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まつばら
ふりがな文庫
“
松原
(
まつばら
)” の例文
後でその説明を聞いたら、
三保
(
みほ
)
の
松原
(
まつばら
)
だの
天女
(
てんにょ
)
の
羽衣
(
はごろも
)
だのが出て来る所は
嫌
(
きら
)
いだと云うのです。兄さんは妙な頭をもった人に
違
(
ちがい
)
ありません。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
肉体の
生命
(
せいめい
)
が
奇蹟的
(
きせきてき
)
に
無事
(
ぶじ
)
だったかわりに、あの少年の
精神
(
せいしん
)
に
狂気
(
きょうき
)
が
与
(
あた
)
えられたのではないか? 少女たちは
虹
(
にじ
)
の
松原
(
まつばら
)
からめいめいの
都
(
みやこ
)
へ帰った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうど、いまから二千
年
(
ねん
)
ばかり
前
(
まえ
)
のことでありました。
三保
(
みほ
)
の
松原
(
まつばら
)
の
近
(
ちか
)
くに、
一人
(
ひとり
)
の
若
(
わか
)
い
舟乗
(
ふなの
)
りがすんでいました。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
歩
(
ある
)
いた
道程
(
みちのり
)
は一
里
(
り
)
あまりでございましょうか、やがて一つの
奥深
(
おくふか
)
い
入江
(
いりえ
)
を
𢌞
(
まわ
)
り、二つ三つ
松原
(
まつばら
)
をくぐりますと、そこは
欝葱
(
うっそう
)
たる
森蔭
(
もりかげ
)
の
小
(
こ
)
じんまりとせる
別天地
(
べってんち
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
未明に鉄舟寺を辞すると、まず
竜華寺
(
りゅうげじ
)
の日の出の
富士
(
ふじ
)
を
仰
(
あお
)
ぎ、
三保
(
みほ
)
の
松原
(
まつばら
)
で海気を吸い、清水駅から汽車で
御殿場
(
ごてんば
)
に出て、富士の
裾野
(
すその
)
を山中
湖畔
(
こはん
)
までバスを走らせた。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
三十日
(
さんじふにち
)
夜
(
よ
)
、
相州
(
さうしう
)
酒匂
(
さかは
)
松濤園
(
しようたうゑん
)
に
一泊
(
いつぱく
)
、
間近
(
まぢか
)
に
富士
(
ふじ
)
を
望
(
のぞ
)
み
松原
(
まつばら
)
に
寄
(
よ
)
する
夕波
(
ゆふなみ
)
の
趣
(
おもむき
)
佳
(
よ
)
し。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
松原
(
まつばら
)
どのでございますか」
夜明けの辻
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
洲本
(
すもと
)
松原
(
まつばら
)
中絶えて
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
三保
(
みほ
)
の
松原
(
まつばら
)
漁夫
(
いさりを
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
松原
(
まつばら
)
の
中
(
なか
)
は、しんとして、ときどき、
小鳥
(
ことり
)
の
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
が
聞
(
き
)
こえるくらいのもので、あたりを
見
(
み
)
まわしても、まったく
人
(
ひと
)
のいるような
気
(
き
)
はしませんでした。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
興津
(
おきつ
)
あたりで
泊
(
とま
)
つて、
清見寺
(
せいけんじ
)
や
三保
(
みほ
)
の
松原
(
まつばら
)
や、
久能山
(
くのうざん
)
でも
見
(
み
)
ながら
緩
(
ゆつ
)
くり
遊
(
あそ
)
んで
行
(
い
)
かうと
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いつか、
虹
(
にじ
)
の
松原
(
まつばら
)
で、
竹童
(
ちくどう
)
さまとお
別
(
わか
)
れしてのち、
里
(
さと
)
にかえって
散
(
ち
)
りぢりになっていましたが、かねてのやくそく、わたくしたちの心のちかい、こよい
外濠
(
そとぼり
)
にあつまりました」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
泣
(
な
)
くのが、
身體
(
からだ
)
が
縁側
(
えんがは
)
へ
橋
(
はし
)
に
反
(
そ
)
つて、
其
(
そ
)
のまゝ
納戸
(
なんど
)
の
絲車
(
いとぐるま
)
の
上
(
うへ
)
へ、
眞綿
(
まわた
)
を
挫
(
ひしや
)
いだやうに
捻倒
(
ねぢたふ
)
されたのを、
松原
(
まつばら
)
から
伸上
(
のびあが
)
つて、
菜畠越
(
なばたけごし
)
に、
遠
(
とほ
)
くで
見
(
み
)
て、
舌
(
した
)
を
吐
(
は
)
いて、
霞
(
かすみ
)
がくれの
鼻唄
(
はなうた
)
で
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
白
(
しら
)
ら
松原
(
まつばら
)
小貝濱
(
こがひはま
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
「この
松原
(
まつばら
)
の
奥
(
おく
)
にもお
家
(
うち
)
がありますか?」といって、
薬売
(
くすりう
)
りの
少年
(
しょうねん
)
は、たずねたのです。
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
は、
両手
(
りょうて
)
についた
砂
(
すな
)
をはらって、
少年
(
しょうねん
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さては、
小太郎山
(
こたろうざん
)
から
手当
(
てあて
)
されて、
甲府
(
こうふ
)
の
城下
(
じょうか
)
にはいるまえ、
虹
(
にじ
)
の
松原
(
まつばら
)
で
礼
(
れい
)
もいわず
置
(
お
)
きずてにして自分は
馳
(
か
)
けだしてしまった、あの、
優雅
(
ゆうが
)
にして
機敏
(
きびん
)
な少女の
工匠
(
たくみ
)
たちであったか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
靜岡
(
しづをか
)
から、すぐに
江尻
(
えじり
)
へ
引返
(
ひきかへ
)
して、
三保
(
みほ
)
の
松原
(
まつばら
)
へ
飛込
(
とびこ
)
んで、
天人
(
てんにん
)
に
見參
(
けんざん
)
し、きものを
欲
(
ほ
)
しがる
連
(
つれ
)
の
女
(
をんな
)
に、
羽衣
(
はごろも
)
、
瓔珞
(
えうらく
)
を
拜
(
をが
)
ませて、
小濱
(
こはま
)
や
金紗
(
きんしや
)
のだらしなさを
思知
(
おもひし
)
らさう、ついでに
萬葉
(
まんえふ
)
の
印
(
いん
)
を
結
(
むす
)
んで
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
天女
(
てんにょ
)
は、それが、こうしてわざわいを
招
(
まね
)
くとも
知
(
し
)
らず、
袂
(
たもと
)
をひるがえすと、さっさとくじゃくの
舞
(
ま
)
うように、
人間
(
にんげん
)
のいぬのを
幸
(
さいわ
)
いに、
松原
(
まつばら
)
へ
降
(
お
)
りたのであります。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、その
暗
(
くら
)
い
宿
(
やど
)
を
立
(
た
)
って、また
松原
(
まつばら
)
の
中
(
なか
)
の
小路
(
こうじ
)
を
歩
(
ある
)
いて、つぎの
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
へと
二人
(
ふたり
)
はいきました。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
松原
(
まつばら
)
へつづいている
小道
(
こみち
)
で、
一人
(
ひとり
)
の
少女
(
しょうじょ
)
がしきりに
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて、なにかさがしていました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“松原”で始まる語句
松原内匠
松原稼
松原通
松原三夫
松原葆斎
松原勇之助
松原源兵衛
松原郡太夫