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高々
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たか/″\
ふりがな文庫
“
高々
(
たか/″\
)” の例文
餘
(
あんま
)
りですから、
主人
(
あるじ
)
が
引返
(
ひつかへ
)
さうとした
時
(
とき
)
です……
藥賣
(
くすりうり
)
の
坊主
(
ばうず
)
は、
柄
(
え
)
のない
提灯
(
ちやうちん
)
を
高々
(
たか/″\
)
と
擧
(
あ
)
げて、
椎
(
しひ
)
の
樹
(
き
)
の
梢越
(
こずゑご
)
しに、
大屋根
(
おほやね
)
でも
見
(
み
)
るらしく、
仰向
(
あをむ
)
いて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
殊更
(
ことさら
)
今
(
いま
)
より
可愛
(
かわゆ
)
き
物
(
もの
)
さへ
出來
(
いでこ
)
んに
二人
(
ふたり
)
が
中
(
なか
)
は
萬々歳
(
ばん/\ざい
)
、
天
(
あま
)
の
原
(
はら
)
ふみとゞろかし
鳴神
(
なるがみ
)
かと
高々
(
たか/″\
)
と
止
(
とゞ
)
まれば、
母
(
はゝ
)
を
眼下
(
がんか
)
に
視下
(
みおろ
)
して、
放
(
はな
)
れぬ
物
(
もの
)
に
我
(
わ
)
れ
一人
(
ひとり
)
さだめぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ
hist
(
ヒスト
)
! ローミオー!
hist
(
ヒスト
)
!……おゝ、こちの
雄鷹
(
をたか
)
をば
呼返
(
よびかへ
)
す
鷹匠
(
たかじゃう
)
の
聲
(
こゑ
)
が
欲
(
ほ
)
しいなア、
囚人
(
とらはれ
)
の
身
(
み
)
ゆゑ
聲
(
こゑ
)
が
嗄
(
しゃが
)
れて、
高々
(
たか/″\
)
とは
能
(
よ
)
う
呼
(
よ
)
ばぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
疾
(
とし
)
や
遲
(
おそ
)
しと待居たり然るに
曉
(
あけ
)
寅刻頃
(
なゝつごろ
)
とも思ふ頃
遙
(
はる
)
かに聞ゆる
驛路
(
えきろ
)
の
鈴
(
すゞ
)
の
音
(
ね
)
馬士唄
(
まごうた
)
の
聲
(
こゑ
)
高々
(
たか/″\
)
と來掛る
挑灯
(
てうちん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あれは
弥勒
(
みろく
)
出世
(
しゆつせ
)
の暁に弘法大師が皆の手を執つてお迎へに出られる誓願があつたからださうだが、大師の考へでは
高々
(
たか/″\
)
三十人位の積りらしかつたが今のやうにたんと納まつては一寸始末に困るだらう。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
飯島平左衞門も心嬉しく、鼻
高々
(
たか/″\
)
と
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
前垂
(
まへだれ
)
がけの
半纏着
(
はんてんぎ
)
、
跣足
(
はだし
)
に
駒下駄
(
こまげた
)
を
穿
(
は
)
かむとして、
階下
(
かいか
)
につい
居
(
ゐ
)
る
下足番
(
げそくばん
)
の
親仁
(
おやぢ
)
の
伸
(
のび
)
をする
手
(
て
)
に、
一寸
(
ちよつと
)
握
(
にぎ
)
らせ
行
(
ゆ
)
く。
親仁
(
おやぢ
)
は
高々
(
たか/″\
)
と
押戴
(
おしいたゞ
)
き、
毎度
(
まいど
)
何
(
ど
)
うも、といふ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
見らるゝに
手跡
(
しゆせき
)
も見事にして其文章も
勿々
(
なか/\
)
能
(
よく
)
譯
(
わか
)
りしかば則ち目安方へ渡され目安方
高々
(
たか/″\
)
と
讀上
(
よみあげ
)
る其
文
(
ぶん
)
に
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ローザラインの
彼
(
あ
)
の
星
(
ほし
)
のやうな
眼附
(
まみつき
)
、あの
高々
(
たか/″\
)
とした
額
(
ひたひ
)
、あの
眞紅
(
まっくれなゐ
)
の
唇
(
くちびる
)
、あの
可憐
(
かはゆら
)
しい
足
(
あし
)
、あの
眞直
(
まっすぐ
)
な
脛
(
すね
)
、あのぶる/\と
顫
(
ふる
)
へる
太股
(
ふともゝ
)
乃至
(
ないし
)
其
(
その
)
近邊
(
ちかま
)
にある
處々
(
ところ/″\
)
に
掛
(
か
)
けて
祈
(
いの
)
りまするぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
丁
(
ちやう
)
と
小脇
(
こわき
)
に
引
(
ひき
)
そばめて
上
(
あ
)
げつゝ、
高々
(
たか/″\
)
と
仰向
(
あふむ
)
いた、さみしい
大
(
おほき
)
な
頭
(
あたま
)
ばかり、
屋根
(
やね
)
を
覗
(
のぞ
)
く
來日
(
くるひ
)
ヶ峰
(
みね
)
の
一處
(
ひとところ
)
を
黒
(
くろ
)
く
抽
(
ぬ
)
いて、
影法師
(
かげぼふし
)
を
前
(
まへ
)
に
落
(
おと
)
して、
高
(
たか
)
らかに
笛
(
ふえ
)
を
鳴
(
な
)
らした。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
進まれければ
目安方
(
めやすかた
)
聲
(
こゑ
)
高々
(
たか/″\
)
と小普請組宮崎内記支配嘉川主税之助同人家來安間平左衞門と
呼上
(
よびあげ
)
る時各々一同に
平伏
(
へいふく
)
す
頓
(
やが
)
て越前守殿
目安
(
めやす
)
方に建部郷右衞門
伴
(
ばん
)
佐
(
すけ
)
十郎兩人の口書をと申されければ
目安方
(
めやすかた
)
是
(
これ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(あれ、
気味
(
きみ
)
が
悪
(
わる
)
いよ。)といふと
婦人
(
をんな
)
は
背後
(
うしろ
)
へ
高々
(
たか/″\
)
と
踵
(
かがと
)
を
上
(
あ
)
げて
向
(
むか
)
ふへ
飛
(
と
)
んだ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
其處
(
そこ
)
で、
昨日
(
きのふ
)
穿
(
は
)
いた
泥
(
どろ
)
だらけの
高足駄
(
たかあしだ
)
を
高々
(
たか/″\
)
と
穿
(
は
)
いて、
此
(
こ
)
の
透通
(
すきとほ
)
るやうな
秋日和
(
あきびより
)
には
宛然
(
まるで
)
つままれたやうな
形
(
かたち
)
で、カラン/\と
戸外
(
おもて
)
へ
出
(
で
)
た。が、
出
(
で
)
た
咄嗟
(
とつさ
)
には
幻
(
まぼろし
)
が
消
(
き
)
えたやうで
一疋
(
ひとつ
)
も
見
(
み
)
えぬ。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
高々
(
たか/″\
)
と
抱
(
いだ
)
いて、
大童
(
おほわらは
)
。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
々
3画
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高々指