トップ
>
本郷
>
ほんがう
ふりがな文庫
“
本郷
(
ほんがう
)” の例文
乘
(
の
)
るのがうまいと
言
(
い
)
ふ
下
(
した
)
から、
落
(
お
)
ちることもよく
落
(
お
)
ちた。
本郷
(
ほんがう
)
の
菊坂
(
きくざか
)
の
途中
(
とちう
)
で
徐々
(
やは/\
)
と
横
(
よこ
)
に
落
(
お
)
ちたが
寺
(
てら
)
の
生垣
(
いけがき
)
に
引掛
(
ひつかゝ
)
つた、
怪我
(
けが
)
なし。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
するとお
豊
(
とよ
)
はもう得意らしく、「学校は
今
(
いま
)
夏休みですがね、遊ばしといちやいけないと思つて
本郷
(
ほんがう
)
まで
夜学
(
やがく
)
にやります。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と云ふのは少し
大雑把
(
おほざつぱ
)
である。
牛込
(
うしごめ
)
の
矢来
(
やらい
)
は、
本郷
(
ほんがう
)
一帯の高地にははひらない筈である。けれどもこれは、
白壁
(
はくへき
)
の
微瑕
(
びか
)
を数へる為めにあげたのではない。
日本小説の支那訳
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
御米
(
およね
)
にかう
受合
(
うけあ
)
つて
貰
(
もら
)
つた
小六
(
ころく
)
は、
又
(
また
)
雨
(
あめ
)
の
音
(
おと
)
を
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
に
受
(
う
)
けて
本郷
(
ほんがう
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。しかし
中
(
なか
)
一
日
(
にち
)
置
(
お
)
いて、
兄
(
にい
)
さんは
未
(
ま
)
だ
行
(
い
)
かないんですかと
聞
(
き
)
きに
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
大正十五年の正月十日、僕はやはりタクシイに乗り、
本郷
(
ほんがう
)
通りを一高の横から
藍染橋
(
あゐそめばし
)
へ
下
(
くだ
)
らうとしてゐた。
凶
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
時
(
とき
)
に、
長野泊
(
ながのどま
)
りの
其
(
そ
)
の
翌日
(
よくじつ
)
、
上野
(
うへの
)
へついて、
連
(
つれ
)
とは
本郷
(
ほんがう
)
で
分
(
わか
)
れて、
私
(
わたし
)
は
牛込
(
うしごめ
)
の
先生
(
せんせい
)
の
玄關
(
げんくわん
)
に
歸
(
かへ
)
つた。
其年
(
そのとし
)
父
(
ちゝ
)
をなくした
爲
(
た
)
めに、
多日
(
しばらく
)
、
横寺町
(
よこでらまち
)
の
玄關
(
げんくわん
)
を
離
(
はな
)
れて
居
(
ゐ
)
たのであつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
兄
(
あに
)
が
云
(
い
)
つたので、
話
(
はなし
)
は
夫
(
それ
)
限
(
ぎり
)
頓挫
(
とんざ
)
して、
小六
(
ころく
)
はとう/\
本郷
(
ほんがう
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
既ち
小石川柳町
(
こいしかはやなぎちやう
)
の
小流
(
こながれ
)
の如き、
本郷
(
ほんがう
)
なる
本妙寺坂下
(
ほんめうじさかした
)
の
溝川
(
みぞかは
)
の如き、
団子坂下
(
だんござかした
)
から
根津
(
ねづ
)
に通ずる
藍染川
(
あゐそめがは
)
の如き、かゝる
溝川
(
みぞかは
)
流
(
なが
)
るゝ裏町は
大雨
(
たいう
)
の降る
折
(
をり
)
と云へば
必
(
かなら
)
ず
雨潦
(
うれう
)
の氾濫に災害を
被
(
かうむ
)
る処である。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
今日
(
けふ
)
本郷
(
ほんがう
)
通りを歩いてゐたら、ふと
托氏
(
とし
)
宗教小説と云う本を見つけた。
価
(
あたひ
)
を尋ねれば十五銭だと云ふ。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
親
(
おや
)
と
