすなは海賊船かいぞくせんとか其他そのた強暴きようぼうなる外國ぐわいこく軍艦等ぐんかんとうに、海底戰鬪艇かいていせんとうてい秘密ひみつさとられぬがため
日本にほん固有こいう地名ちめい外國ぐわいこくになぞらへてぶことも國辱こくじよくである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
これたいする對策たいさく如何いかんふと、海外かいぐわいかねりて在外資金ざいぐわいしきん補充ほじうはかるか、外國ぐわいこくからものへらす、すなは輸入超過ゆにふてうくわへらすか二つに一つしかないのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)