“妲己”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だっき75.0%
だつき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現朝廷の妲己だっきである。いつかは女奏にょそうなんに会おう。そのとき、腹をたてて弓をひけば、自分もまた道誉の無節操と似た者となるしかない。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しょう妲己だっきのために騒動がもちあがった。しゅう褒姒ほうじのために破壊された? 秦……公然歴史に出ていないが、女のために秦は破壊されたといっても大して間違いはあるまい。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
六朝仏りくてうぶつ印度仏ぐらゐでは済度されない故、夏殷周の頃の大古物、妲己だつきの金盥に狐の毛が三本着いてゐるのだの、伊尹いゐんの使つた料理鍋
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
また金持はとかくに金が余って気の毒な運命にとらえられてるものだから、六朝仏りくちょうぶつ印度仏いんどぶつぐらいでは済度とくどされない故、夏殷周かいんしゅうの頃の大古物、妲己だつき金盥かなだらいに狐の毛が三本着いているのだの
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)