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就
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つき
ふりがな文庫
“
就
(
つき
)” の例文
一、父は
不忍
(
しのばず
)
の某酒亭にて黒田藩の武士と時勢の事に
就
(
つき
)
口論の上、多勢に一人にて
重手
(
おもで
)
負い、無念ながら切腹し
相果
(
あいは
)
つる者也。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
これを
中
(
うち
)
に誠あれば必ず外に
形
(
あらわ
)
るというなり。いやしくも心を
攻
(
おさ
)
めずして、いたずらに外形を
責
(
せむ
)
るは、あたかも方物に
就
(
つき
)
て円影を求るがごとし。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
百樹曰、余牧之老人が此書の
稿本
(
かうほん
)
に
就
(
つき
)
て
増修
(
ぞうしう
)
の
説
(
せつ
)
を
添
(
そへ
)
、
上梓
(
じやうし
)
の
為
(
ため
)
に
傭書
(
ようしよ
)
へ
授
(
さづく
)
る一本を作るをりしも、老人が
寄
(
よせ
)
たる書中に
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
胸
(
むね
)
に
痞
(
つか
)
への
病
(
やまひ
)
は
癪
(
しやく
)
にあらねどそも/\
床
(
とこ
)
に
就
(
つき
)
きたる
時
(
とき
)
、
田町
(
たまち
)
の
高利
(
こうり
)
かしより
三月
(
みつき
)
しばりとて十
圓
(
ゑん
)
かりし、一
圓
(
ゑん
)
五拾
錢
(
せん
)
は
天利
(
てんり
)
とて
手
(
て
)
に
入
(
い
)
りしは八
圓
(
ゑん
)
半
(
はん
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
握
(
にぎ
)
りもて餘しける處へ奧の方よりお專は
直
(
すぐ
)
と立ち出で座に
就
(
つき
)
て皆々へ
挨拶
(
あいさつ
)
するに一座の人々
不審
(
ふしん
)
晴
(
はれ
)
ず是は何方の女中ぞやとお專が
顏
(
かほ
)
を
打守
(
うちまも
)
るに叔母女房も之を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
一人は
縛
(
ばく
)
に
就
(
つき
)
、余党は厳しく追捕せられると
云
(
いふ
)
。右
斬奸之徒
(
ざんかんのと
)
、吾
未
(
いま
)
だ其人を
雖不知
(
しらずといへども
)
、全く憂国之至誠より出でたる事と察せらる。
夫
(
そ
)
れ平四郎が奸邪、天下
所皆知也
(
みなしるところなり
)
。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
年齡
(
ねんれい
)
も十六七
以上
(
いじやう
)
、一
通
(
とほ
)
り
學問
(
がくもん
)
をして
其
(
そ
)
の
學問
(
がくもん
)
を
家政
(
かせい
)
なり、
何
(
なに
)
なり
日常
(
にちじやう
)
處世
(
しよせい
)
の
上
(
うへ
)
に
應用
(
おうよう
)
がして
行
(
ゆ
)
ける
筈
(
はづ
)
でありますが、
實際
(
じつさい
)
に
就
(
つき
)
て
見
(
み
)
ますると
種々
(
しゆ/″\
)
遺憾
(
ゐかん
)
の
點
(
てん
)
があるやうです。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
夜に
入
(
い
)
りては「レローイ」
珈琲館
(
かひいかん
)
と云えるに行き
球
(
たま
)
や
歌牌
(
かるた
)
の勝負を楽むが
捨難
(
すてがた
)
き
蕩楽
(
どうらく
)
なりしが、
一夜
(
あるよ
)
夫等
(
それら
)
の楽み終りて帰り来り、
猶
(
な
)
お
球突
(
たまつき
)
の
戯
(
たわむ
)
れを想いながら眠りに
就
(
つき
)
しに
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
別荘の番人が
取
(
とり
)
あえず私を奥へ案内して、「あなたが
御出
(
おいで
)
の事は
已
(
すで
)
に
主人
(
しゅじん
)
の方から沙汰がございました、
就
(
つき
)
ましては
