“本郷座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんごうざ80.0%
ほんがうざ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか本郷座ほんごうざへ出た連中であるが、こうして日のかんかん照りつける甲板に、だらしのない浴衣がけで、集っているのを見ると、はなはだ、ふるわない。
出帆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ちいさな草屋のぬれえんに立って、田圃たんぼを見渡す時、彼は本郷座ほんごうざの舞台から桟敷や土間を見渡す様な気がして、ふッとき出す事さえもあった。彼は一時片時も吾を忘れ得なかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
揚場あがりば奧方おくがたは、小兒こどもはう安心あんしんなり。まちくたびれた、とふうで、れいえり引張ひつぱりながら、しろいのをまたして、と姿見すがたみらして、かたはらつた、本郷座ほんがうざ辻番附つじばんづけ
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)