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電信柱
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でんしんばしら
ふりがな文庫
“
電信柱
(
でんしんばしら
)” の例文
こらこら、それはここへ持って来て、お前たちは外へ行って遊んで来い。外に行けば、
電信柱
(
でんしんばしら
)
でも何でも遊ぶものはいくらでもあるに
おじいさんのランプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「こりゃ
不思議
(
ふしぎ
)
だ、あんな
町
(
まち
)
の
真
(
ま
)
ん
中
(
なか
)
に
電信柱
(
でんしんばしら
)
が一
本
(
ぽん
)
立
(
た
)
っている。そして、あの
屋根
(
やね
)
にいる
男
(
おとこ
)
が、しきりと
泣
(
な
)
きながら
拝
(
おが
)
んでいる。」
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
シグナルつきの
電信柱
(
でんしんばしら
)
が、いつかでたらめの歌をやめて、頭の上のはりがねの
槍
(
やり
)
をぴんと立てながら
眼
(
め
)
をパチパチさせていました。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そうして、町の中に、こんなに
電信柱
(
でんしんばしら
)
やなにかが立たなかった
時分
(
じぶん
)
には、東京でも、どんなに大きな
凧
(
たこ
)
を上げたかを話したりして
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
電信柱
(
でんしんばしら
)
があるごとに、その
根元
(
ねもと
)
へおしっこをかけたり、ほかの犬の姿をみつけると遠くからにらめていたり、ちっともおちついていないのです。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
電信柱
(
でんしんばしら
)
に燃えついた。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「おい。
本線
(
ほんせん
)
シグナルつきの
電信柱
(
でんしんばしら
)
、おまえの
叔父
(
おじ
)
の
鉄道長
(
てつどうちょう
)
に早くそう
言
(
い
)
って、あの二人はいっしょにしてやった方がよかろうぜ」
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
電信柱
(
でんしんばしら
)
が
往来
(
おうらい
)
に
沿
(
そ
)
って、あちらまで
遠
(
とお
)
くつづいていました。そして、その
先
(
さき
)
は、
青
(
あお
)
い、
青
(
あお
)
い、
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
に
見
(
み
)
えなくなっていました。
長ぐつの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
本線
(
ほんせん
)
シグナルつきの
電信柱
(
でんしんばしら
)
は、
物
(
もの
)
を言おうとしたのでしたが、もうあんまり気が立ってしまってパチパチパチパチ
鳴
(
な
)
るだけでした。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
電信柱
(
でんしんばしら
)
はいうに、
昼間
(
ひるま
)
は
人通
(
ひとどお
)
りがしげくて、
俺
(
おれ
)
みたいな
大
(
おお
)
きなものが
歩
(
ある
)
けないから、いまごろいつも
散歩
(
さんぽ
)
するのに
定
(
き
)
めている、と
答
(
こた
)
えた。
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
父親
(
ちちおや
)
が、
街道
(
かいどう
)
を
歩
(
ある
)
いていますと、
電信柱
(
でんしんばしら
)
の
付近
(
ふきん
)
に
鳴
(
な
)
いているつばめは、「いま、お
帰
(
かえ
)
りですか。」と、いうように
聞
(
き
)
こえました。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
は、ふたたび
高
(
たか
)
らかに、
口笛
(
くちぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
き
鳴
(
な
)
らしました。すると、
赤
(
あか
)
い
鳥
(
とり
)
は、すぐみんなの
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
の
電信柱
(
でんしんばしら
)
にきて
止
(
と
)
まりました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、この
化
(
ば
)
け
物
(
もの
)
には、
幾本
(
いくほん
)
も
手
(
て
)
や
足
(
あし
)
があって、それがへびのように、
電信柱
(
でんしんばしら
)
や
街灯
(
がいとう
)
の
柱
(
はしら
)
に、まきついて、つめから
血
(
ち
)
がしたたっている。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
電信柱
(
でんしんばしら
)
さん、
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
はみんなきらいでも、おまえさんは
好
(
す
)
きだ。これからいっしょに
散歩
(
さんぽ
)
しよう。」といって、
二人
(
ふたり
)
はともに
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
した。
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
木
(
き
)
から
飛
(
と
)
びたつと、はるかあちらへ
飛
(
と
)
んでゆきました。そして、
街道
(
かいどう
)
にあった、一
本
(
ぽん
)
の
電信柱
(
でんしんばしら
)
にきて
止
(
と
)
まったのです。
小鳥と兄妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつであったか、
電信柱
(
でんしんばしら
)
が、なんでも
自分
(
じぶん
)
に
聞
(
き
)
けば、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のことで、
知
(
し
)
らないものはないといった、そのことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
したからでした。