親
(
おや
)
との
許嫁
(
いひなづけ
)
でも、
十年
(
じふねん
)
近
(
ちか
)
く
雙方
(
さうはう
)
不沙汰
(
ぶさた
)
と
成
(
な
)
ると、
一寸
(
ちよつと
)
樣子
(
やうす
)
が
分
(
わか
)
り
兼
(
かね
)
る。
況
(
いはん
)
や
叔父
(
をぢ
)
と
甥
(
をひ
)
とで
腰掛
(
こしか
)
けた
團子屋
(
だんごや
)
であるから、
本郷
(
ほんがう
)
に
住
(
す
)
んで
藤村
(
ふぢむら
)
の
買物
(
かひもの
)
をするやうな
譯
(
わけ
)
にはゆかぬ。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大正十二年の冬(?)、僕はどこからかタクシイに乗り、
本郷
(
ほんがう
)
通りを一高の横から
藍染橋
(
あゐそめばし
)
へ
下
(
くだ
)
らうとしてゐた。あの通りは甚だ街燈の少い、いつも
真暗
(
まつくら
)
な
往来
(
わうらい
)
である。
凶
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
久
(
ひさ
)
しい
以前
(
いぜん
)
だけれども、
今
(
いま
)
も
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
一度
(
いちど
)
は
本郷
(
ほんがう
)
龍岡町
(
たつをかちやう
)
の、あの
入組
(
いりく
)
んだ、
深
(
ふか
)
い
小路
(
こうぢ
)
の
眞中
(
まんなか
)
であつた。
一度
(
いちど
)
は
芝
(
しば
)
の、あれは
三田
(
みた
)
四國町
(
しこくまち
)
か、
慶應大學
(
けいおうだいがく
)
の
裏
(
うら
)
と
思
(
おも
)
ふ
高臺
(
たかだい
)
であつた。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本郷
(
ほんがう
)
や
神田
(
かんだ
)
の
古本屋
(
ふるほんや
)
でよく見受けられる——は
底本
(
ていほん
)
としたバラク(Bulak)版が元々省略の多いものであり、其の上に二百ある話の中から半分の百だけを訳出したもので
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
和田
(
わだ
)
さんがまだ
學校
(
がくかう
)
がよひをして、
本郷
(
ほんがう
)
彌生町
(
やよひちやう
)
の、ある
下宿
(
げしゆく
)
に
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
、
初夏
(
しよか
)
の
夕
(
ゆふべ
)
、
不忍
(
しのばず
)
の
蓮
(
はす
)
も
思
(
おも
)
はず、
然
(
さ
)
りとて
數寄屋町
(
すきやまち
)
の
婀娜
(
あだ
)
も
思
(
おも
)
はず、
下階
(
した
)
の
部屋
(
へや
)
の
小窓
(
こまど
)
に
頬杖
(
ほゝづゑ
)
をついて
居
(
ゐ
)
ると、
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
の
庭
(
には
)
で
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然れども久米は
勝誇
(
かちほこ
)
りたる為、忽ち心臓に異状を呈し、
本郷
(
ほんがう
)
まで歩きて帰ること
能
(
あたは
)
ず。僕は矢代と共に久米を
担
(
かつ
)
ぎ、
人跡
(
じんせき
)
絶えたる電車通りをやつと本郷の
下宿
(
げしゆく
)
へ帰れり。(昭和二・二・一七)
その頃の赤門生活
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
もう
其
(
そ
)
の
翌日
(
よくじつ
)
、
本郷
(
ほんがう
)
から
見舞
(
みまひ
)
に
來
(
き
)
てくれた
友
(
とも
)
だちが
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“本郷”の意味
《名詞》
生まれ故郷。
郷の中で最初に開拓され、その郷の中心となった場所。
律令制で郡衙が置かれた郷。
(出典:Wiktionary)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
郷
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
“本郷”で始まる語句
本郷台
本郷座
本郷西片町
本郷町
本郷行
本郷丸山
本郷追分
本郷区
本郷辺
本郷臺