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機敏
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きびん
ふりがな文庫
“
機敏
(
きびん
)” の例文
九、
大地震
(
だいぢしん
)
の
場合
(
ばあひ
)
には
水道
(
すいどう
)
は
斷水
(
だんすい
)
するものと
覺悟
(
かくご
)
し、
機敏
(
きびん
)
に
貯水
(
ちよすい
)
の
用意
(
ようい
)
をなすこと。
又
(
また
)
水
(
みづ
)
を
用
(
もち
)
ひざる
消防法
(
しようぼうほう
)
をも
應用
(
おうよう
)
すべきこと。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
心
(
こゝろ
)
のなかで、
是
(
これ
)
は
神經衰弱
(
しんけいすゐじやく
)
の
結果
(
けつくわ
)
、
昔
(
むかし
)
の
樣
(
やう
)
に
機敏
(
きびん
)
で
明快
(
めいくわい
)
な
判斷
(
はんだん
)
を、すぐ
作
(
つく
)
り
上
(
あ
)
げる
頭
(
あたま
)
が
失
(
な
)
くなつた
證據
(
しようこ
)
だらうと
自覺
(
じかく
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そしてかなり
機敏
(
きびん
)
だったので、
自分
(
じぶん
)
がほめられたのをさとった。けれども、
祖父
(
そふ
)
が自分のうちの何を一番ほめたのか、それがよくわからなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
無口で鈍重な逸作が、対社会的な画作に
傑出
(
けっしゅつ
)
して居るのは、その部分が
機敏
(
きびん
)
に働く
職能
(
しょくのう
)
の現れだからである。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
汝
(
なんぢ
)
、
此度
(
このたび
)
の
使命
(
しめい
)
の
成敗
(
せいばい
)
は、
我
(
わ
)
が
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
が、
日本帝國
(
につぽんていこく
)
の
守護
(
まもり
)
として、
世
(
よ
)
に
現出
(
げんしゆつ
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るか、
否
(
いな
)
かの
分
(
わか
)
れ
目
(
め
)
であるぞ。
極
(
きは
)
めて
機敏
(
きびん
)
に、
極
(
きは
)
めて
愼重
(
しんちよう
)
なれ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
今一人の薄汚なき小男を後にて聞けば、失敬な世に
安伴
(
あんばん
)
と呼ばれて
中々
(
なか/\
)
甘
(
あま
)
くない
精悍
(
せいかん
)
機敏
(
きびん
)
の局長なりけり。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
又
(
また
)
獲物
(
えもの
)
が
鋭
(
するど
)
く
水
(
みづ
)
を
切
(
き
)
つて
進
(
すゝ
)
んで
來
(
く
)
るのを
彼等
(
かれら
)
の
敏捷
(
びんせふ
)
な
目
(
め
)
が
闇夜
(
あんや
)
にも
必
(
かなら
)
ず
逸
(
いつ
)
することなく、
接近
(
せつきん
)
した一
刹那
(
せつな
)
彼等
(
かれら
)
は
水中
(
すゐちう
)
に
躍
(
をど
)
つて
機敏
(
きびん
)
に
網
(
あみ
)
を
以
(
もつ
)
て
獲物
(
えもの
)
を
卷
(
ま
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
機敏
(
きびん
)
な探偵は、その表情と手の動きを見のがしませんでした。いきなりとびついていって、おさえているポケットに手を入れ、一枚の紙幣を取りだしてしまいました。千円札です。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
だが、岸本監督はさすがに落ちつきをとり戻して、
機敏
(
きびん
)
に頭を働かせていた。今こそ一男を使う時だ!
大人
(
おとな
)
がのればあの
梁
(
はり
)
は落ちる。だが子供なら……そうだ、一男なら大丈夫だ。
秋空晴れて
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
さては、
小太郎山
(
こたろうざん
)
から
手当
(
てあて
)
されて、
甲府
(
こうふ
)
の
城下
(
じょうか
)
にはいるまえ、
虹
(
にじ
)
の
松原
(
まつばら
)
で
礼
(
れい
)
もいわず
置
(
お
)
きずてにして自分は
馳
(
か
)
けだしてしまった、あの、
優雅
(
ゆうが
)
にして
機敏
(
きびん
)
な少女の
工匠
(
たくみ
)
たちであったか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とゴルドンが、次郎の
機敏
(
きびん
)
の
処置
(
しょち
)
を感謝した。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
水
(
みづ
)
なしの
消防
(
しようぼう
)
は
最
(
もつと
)
も
不利益
(
ふりえき
)
であるから、
水道
(
すいどう
)
の
水
(
みづ
)
が
止
(
と
)
まらない
内
(
うち
)
、
機敏
(
きびん
)
に
貯水
(
ちよすい
)
の
用意
(
ようい
)
をすることが
賢明
(
けんめい
)
な
仕方
(
しかた
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたとき
彼
(
かれ
)
は
寧
(
むし
)
ろ
御米
(
およね
)
の
機敏
(
きびん
)
な
才覺
(
さいかく
)
に
驚
(
おど
)
ろかされた。
同時
(
どうじ
)
に
果
(
はた
)
して
夫丈
(
それだけ
)
の
必要
(
ひつえう
)
があるかを
疑
(
うたが
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
一同
(
いちどう
)
無事
(
ぶじ
)
か。』と
叫
(
さけ
)
んだのは、
懷
(
なつ
)
かしや、
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
の
聲
(
こゑ
)
、
同時
(
どうじ
)
に、
今
(
いま
)
一人
(
ひとり
)
乘組
(
のりく
)
んで
居
(
を
)
つた
馴染
(
なじみ
)
の
顏
(
かほ
)
の
水兵
(
すいへい
)
が、
機敏
(
きびん
)
に
碇綱
(
いかりづな
)
を
投
(
な
)
げると、それが
巧
(
うま
)
く
鐵檻車
(
てつおりくるま
)
の
一端
(
いつたん
)
に
止
(
とま
)
つたので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それにしても、きみがあの三人を、そっと写真にとっておいたのは、
機敏
(
きびん
)
だったぞ。
天空の魔人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
露骨
(
ろこつ
)
に
機敏
(
きびん
)
に、利害を主張すればそれでよかった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
實際
(
じつさい
)
前記
(
ぜんき
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
に
於
(
おい
)
ては
機敏
(
きびん
)
な
動作
(
どうさ
)
をなして
却
(
かへ
)
つて
軒前
(
のきさき
)
で
壓死
(
あつし
)
したものが
多
(
おほ
)
く、
逃
(
に
)
げ
後
(
おく
)
れながら
小屋組
(
こやぐみ
)
の
下
(
した
)
に
安全
(
あんぜん
)
に
敷
(
し
)
かれたものは
屋根
(
やね
)
を
破
(
やぶ
)
つて
助
(
たす
)
かつたといふ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
機敏
(
きびん
)
な明智探偵が、このさわぎをぼんやり見ているはずはありません。探偵は二十面相がおそわれたと知ると、すぐさまポケットのピストルを取りだして、賊の胸にねらいをさだめました。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
敏
常用漢字
中学
部首:⽁
10画
“機”で始まる語句
機
機嫌
機会
機械
機會
機関
機織
機屋
機微
機智