小鳥と兄妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかも、その
窓
(
まど
)
からは、これまで
見
(
み
)
られなかった
森
(
もり
)
や、
電信柱
(
でんしんばしら
)
や、
遠
(
とお
)
くの
高
(
たか
)
い
煙突
(
えんとつ
)
までが、さながら、
油絵
(
あぶらえ
)
を
見
(
み
)
るように
目
(
め
)
にうつったのです。
時計と窓の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
前
(
まえ
)
この
地方
(
ちほう
)
に、
稀有
(
けう
)
な
暴風
(
ぼうふう
)
が
襲
(
おそ
)
ったことがあります。そのときは、
電信柱
(
でんしんばしら
)
をかたっぱしから
吹
(
ふ
)
き
倒
(
たお
)
してしまいました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
人
(
にん
)
は、うす
暗
(
ぐら
)
い、
建物
(
たてもの
)
の
壁
(
かべ
)
にそって
歩
(
ある
)
いていました。そこの
電信柱
(
でんしんばしら
)
の
下
(
した
)
にも、
長
(
なが
)
い
機械
(
きかい
)
のねているように、
大
(
おお
)
きな
鉄管
(
てっかん
)
が
転
(
ころ
)
がっていたのです。
石段に鉄管
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
電信柱
(
でんしんばしら
)
は、
頭
(
あたま
)
に、いままでかぶったこともない
帽子
(
ぼうし
)
をかぶされて
迷惑
(
めいわく
)
しました。かれ
自身
(
じしん
)
には、
手
(
て
)
がないから、それを
取
(
と
)
りはらうことができなかった。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「さあ、ひとつやってみましょう。」と、
風
(
かぜ
)
は、
答
(
こた
)
えて、
電信柱
(
でんしんばしら
)
にかぶさっている
帽子
(
ぼうし
)
を
吹
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばそうとしました。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雲
(
くも
)
の
切
(
き
)
れめから、すごい
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
が、きらきらと
輝
(
かがや
)
いている。
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
に
霜
(
しも
)
は、
電信柱
(
でんしんばしら
)
に、
屋根
(
やね
)
の
上
(
うえ
)
に
降
(
ふ
)
っている。
寒
(
さむ
)
い
北風
(
きたかぜ
)
が、あのように
音
(
おと
)
をたててゆく。
少女がこなかったら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
青
(
あお
)
く
晴
(
は
)
れた、
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
で、
電信柱
(
でんしんばしら
)
は
居眠
(
いねむ
)
りをしていました。その
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まると、
小鳥
(
ことり
)
は、
黒
(
くろ
)
いくちばしでコツ、コツとつついて、
彼
(
かれ
)
の
眠
(
ねむ
)
りをさました。
小鳥と兄妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
光
(
ひか
)
る
目
(
め
)
で
下界
(
げかい
)
を
見
(
み
)
おろしながら
飛
(
と
)
んでゆくうちに、わしは
電信柱
(
でんしんばしら
)
のかぶっている
帽子
(
ぼうし
)
を
見
(
み
)
つけて、つーうと
降
(
お
)
りると、それをさらっていってしまったのです。
頭をはなれた帽子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、
北
(
きた
)
の
青
(
あお
)
い
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
んだり、
電信柱
(
でんしんばしら
)
の
上
(
うえ
)
にとまって、さえずっていましたつばめたちは、
秋風
(
あきかぜ
)
がそよそよと
吹
(
ふ
)
いて、
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
が
色
(
いろ
)
づくころになると、もはや
赤い船とつばめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おまえは、
毎日
(
まいにち
)
、
出歩
(
である
)
くことが
好
(
す
)
きだから、この
村
(
むら
)
はずれから十
里
(
り
)
あちらの
町
(
まち
)
に
出
(
で
)
るまで、
電信柱
(
でんしんばしら
)
の
数
(
かず
)
が
幾本
(
いくほん
)
あるか、かぞえてみれ。それを
当
(
あ
)
てたら
財産
(
ざいさん
)
を
分
(
わ
)
けてやる。
星と柱を数えたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのとき、だれか、
小石
(
こいし
)
を
拾
(
ひろ
)
って、
電信柱
(
でんしんばしら
)
の
頂
(
いただき
)
に
止
(
と
)
まっている
赤
(
あか
)
い
鳥
(
とり
)
を
目
(
め
)
がけて、
投
(
な
)
げました。
赤
(
あか
)
い
鳥
(
とり
)
は
驚
(
おどろ
)
いて、
雲
(
くも
)
をかすめて、ふたたび
夕空
(
ゆうぞら
)
を
先刻
(
さっき
)
きた
方
(
ほう
)
へと、
飛
(
と
)
んでいってしまいました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
弟
(
おとうと
)
は、
電信柱
(
でんしんばしら
)
を一
本
(
ぽん
)
ずつ
数
(
かぞ
)
えてゆきました。
星と柱を数えたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“電信柱”の意味
《名詞》
電話線をはるための柱。電柱。
痩身で身長が高い者をからかう語。
(出典:Wiktionary)
電
常用漢字
小2
部首:⾬
13画
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
柱
常用漢字
小3
部首:⽊
9画
“電信”で始まる語句
電信
電信符号