信厚しんこう)” の例文
両青年は蘭軒の子信厚しんこう、棭斎の子懐之で、懐之は主人信厚を助けて客をもてなしたことであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
蘭軒が茶山とお茶の水で月を看た後九日にして、八月二十五日に蘭軒の嫡子榛軒しんけんが生れた。小字をさなゝ棠助たうすけである。後良安、一安、長安と改めた。名は信厚しんこうあざな朴甫ぼくほとなつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)