えい)” の例文
「じゃ、つれていってやらないよ。」と、えいちゃんは、いいました。りょうちゃんは、してしまいました。そのとき、おかあさんが
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは見る見る売り切れとなって、全国の少年はこの日記を読まないことを恥とした。日記はふつどくえいにち、の各国語にやくされた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
独逸ドイツ仏蘭西フランスをかたみにめ合ふ事のみ致し、えいは大国の風ありとのみをよき事にして話より何時いつも遠ざけられさふらふも、こはこのちさき一室のみの事にて
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ルオフ・メリコフ——三十二歳、白系韃靼人はくけいだったんじん。ギリシャ正教徒せいきょうと。前近衛このえ中隊長。えいどくふつ西せいの各国語に通じ、少しくビルマ語をも解す。兄はビルマ在住の貿易商。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
えいせいで、シイ・テツサア四・五鏡玉レンズ、千百六十分の一べうまでくシヤツタア付の、手ふだかたレフレツクス、しろようとしてはほとんどこの上ないものといつて差支さしつかへないのだが
大體だい/\おいてその大部分だいぶぶん太古たいこより傳來でんらいせる日本固有にほんこいう言語げんごおよ漢語かんごをそのまゝれたもの、またはこれを日本化にほんくわしたもので、一西洋各國せいやうかくこくたとへばえいふつどく西せい
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
仁愛の基礎の上にその国是こくぜを定めんか、或はえいのウイリヤム、ペンを学び、荒蕪こうぶを開き蛮民と和し、純然たる君子国を深森広野の中に建立けんりつせんか、或はべいのピーボデーを学び
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
大会へ招待されたのは、当の仏国ふつこくのほかに、えいどく西スペインにちの六ヵ国でした。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「独本土上陸作戦、それはえい本土上陸作戦の誤植ごしょく——いや誤言ごごんではないか」
おりんは聞えない振りをして、その薄暗い奥の方から、円くつくねてある紅いえいネルのたばおよそ五つ六つ取り出すと、それを両手に抱えながら勝手口へ運んで行って、洗濯バケツの中へ入れた。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お砂糖と申せば西洋料理でお砂糖一斤にメリケン粉一斤というと粉も百二十お砂糖も百二十目即ちえい一斤です。たとえばジャムを煮る時菓物くだもの一斤に砂糖一斤といいますのは双方とも百二十目の事です。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
仁杉えいさんは多喜の子で、其妻は常庵の女歌である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
えいちゃんは、どうしようかとかんがえましたが、とうとう、財布さいふからっぽにして、大事だいじな一せん銅貨どうかをやってしまいました。そのとき
一銭銅貨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
前日予選が行なわれましたが、ふつえい各三人、どく二人ふたり西スペインにち一人ひとりが選にはいっただけでありました。この予選にはいった十三人が、翌日よくじつ晴れの競技を行なうことになったのであります。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
えいふつ両国は中立を宣言す」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、えいちゃんは、いまのからると、大形おおがたな、そして、ずれのした、一せん銅貨どうか裏表うらおもてかえしながら、さもなつかしそうにながめていました。
一銭銅貨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、ちょうど、えいちゃんのうえにいさんが、いたずらざかりであって、このはさみで、ボールがみったり、またたけなどをったりしたのです。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどその時分じぶん、いちばんちいさいえいちゃんが学校がっこうがりました。そして学校がっこう手工しゅこうにはさみがいることになりました。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
はさみはまた筆入ふでいれのなかにいれられて、そのえいちゃんのおともをすることになりました。おうちひとはこのはさみならとみんな安心あんしんしていました。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこうからかえると、えいちゃんは、おかあさんから、八せんおあしをいただいて、たこをいにいきました。十せんすと、とても、いいのがえるのです。
一銭銅貨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どっちへいった? 卑怯ひきょうのやつだ! ぼくが、かえしてきてあげるよ。」といって、えいちゃんは、しました。
友だちどうし (新字新仮名) / 小川未明(著)
きょうも、また、りょうちゃんは、あにえいちゃんに、りにつれていってくれと、かんばかりにしてたのんでいました。
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
えいちゃんは、つよいから、けんかをしたって、けはしないね。」と、しょうちゃんが、心配しんぱいしながら、いいました。
友だちどうし (新字新仮名) / 小川未明(著)
「やだ、おまえ一人ひとりでゆけばいいだろう。だれかおともだちをさそって……。」と、えいちゃんは、いっていました。
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
しんちゃん、だめじゃないか、こんどぼくがうまく命中めいちゅうしてみせるよ。」と、えいちゃんが、いいました。
真坊と和尚さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どうしたの?」と、えいちゃんは、ききました。二人ふたりは、少年しょうねんはなしをしました。すると
友だちどうし (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さあ、えいちゃん、うまくおてよ。」と、ほかの子供こどもたちは、えいちゃんをはげましました。えいちゃんはいしにぎって、足音あしおとをしのんで境内けいだいはいってゆきました。そして、うえいしげました。
真坊と和尚さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこへ、えいちゃん、まことさん、としちゃんたちがあつまってきました。
夏の晩方あった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、それがいいね。」と、えいちゃんが、同意どういしました。
真坊と和尚さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
えいちゃんは、不思議ふしぎそうに、おじさんのかおました。
夏の晩方あった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)