此
(
こ
)
の通りの田舎でございますが、
悠々
(
ゆるゆる
)
御逗留なすって下さいまし」
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
山「左様な訳ではございません、
就
(
つき
)
ましては何うか今一つお
餞別
(
はなむけ
)
を」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お后、
女主人
(
おんなあるじ
)
の昔からの席にまたお
就
(
つき
)
になるからは
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
弁
(
べん
)
ジ其名実ヲ
覈
(
ただ
)
シ集メテ以テ之ヲ大成シ此ニ日本植物誌ヲ作ルヲ
素志
(
そし
)
トナシ我身命ヲ
賭
(
と
)
シテ其成功ヲ見ント欲ス
嚢
(
さき
)
ニハ其宿望遂ニ抑フ可カラズ僅カニ一介書生ノ身ヲ以テ敢テ此大業ニ当リ自ラ
貲
(
し
)
ヲ
擲
(
なげう
)
ツテ先ヅ其図篇ヲ発刊シ其事漸ク
緒
(
ちょ
)
ニ
就
(
つき
)
シト
雖
(
いえど
)
モ後
幾
(
いくば
)
クモナク悲運ニ遭遇シテ其
梓行
(
しこう
)
ヲ停止シ此ニ再ビ好機来復ノ日ヲ
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
百樹曰、余牧之老人が此書の
稿本
(
かうほん
)
に
就
(
つき
)
て
増修
(
ぞうしう
)
の
説
(
せつ
)
を
添
(
そへ
)
、
上梓
(
じやうし
)
の
為
(
ため
)
に
傭書
(
ようしよ
)
へ
授
(
さづく
)
る一本を作るをりしも、老人が
寄
(
よせ
)
たる書中に
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
仰付らるゝは有難い事
迚
(
とて
)
村中の者共老若男女殘りなく常樂院へ
集來
(
つどひきた
)
り天忠に
就
(
つき
)
て取次を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それは誠に御尤も千万な御不審です。……が……しかしその事に
就
(
つき
)
ましては遺憾ながら、只今ハッキリと御説明申上る訳に参りませぬ。いずれ遠からず、あなた御自身に、その経過を
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
まづ
責任
(
せきにん
)
を
閑過
(
かんくわ
)
する一
例
(
れい
)
を
申
(
まを
)
しませう。それは
重
(
おも
)
に
外出
(
ぐわいしゆつ
)
などに
就
(
つい
)
て
起
(
おこ
)
る
事柄
(
ことがら
)
で、
塾生
(
じゆくせい
)
の
身
(
み
)
は
無論
(
むろん
)
私
(
わたくし
)
が
其
(
そ
)
の
親
(
おや
)
から
責任
(
せきにん
)
を
持
(
もつ
)
て
預
(
あづか
)
つてゐるのですから
出入
(
ではいり
)
に
就
(
つき
)
ては
行先
(
ゆくさき
)
を
明瞭
(
めいれう
)
にして
置
(
お
)
きます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
あなたがお座にお
就
(
つき
)
になったばかりで
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
殺
(
あや
)
めしが如くまだ
生々
(
なま/\
)
しき
膏
(
あぶら
)
の
浮
(
うい
)
て見ゆれば
偵
(
さすが
)
に吉兵衞は
愕然
(
ぎよつ
)
として扨ても山賊の住家なり
斯
(
かゝ
)
る所へ泊りしこそ
不覺
(
ふかく
)
なれと
後悔
(
こうくわい
)
すれど今は
網裡
(
まうり
)
の魚
函中
(
かんちう
)
の
獸
(
けもの
)
また
詮方
(
せんかた
)
ぞ
無
(
なか
)
りければ如何はせんと再び
枕
(
まくら
)
に
就
(
つき
)
ながらも次の間の
動靜
(
やうす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あなたが食卓にお
就
(
つき
)
になれば
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
就
常用漢字
小6
部首:⼪
12画
“就”を含む語句
就中
就寝
成就
大願成就
就職
就蓐
就褥
相就
就床
就役
急就篇
去就
元就
毛利元就
就縛
寝就
就任
遊就館
願成就日
成就院
...