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ほぞん
ふりがな文庫
“
保存
(
ほぞん
)” の例文
今
(
いま
)
まで
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
んだり、それを
保存
(
ほぞん
)
するには
椰子
(
やし
)
の
實
(
み
)
の
殼
(
から
)
のようなものとか、
貝類
(
かひるい
)
の
殼
(
から
)
とかを
使
(
つか
)
ふことの
他
(
ほか
)
はなかつたのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
では
綿
(
わた
)
がすつかり
採
(
と
)
れなくなつたので、まるめ
箱
(
ばこ
)
も
煤
(
すゝ
)
けた
儘
(
まゝ
)
稀
(
まれ
)
に
保存
(
ほぞん
)
されて
居
(
ゐ
)
るのも
絲屑
(
いとくづ
)
や
布
(
ぬの
)
の
切端
(
きれはし
)
が
入
(
い
)
れてある
位
(
くらゐ
)
に
過
(
す
)
ぎないのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「その
考
(
かんが
)
えは、ぜいたくだろう。なにしろ、あの
薄手
(
うすで
)
では、
大事
(
だいじ
)
にして、しまっておいても
保存
(
ほぞん
)
は、
容易
(
ようい
)
ではない。」
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それをかういふふうにして、
意味
(
いみ
)
を
表
(
あらは
)
す
間
(
あひだ
)
に、
外
(
そ
)
れ
易
(
やす
)
い
氣分
(
きぶん
)
を
保存
(
ほぞん
)
しようとするのが、
歌
(
うた
)
の
上
(
うへ
)
の
工夫
(
くふう
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
死刑
(
しけい
)
は
理想
(
りさう
)
として
廢
(
はい
)
すべきものだけれど、それが
保存
(
ほぞん
)
されてある
以上
(
いじやう
)
、
成
(
な
)
るたけ
多
(
おほ
)
く
利用
(
りよう
)
しなければならぬ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
抑
(
そもそ
)
も
此氷川
(
このひがは
)
の
境内
(
けいだい
)
で
拾
(
ひろ
)
つた一
破片
(
はへん
)
(
今
(
いま
)
でも
保存
(
ほぞん
)
してあるが)これが
地中
(
ちちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り
始
(
はじ
)
めた
最初
(
さいしよ
)
の
鍵
(
かぎ
)
で、
余
(
よ
)
が
石器時代
(
せききじだい
)
の
研究
(
けんきう
)
を
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
つた
動機
(
どうき
)
とはなつたのだ。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
その中には
薄
(
うす
)
く
酸化鉄
(
さんかてつ
)
が
沈澱
(
ちんでん
)
してあたりの岩から実にはっきりしていました。たしかに足痕が
泥
(
どろ
)
につくや
否
(
いな
)
や、火山灰がやって来てそれをそのまま
保存
(
ほぞん
)
したのです。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
香織
(
かおり
)
はそれを
両手
(
りょうで
)
にささげ、『たとえお
別
(
わか
)
れしても、いつまでもいつまでも
姫
(
ひめ
)
さまの
紀念
(
かたみ
)
に
大切
(
たいせつ
)
に
保存
(
ほぞん
)
いたします……。』と
言
(
い
)
いながら、
声
(
こえ
)
も
惜
(
おし
)
まず
泣
(
な
)
き
崩
(
くず
)
れました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
所謂
(
いわゆる
)
国家なるものを目的に定めてこれを
維持
(
いじ
)
保存
(
ほぞん
)
せんとする者は、この主義に
由
(
よ
)
らざるはなし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
外国の力を
仮
(
か
)
りて政府を
保存
(
ほぞん
)
せんと
謀
(
はか
)
りたりとの
評
(
ひょう
)
の
如
(
ごと
)
きは、
決
(
けっ
)
して
甘受
(
かんじゅ
)
せざるところならん。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
そこで
旧武田家
(
きゅうたけだけ
)
の
政弊悪政
(
せいへいあくせい
)
はこのさいつとめて
廃
(
はい
)
しまするが、
兵法奨励
(
へいほうしょうれい
)
の
御岳大講会
(
みたけだいこうえ
)
の
行事
(
ぎょうじ
)
だけは、なんとか
保存
(
ほぞん
)
いたしたいと考えて、
昨秋
(
さくしゅう
)
も
形
(
かたち
)
ばかりはやりましたが、
当時
(
とうじ
)
諸国紛端
(
しょこくふんたん
)
の折から
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは
棺
(
かん
)
の
中
(
なか
)
は
空氣
(
くうき
)
が
侵入
(
しんにゆう
)
して
腐
(
くさ
)
り
易
(
やす
)
いが、
直接
(
ちよくせつ
)
に
土中
(
どちゆう
)
に
埋
(
うづ
)
める
時
(
とき
)
は
空氣
(
くうき
)
が
入
(
い
)
り
難
(
にく
)
いので、かへってよく
保存
(
ほぞん
)
されるのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「それだから、
美
(
うつく
)
しい
実
(
み
)
のなるのも、
木
(
き
)
には、
深
(
ふか
)
い
意味
(
いみ
)
があるので、
自分
(
じぶん
)
の
種類
(
しゅるい
)
を
保存
(
ほぞん
)
することになるのです。」
赤い実
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
隨
(
したが
)
つて
薪
(
たきゞ
)
の
缺乏
(
けつばふ
)
から
豆幹
(
まめがら
)
や
藁
(
わら
)
のやうなものも
皆
(
みな
)
燃料
(
ねんれう
)
として
保存
(
ほぞん
)
されて
居
(
ゐ
)
ることは
勘次
(
かんじ
)
も
能
(
よ
)
く
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それで
狩獵
(
しゆりよう
)
でとつて
來
(
き
)
た
獸
(
けだもの
)
の
肉
(
にく
)
は、
壺
(
つぼ
)
の
中
(
なか
)
に
鹽漬
(
しほづ
)
けとして
保存
(
ほぞん
)
されるし、
水
(
みづ
)
やその
他
(
た
)
の
流動物
(
りゆうどうぶつ
)
を
瓶
(
かめ
)
に
入
(
い
)
れて、
自由
(
じゆう
)
に
運
(
はこ
)
ぶことも
出來
(
でき
)
るようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
はかない、
薄手
(
うすで
)
のさかずきが、こんなに
完全
(
かんぜん
)
に
保存
(
ほぞん
)
されたのに、その
間
(
あいだ
)
に、この
街
(
まち
)
でも、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
でも、
幾
(
いく
)
たびか
時代
(
じだい
)
の
変遷
(
へんせん
)
がありました。あるものは、
生
(
う
)
まれました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もっとも、
利助
(
りすけ
)
ほどの
天才
(
てんさい
)
は、
自分
(
じぶん
)
のものが
長
(
なが
)
く
保存
(
ほぞん
)
されるためとか、どうとかいうような
俗
(
ぞく
)
な
考
(
かんが
)
えはもたなかったろう。ただ、
気品
(
きひん
)
の
高
(
たか
)
いものを
作
(
つく
)
り
上
(
あ
)
げたいと
思
(
おも
)
っていたにちがいない。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
保
常用漢字
小5
部首:⼈
9画
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
“保存”で始まる語句
保存説
保存炭柱