“しんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
深更40.5%
信仰20.3%
進行6.8%
侵寇2.7%
新興2.7%
新香2.7%
深厚2.7%
秦腔2.7%
親狎2.7%
進貢2.7%
(他:10)13.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めずらしく暖い夜で、町並は霧にかくれていた。もはや深更しんこうのこととて行人の足音も聞えず、自動車の警笛の響さえない。
その夜、私たちは宿で少し酒を飲み、深更しんこうまで談笑し、月下の松島を眺める事を忘れてしまったほどであったのである。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
不可聞の魔語人間の耳朶を穿てり、信仰しんこうなきのひと自立じりつなきのひと寛裕かんゆうなきのひと
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
まれわるという信仰しんこうが、どれほど味気あじけない生活せいかつ活気かっきをつけたかしれません。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
今後こんごおいてもやはり其先頭そのせんとうつて進行しんこうすることが出來できるであらうとしんじてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
時間じかん順序じゅんじょといい、仕事しごと進行しんこうといい、いかにも機械的きかいてきである。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
尚、不幸中の幸ともいうべきは、地球外よりの侵寇しんこうがこの天災のために終熄したことだ。
予報省告示 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「孔明ふたたび侵寇しんこうす。蜀の大軍無慮数十万。いそぎ防戦のお手配あれ」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その話でわかるように、男は、新興しんこうミマツ曲馬団の新団長黒川であり、また女は、花形はながたの房枝であった。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
小さな新興しんこうの港だ。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
老人は新香しんこうをちょきちょき切っていた。彼はちょっと手が放せないので、背後うしろり返るようにして云った。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
『ワン新香しんこう、おうらい!』
よりてここに本官は戦死認定通知書を送付そうふし、その忠烈ちゅうれつに対し深厚しんこうなる敬意をひょうするものなり。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
妾が良人の深厚しんこうなる愛は、かつて少しも衰えざりし、彼は妾と同棲せるがために数万すまんの財を棄つること
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
のみならず彼女が何分かの後、胡弓と笛とに合わせながら、秦腔しんこうの唄をうたい出した時には、その声と共にほとばしる力も、確に群妓を圧していた。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
波多野君は僕の為に「梆子ぼうし秦腔しんこうと言うやつでね。」などと深切に説明してくるれど、畢竟馬の耳に念仏なりしは我ながら哀れなりと言わざるべからず。
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ひょっとしたら、私の郷里の近くから来た生徒かも知れぬ、と私はいよいよこの歌の大天才に対して親狎しんこうの情をいだき、
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
八十八夜を記念しようという、なんの意味もない決心を笑いながら固めて、二人、浅草へ呑みに出かけることになったのであるが、その夜、私はいっそく飛びに馬場へ離れがたない親狎しんこうの念を抱くにいたった。
ダス・ゲマイネ (新字新仮名) / 太宰治(著)
又同時タメルラン軍営につかえしバワリヤ人シルトベルゲル(T. Schiltberger)記す、支那帝使進貢しんこうを求む、タメルラン怒って曰く、われまた進貢せざらん、貢を求めば帝みずからきたれと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
延喜式えんぎしき』の典薬寮式に、大和やまと近江おうみ等より進貢しんこうした年料の雑薬にもこの名が見え、その他この前後に世に出たいくつかの文献には、いずれも同じ文字のみが使われていて、主たる用途は薬もしくは呪法じゅほうであったが、なお稀々まれまれにはこれを食餌しょくじきょうすることもあった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
両青年は蘭軒の子信厚しんこう、棭斎の子懐之で、懐之は主人信厚を助けて客をもてなしたことであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
名は信厚しんこうあざな朴甫ぼくほとなつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
したがつこゝ堅實けんじつなる基礎きそ出來でき以上いじやう基礎きそうへつて今後こんごおほい日本にほん産業さんげふ振興しんこう
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
これでわしももう十年若いとね、およばねえまでも一つ口説くどいて見るんだが、ははははは——コラッ! 新公しんこう! てめえなんだってそうポカンと口を開けてお艶さんを見ているんだ? ソラよだれが垂れるじゃアねえかッ、この頓痴奇とんちきめッ! うぬみてえな野郎がいるから、どこへ行ってもお艶さんが苦労をするんだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
晋侯しんこうの夢に大厲たいれい被髪地ひはつちに及ぶ。胸をって踊って曰く、『余が孫を殺す不義なり。余、天に請うことを得たり』と。大門および寝門をやぶって入る。公おそれて室に入る。また戸をやぶる。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
楚王が陳を討破って後に夏姫かきれんとした時、申公しんこう巫臣ふしんいさめた、「色を貪るを淫と為す、淫を大罰と為す」と云ったのを思い出して
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
酒中しゅちゅう神効しんこうあり。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
惜しいことには水がたかく、岩は半没して、その神工しんこう斧鉞ふえつの跡も十分には見るを得ないが、まさに蘇川そせん峡の最勝であろう。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
秋濤の宅は神港しんこう倶楽部くらぶの近くにあつた。
以上は抽斎の手記した文について、その心術身行しんこうってきたる所を求めたものである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「聖人の道と事々ことごとしくへども、前に云へる如く、六経を読破したる上にては、論語、老子の二書にて事足るなり。其中にも過猶不及すぎたるはなおおよばざるがごとし身行しんこうの要とし、無為不言ぶいふげんを心術のおきてとなす。此二書をさへく守ればすむ事なり」というのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ていのこつてけでは、一千海里かいり以上いじやう進航しんこうするにらぬほど